YouTube広告とは?媒体特性、広告の種類と費用相場、出稿の流れと効果測定方法を解説

インターネット広告

Sprocket編集部

YouTube広告とは?媒体特性、広告の種類と費用相場、出稿の流れと効果測定方法を解説

YouTube広告は、動画プラットフォームのYouTube上に配信できる広告のことです。この記事では、YouTubeの媒体特性、YouTube広告のメリット・デメリット、広告の種類と費用の相場、出稿の流れと効果測定方法を解説します。

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YouTube広告とは

YouTube広告とは、YouTubeやGoogle動画パートナーに配信できる動画形式の広告のことです。動画の視聴前や視聴中の画面、YouTubeのTOPページや検索結果ページなどに表示されます。ちなみに、YouTube上に配信される静止画のバナー広告は、ディスプレイ広告と呼ばれます。

株式会社サイバーエージェントの調査によると、国内の動画広告の市場規模は、2023年には7,095億円、2025年には1兆465億円に達すると見込まれています。

2021年国内動画広告の市場調査

出典:サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表|サイバーエージェント

YouTube広告をはじめとする動画広告は、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームが拡大していること、ユーザー側においてもスマートフォン、PC、コネクテッドTVをまたいだ動画視聴の行動様式が広まっていることから、ますます重要になるでしょう。

YouTubeの媒体特性

YouTubeは2005年に創業した動画プラットフォームです。2006年11月にGoogleに買収され、同社の子会社として運営されています。YouTubeは世界で毎月20億人以上がアクセスし、日本国内の月間ユーザー数は7,000万人を超えています。(2022年5月時点)

総務省の調査によると、日本では10代〜40代のYouTube利用率が90%を超えており、50代〜60代でも60%以上の人がYouTubeを利用しています。これは、国内の主要動画共有・配信サービスの中で最も高い割合を示しています。

令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

出典:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省情報通信政策研究所

また、コロナ禍における巣ごもり需要で、YouTubeの視聴時間がさらに延び、従来のスマートフォンやPCからの視聴に加えて、コネクテッドTVの機能を使ってTV画面でYouTubeを視聴するスタイルも定着しました。テレビCMよりも安価で広告を出稿でき、配信先をセグメントで絞り込める費用対効果の高い広告媒体として、YouTubeは注目を集めています。

YouTube広告の特徴

YouTube広告のほとんどは、ユーザーが視聴する動画の前か途中に差し込んで表示されます。規定の秒数が経過すると「スキップ」を選択できる広告形式もありますが、スキップまでの数秒間はユーザーに必ず動画を見てもらうことができます。
Z世代やミレニアム世代では、テレビよりもYouTubeの視聴時間の方が長い傾向も見られることから、若者向けの商品・サービスの広告において、費用対効果の高い運用ができるでしょう。

YouTube広告とGoogle動画広告の違い

YouTubeに広告を出稿するには、Google広告のプラットフォームを使用します。そのため、YouTube広告とGoogle動画広告が混同される場面も多いのですが、厳密には次のような違いがあります。

Google動画広告は、YouTubeに加え外部のGoogle動画パートナーの広告枠に配信される広告を含みます。2021年9月30日以降に新規作成される動画広告には、自動的にGoogle動画パートナーが配信先に含まれる点に注意しましょう。

YouTube広告の5つのメリット

YouTubeに広告を出稿するメリットは大きく5つあります。

メリット1:多くのユーザーにアプローチできる

日本国内のYouTubeのユーザー数は7,000万人を超えています(2022年5月時点)。サービス利用率も全世代では平均で87.9%、10代〜40代では90%を超えています。YouTube広告は、多くのユーザーに効率よくアプローチできる広告と言えるでしょう。

メリット2:費用対効果が高い

YouTube広告では、同じユーザーに何度も広告を見せることを回避するフリークエンシーキャップの設定や、「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」といった広告の目的に合わせた配信設定が可能です。これにより、費用対効果の高い広告運用が行えます。

メリット3:ターゲティング精度が高い

YouTube広告には、広告を配信するユーザーを絞り込むためのセグメント機能が充実しており、年齢・性別・居住地のほか、興味関心のあるトピックなどでもターゲティングが可能です。このことから、よりターゲットに「刺さる」動画広告を作成しやすくなるでしょう。

メリット4:ユーザーを広告からLPに誘導できる

YouTube広告は、広告動画の再生中に画面上へリンクを表示できます。広告に興味を持った視聴者を、リンクから簡単に自社のランディングページに誘導できるでしょう。したがって、より受注確度の高い顧客を獲得できます。

メリット5:Google広告と連携して広告を配信できる

YouTube広告はGoogle広告のプラットフォームを使って配信されます。Google広告では、動画の視聴者やWebサイト訪問者をユーザーリストに登録できます。広告動画を観た人やサイト訪問者に絞ったリマーケティングを行うことで、効率的なアプローチが可能です。

広告は出稿したら終わりではなく、効果検証を繰り返し、改善し続ける必要があります。ウェブ広告の基本的な種類と仕組み、広告効果を高めるために押さえておきたいポイントについてまとめた、保存版の資料を公開中です。そちらもぜひご参照ください。

Web広告の基本と広告効果を最大化する方法

YouTube広告の2つのデメリット

YouTubeでは、広告が刺さりやすいユーザーを絞り込んで配信できます。しかし、そもそもユーザーが見たい動画をクリックした際に、再生前や再生途中に割り込んで展開するのが動画広告です。

ユーザー視点では「目当ての動画を見る行為」を邪魔されていることになり、それに起因するデメリットは避けられません。具体的に見ていきましょう。

デメリット1:広告をスキップするユーザーが多い

株式会社ネオマーケティングの調査によると、動画配信サービスで動画広告を目にした際に、途中でスキップをする人は95.5%にのぼりました。スキップせずに最後まで見る人はわずか4.5%です。

動画広告の種類として「スキップ可能な広告」と「スキップ不可能な広告」を選択できますが、ユーザーに「見たい動画があるのに、長時間広告に邪魔をされている」と感じさせることのないよう、運用には工夫が必要です。

デメリット2:広告に不快感を抱かれやすい

前述の通り、ユーザーは「自分が見たい動画を広告に邪魔された」と感じるため、広告に対する最初の印象はマイナスに傾きやすくなります。このタイミングで、クオリティの低すぎる動画や、興味関心のない動画を配信すると、商品・サービスに対してより一層のマイナスイメージを抱かれる可能性があります。動画のクオリティや配信のターゲティングに注意しましょう。

YouTube広告の種類と費用相場

YouTube広告にはさまざまな形態があります。広告の種類と特徴、課金方式と費用相場を整理しました。

スキップ可能なインストリーム広告

スキップ可能なインストリーム広告は、ユーザーが見ようとしている動画の前後や途中に差し込んで再生される動画広告です。ユーザーは、広告の再生開始から5秒経過するとスキップできるようになります。

課金方式 CPV単価・目標インプレッション単価・目標コンバージョン単価
費用相場 30秒視聴または1クリック2円〜25円程度

CPV単価では、広告が30秒以上(30秒未満の広告の場合は最後まで)視聴されたか、広告がクリックされたタイミングで料金が発生。それ以外ではインプレッション数にもとづいて料金が発生します。

見込み顧客の獲得やWebサイトへの誘導など、広告の目的が幅広く選べるため、使い勝手の良い広告形態と言えるでしょう。

スキップ不可のインストリーム広告

スキップ不可のインストリーム広告も、ユーザーが見ようとしている動画の前後あるいは途中で再生される広告動画です。スキップできない仕様のため、動画は必ず最後まで再生されます。動画の長さは15秒以下に制限されていますが、ユーザーが広告動画に対してストレスを感じやすくなるため、動画の構成やターゲティングに注意が必要です。

課金方式 目標インプレッション単価
費用相場 1,000回あたり400円〜600円程度

広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する方式です。広告形態としては、ブランドの認知度向上、自社チャンネルやランディングページなどへの誘導に向いているでしょう。

インフィード動画広告

インフィード動画広告は、動画のサムネイル画像とテキストで構成される広告で、ユーザーのクリックによって動画が再生される仕組みです。YouTubeの検索結果や関連動画の表示部分、YouTubeモバイルのトップページなどに配信されます。

課金方式 クリック単価
費用相場 1クリック3円〜20円程度

ユーザーがサムネイルをクリックして動画を再生した場合のみ料金が発生するため、ムダ打ちの少ない広告と言えるでしょう。その反面、興味を持たない人には動画を見てもらうことすらできないため、ターゲティングに注意が必要です。顕在ニーズ層へのアプローチやCVを目的とした利用に向いているでしょう。

バンパー広告

バンパー広告は、インストリーム広告と同様に、ユーザーが見ようとしている動画の前後や途中に再生される動画広告です。動画のスキップはできませんが、6秒以内に広告自体が終了するため、ユーザーのストレスが比較的少ないとされている広告形態です。

課金方式 目標インプレッション単価
費用相場 1,000回あたり100円〜800円程度

料金は、広告が1,000回表示されるごとに発生する方式です。広告自体に6秒以内の時間制限があるため、視聴者の印象に残る短い動画を作らなくてはなりません。より多くのユーザーにアプローチできることから、ブランドの認知向上や限定セールの告知などに利用している企業も多く見られます。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、モバイル専用の動画広告です。YouTubeでは利用できず、Google動画パートナーのWebサイトやアプリにのみ表示されます。

広告は音声なしで再生が始まり、ユーザーが広告をタップするとミュートが解除される仕組みです。

課金方式 視認範囲のインプレッション単価(vCPM)
費用相場 1,000回あたり10円〜500円程度

動画が2秒以上再生された場合にのみ料金が発生します。文字や静止画のコンテンツの中で動画が再生されるため目に留まりやすく、YouTube以外のSNSユーザーにもリーチを拡大できる広告形態です。

マストヘッド広告

マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面のトップに表示される広告です。PCでは最大30秒間、広告が音声ミュートで自動再生されます。自動再生後は動画のサムネイルが表示され、クリックするとYouTubeの動画再生ページに遷移する仕組みです。

課金方式 広告枠の1日買い取りまたはインプレッション単価
費用相場 1日あたり数百万円

この広告は通常のグーグル広告のプラットフォームからは利用できず、Googleの営業担当者を介した予約ベースでの利用に限られます。

オーバーレイ広告

オーバーレイ広告は、YouTube動画の再生画面の下部20%に表示される、静止画またはテキストのバナー広告です。この広告はPCのみの表示に限られますが、ユーザーの見たい動画に割り込んで再生される形式ではないため、不快感を与えづらい広告と言えるでしょう。

課金方式 クリック単価またはインプレッション単価
費用相場 1クリックあたり3円〜20円程度、インプレッションは1,000回あたり400円〜600円程度

オーバーレイ広告は比較的安価で配信できるため、コストを押さえて広告を配信したい場合に便利な広告形態です。

YouTube広告の出稿の流れ

YouTube広告は、予算や目的、ターゲティングなどで細かな設定が可能です。例えば商材が腕時計であれば、新卒社会人のマナー動画の視聴者層を狙ったり、ユーザー属性を「40代・男性・世帯収入○円」と絞ったりして広告を配信できるのです。

ここでは、多くの広告主が利用する「スキップ可能なインストリーム広告」を配信する手順を紹介します。

1:広告用動画を自社のYouTubeチャンネルにアップロードする

まずは、広告用の動画を作成して自社のYouTubeチャンネルにアップロードしましょう。このとき気をつけたいのが動画の公開設定です。

設定閲覧範囲検索結果・関連動画への表示
公開 すべてのユーザー 表示される
限定公開 URLを知っているユーザーのみ 表示されない
非公開 自分と指定ユーザーのみ、広告配信できない 表示されない

多くの場合、広告用の動画は「限定公開」に設定しているケースが多いようです。動画を「非公開」に設定すると、広告として配信できなくなるため注意しましょう。

2:Google広告で「動画キャンペーン」を作成<

次に、Google広告の管理画面で「動画キャンペーン」を作成します。左サイドバーの「キャンペーン」タブから、「+(プラス)」ボタンをクリックして新しいキャンペーンを作成しましょう。

キャンペーンの作成画面では「キャンペーン目標」と「キャンペーンタイプ」を指定します。

「キャンペーン目標」とは、この動画広告で達成したいビジネスの目標のことです。仮に「動画を見て、自社のWebサイトに来て欲しい」のであれば、目標は「ウェブサイトのトラフィック」を選びましょう。目標を指定することで、自動的におすすめの機能と設定が表示されます。この目標は、いつでも追加・削除できます。

2022年12月現在、動画キャンペーンで選べる目標は下記5つです。

「キャンペーンタイプ」では「動画」を指定し、キャンペーンタイプのサブタイプで「カスタム動画キャンペーン」を選択します。ちなみに、各サブタイプには以下のような特性があり、広告掲載の目標に合ったものを選べます。

コンバージョンの促進 行動の促進を重視した広告とターゲティングができる
カスタム動画キャンペーン 各種広告タイプを使用し、設定をカスタマイズできる
動画リーチキャンペーン 指定の予算内で最大限のリーチを実現する
検討段階で働きかける 視聴者に自社の商品を検討してもらえるよう広告で働きかける
アウトストリーム スマートフォンとタブレットに特化した広告を表示する
広告シーケンス 複数の広告を順番に表示してストーリーを伝える
ショッピング 商品を宣伝し、サイトでの買い物を促進する

3:広告の予算を設定する

続いて、入札戦略と予算、広告の配信期間を設定します。

入札戦略とは、入札単価を自動最適化する際の予算の使い方を指定するものです。広告掲載の目的を考えて選択しましょう。例えば「広告を見てもらうこと」が目的であれば、インプレッション課金を選択します。

ここでは、それぞれの目的に応じて次のような選択肢があります。

予算入力では、キャンペーン期間全体の総額予算を指定する「キャンペーンの合計予算額」か、平均日額予算を指定する「1日の予算」のいずれかを選択できます。広告は自動で配信されるため、日によって掲載ペースが上がる場合もありますが、ここで設定した予算以上の金額は請求されない仕組みになっています。

広告の配信期間で、キャンペーンの開始日と終了日を設定すれば、予算設定は完了です。

4:広告のターゲットを設定する

広告を配信する対象を絞り込むことで、より費用対効果の高い広告運用を目指しましょう。
ここで設定できるのは以下の項目です。

「コンテンツの除外設定」は、ライブストリーミング動画や成人向けコンテンツなど、自社のブランドイメージに合わない動画やメディアに広告を表示させないようにする設定のことです。

5:広告グループを作成する

広告をテーマごとに分けて管理するには、広告グループを作成すると便利です。例えば、商材が高級腕時計・スマートウォッチ・レディス腕時計の3種類ある場合、商品のカテゴリごとに3つの広告グループを作ります。これにより、それぞれのユーザー層に合わせたターゲットの絞り込みが行えます。

広告グループで管理できるのは以下の設定です。

6:広告配信する動画を入稿する

YouTubeにアップロード済みの動画を、広告として入稿しましょう。動画を検索して選択するか、動画のURLを貼り付けます。

広告フォーマットには「スキップ可能なインストリーム広告」を選択し、広告をクリックした遷移先のランディングページのURLを入力しましょう。「行動を促すフレーズ」欄に「詳しくはこちら」や「購入する」などのユーザーに広告のクリックを促すフレーズを入力すると、ボタンとして広告に表示されます。

広告の設定が終わったら「キャンペーンの作成」をクリックします。

7:広告の審査と承認が完了後、配信スタート

キャンペーンを作成すると、広告の審査が行われます。YouTube広告は、以下の3つの基準に沿って審査されます。

この間の広告ステータスは「審査中」となり、審査は1営業日以内に完了することがほとんどです。ただし、細かな審査が必要になった場合は数日程度かかることもあります。2営業日を過ぎても広告の審査が終わらない場合は、状況を問い合わせてみても良いでしょう。

広告運用における費用対効果の考え方をまとめた無料の資料もご用意しておりますので、よろしければご活用ください。

デジタルマーケターのための 一生使える費用対効果の基礎知識

YouTube広告の効果測定方法

YouTube広告はスキップされることも多いため「広告の効果がわかりにくいのでは?」と考える人もいるでしょう。しかし、心配はいりません。YouTubeは動画の視聴者のデータを細かく計測し、効果測定にも優れたプラットフォームで、広告用の動画でも同様の分析が可能です。

さらにGoogle広告のプラットフォームでは、広告運用に役立つデータも確認できます。つまり、ただ動画を作って広告として配信するだけではなく、広告の効果測定を行うことで、より適切な視聴者にリーチし、CV率の高い動画にブラッシュアップすることが可能です。

効果測定の方法は複数あります。順番に見ていきましょう。

1:YouTubeアナリティクス

YouTubeアナリティクスは、YouTubeの無料分析ツールです。YouTubeサイト内で右上のプロフィールアイコンをクリックしてYouTube Studioを選択し、左メニューバー内の「アナリティクス」を選択すると表示できます。

動画のパフォーマンスを確認することで、広告の効果や改善点を把握できるでしょう。大まかな測定項目を解説します。

概要

チャンネルや動画のパフォーマンスの概要を確認できます。視聴回数、総再生時間、チャンネル登録者数などに加えて、過去28日間の視聴回数ランキングや、過去48時間または60分間のパフォーマンスなども把握でき、視聴者の年齢や性別などのセグメントごとにデータを分けることもできます。

コンテンツ

チャンネル単位で、視聴者がどの動画を見ているのかや、コンテンツに対する視聴者の反応の概要を確認できます。動画に対するリーチとエンゲージメントを確認して、広告施策に活用できるでしょう。

リサーチ

チャンネル単位で、自社の動画の視聴者による検索の概要を確認できます。また、類似のチャンネルの視聴者がYouTubeで検索した検索キーワードや、YouTube全体での上位の検索トピックなども確認できるため、広告の出稿キーワードの選定に役立てられるでしょう。

コンテンツ

動画単位で、視聴者がどうやって自社のチャンネルを見つけたかを確認できます。動画のインプレッション、インプレッションのクリック率、視聴回数、ユニーク視聴者数が表示されます。

エンゲージメント

動画単位で、総再生時間と平均視聴時間が示されます。動画のどのパートが視聴者の注意を引いたかを示す視聴者維持率や、動画に対する高評価数なども確認できます。視聴者のエンゲージメントを高めるために、チェックしておきたい指標です。

視聴者

自社の動画を見ている視聴者の概要を確認できます。新規視聴者とリピーター、チャンネル登録者数などが確認できます。また、視聴者がYouTubeにアクセスしている時間帯や、他にどのチャンネルを見ているかなどもレポーティングされます。

2:Google広告レポート(クロスデバイス コンバージョン)

Google広告レポートでは、Google広告アカウントとGoogleアナリティクスのアカウントをリンクさせることで、広告をクリックしたユーザーが遷移先のランディングページでどのように行動しているかを掴めるようになります。確認できるデータは以下のとおりです。

これらのデータを使えば、例えば1つのLPに複数の広告やキーワードを設定していた場合、広告ごとにクリック率と直帰率を比較して、より効果がある広告やキーワードを見つけるA/Bテストが可能です。

3:Google広告 クリエイティブの分析

YouTube動画広告では、分析機能を使用して動画の掲載結果を測定できます。広告がユーザーに配信された後すぐに確認できる「広告データ」パネルと、ユーザーが検索などで動画を視聴した場合の掲載結果を測定した「オーガニックデータ」パネルの2つがあります。パネルでは、分析項目ごとにカードを選択すると詳細なデータを確認できます。

各動画の再生率と費用の割合

「広告データ」パネルでは、動画の再生率と費用の割合が確認できます。これにより、広告アカウントまたはキャンペーンの合計視聴回数や総費用に対する各動画の貢献度を把握できます。多くの動画を広告として同時に配信している場合に便利な指標です。

各動画の視聴者維持率

「広告データ」「オーガニックデータ」のそれぞれで確認できる[視聴者維持率]カードは、動画を視聴したユーザーの割合が秒単位で確認できます。例えば、動画の最も伝えたいシーンを視聴する前にユーザーが離脱していることがわかれば、動画の構成を見直して、伝えたいシーンを前半に配置するなどの対策が取れるでしょう。

視聴者維持率の情報は、年齢、性別などのセグメントごとに分析することも可能です。

動画広告の掲載結果と視聴者のエンゲージメント

「広告データ」「オーガニックデータ」のそれぞれで確認できる[掲載結果]カードでは、動画を視聴した後にユーザーが行った操作が視覚的に確認できます。これによって、広告の掲載結果と、視聴者とのエンゲージメントがわかります。主な指標は次のとおりです。

また、[モーメント]カードでは、より詳細にエンゲージメントを確認することもできます。ブランドのロゴや商品画像が表示されたときに合わせて広告のセグメントにマークを付けることで、ユーザーのエンゲージメントを詳しく把握できるでしょう。

4:Google広告 ブランド効果測定

ブランド効果測定は、動画広告の効果を測定する無料ツールで、インストリーム広告、バンパー広告で使用できます。アナリティクスでは計測できない、広告によるブランドリフトの効果が可視化されたものです。

具体的には、「広告を見たユーザー」と「広告の表示対象だったが広告を見なかったユーザー」を対象に、動画の再生前に調査用の質問を表示してブランド効果を測定します。調査の回答数に応じてブランドリフトに関する次のような指標が確認できます。

このブランド効果測定は、Googleのアカウント担当者経由で申し込む必要があり、多額の広告出稿をしている広告主向けのサービスです。

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