トラッキングとは?種類とメリット、デメリット、Z世代のトラッキングの捉え方を解説

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Sprocket編集部

トラッキングとは?種類とメリット、デメリット、Z世代のトラッキングの捉え方を解説

トラッキングとは、特定の物や人物を追跡・分析することで、Web上では自社サイトやアプリを訪れたユーザーの行動履歴の収集・分析を指します。この記事ではトラッキングの種類とメリット・デメリット、トラッキングに対するZ世代の考え方を解説します。

トラッキングとは

トラッキングは英語で「追跡・分析」を指す言葉です。物流業界では「荷物を追跡(トラッキング)する」などと言い、Webマーケティング業界では「ユーザーの行動履歴を収集(トラッキング)する」のように使用します。本記事では、Webマーケティング業界でのトラッキングについて解説します。

Web上のトラッキングでは、ユーザーがWebサイトのどのページを閲覧したか、クリックしたかなどの行動履歴やログイン情報などを収集します。トラッキングによって収集した情報は、アクセス解析に役立ちます。どんな人がWebサイトに訪問して、どのような行動を取っているかを分析することが可能です。

Web上のトラッキングの種類

Web上のトラッキングでは、Webサイトのユーザーの行動履歴がデータとして収集されます。例えば、「賃貸物件を探したい」と考えて不動産関連のWebサイトを閲覧すると、その後に別のジャンルのWebサイトに不動産関連の広告が表示されることがありませんか?そのような広告を「リターゲティング広告」と言います。リターゲティング広告では、トラッキングによってWeb上の行動履歴が広告配信に利用されています。本章では、Web上のトラッキングの種類を解説します。

【内部リンク:リターゲティング広告の記事】

ファーストパーティCookieとサードパーティCookie

Cookieとは、ユーザーが訪れたWebサイトの行動履歴や入力したデータを記録する仕組みです。過去にログインしたことのあるWebサイトに再度訪れたとき、ログイン情報が自動入力されているのは、Cookieで情報が記録されているためです。Cookieには、大きく分けてファーストパーティCookieとサードパーティCookieの2種類あります。

ファーストパーティCookieは、ユーザーが訪れたWebサイトのドメインから発行されているCookieを指し、会員のログイン情報などを記録しています。

サードパーティCookieは、訪れたWebサイト以外のドメインから発行されるものを指し、Webサイト内に組み込まれたWeb広告などから情報を取得します。サードパーティCookieは、ユーザーのプライバシー保護の観点から、2024年頃に廃止される予定です。そのため、現在はサードパーティーCookie廃止に備えて、代替技術が開発されています。

広告識別子(広告ID)

広告識別子(広告ID)は、アプリ内広告において、モバイル端末を識別するためのIDです。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末1台につき、1つ発行されるのが特徴です。

広告識別子(広告ID)には2種類あり、iOSの「IDFA」とAndroidの「AAID」に分けられます。Cookieはドメイン単位での発行なのでWebサイトごとにIDは異なります。広告識別子(広告ID)は、ユーザーの端末ごとに発行される不変なIDです。

ブラウザフィンガープリント

ブラウザフィンガープリントとは、Webサイトがブラウザに要求して取得する、ユーザーのコンピューターとブラウザに関するデータのことです。

具体的には、ブラウザやOSの種類、インストール済みのプラグイン、使用言語、タイムゾーンなどの情報が取得できます。ブラウザ情報はユーザーごとに異なるため、ターゲティング広告や不正アクセスの防止に活用されます。

ブラウザフィンガープリントはユーザーの同意なしにブラウザ情報を取得できるため、Cookieに代わるユーザー追跡手法として広まりつつあります。

アプリトラッキング

アプリトラッキングは、アプリ内でのユーザーの行動を追跡できる仕組みです。アプリトラッキングは、ユーザーの同意がなければ取得できません。

アプリを利用する際に「他社のAppやWebサイトを横断して、あなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?」という確認画面において「許可」を選択した場合に、アプリトラッキングが可能になります。

アプリトラッキングでは、ユーザーが購入した商品や閲覧した情報、スマートフォンの位置情報などから、ユーザーの興味関心を推測し、広告を表示させることも可能です。

SensorID

SensorIDは、ケンブリッジ大学の研究者が発表した新しい手法です。スマートフォンのジャイロセンサーや加速センサー、磁力センサーで取得できるデータから端末を特定・追跡します。SensorIDは、スマートフォンに備わったセンサーを利用して取得できる情報です。

トラッキングのメリット

トラッキングがユーザー側、企業側それぞれにもたらすメリットを解説します。

企業側のメリット

トラッキングが企業にもたらすメリットは主に「マーケティング」と「広告」の2つです。トラッキングはWebサイト上のユーザー行動を取得できるため、ユーザーを知ることに役立ちます。

例えば、自社サイトを所有する場合、コンバージョンしたユーザーがどのような行動を取っているのかを把握できます。離脱されやすいWebページなどを把握することで、Webページの改善にも役立ちます。

また、Web広告では、トラッキングしたユーザー情報に合わせて、興味関心の高い広告を表示させられます。もしユーザー情報がない場合、ユーザーが興味のない広告も表示されてしまうため、コンバージョン率も低くなるでしょう。

住んでいるエリアや年齢、購買行動など、ターゲットがある程度定まっている企業であれば、広告を表示するユーザーをトラッキング情報によって絞り込むことで、高い広告効果が期待できます。

ユーザー側のメリット

トラッキングはユーザーにもメリットがあります。トラッキングによって、Webサイトへログインする際に2度目からログイン情報の入力が省略できたり、興味のある商品やサービスの広告が表示されたりします。

例えば、検索エンジンで「沖縄 旅行」と検索すると、沖縄旅行に興味関心があるというユーザー情報が記録され、別のWebサイトやアプリを閲覧した際に沖縄旅行に関する広告が表示されるようになります。

ユーザーが自ら検索しなくても、興味関心の高い情報が表示される点は、メリットと言えるでしょう。トラッキングは、ユーザーが情報収集する際の利便性向上につながります。

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トラッキングのデメリット

トラッキングがもたらすデメリットも理解しておきましょう。企業側とユーザー側に分けて解説します。

企業側のデメリット

トラッキングはユーザー情報がデータ化されます。トラッキング情報を盗まれると、会員の個人情報(住所やクレジットカード情報など)が漏洩してしまうリスクがあります。

トラッキング情報は、ユーザーの個人情報が含まれるので、狙われやすいでしょう。トラッキングを利用する企業は、セキュリティリスクがあることを理解し、事前に対策などを行う必要があります。

また、トラッキングはユーザーの興味関心の高い広告を表示させられることがメリットである一方、何度も同じ広告が表示されるとユーザーがしつこいと感じ、企業の商品やサービスにマイナスイメージを持たれてしまう恐れもあります。

Web広告を活用する企業は多く、ユーザーには日々さまざまな広告が表示されているため、ユーザーは広告というだけで嫌悪感を抱く場合もあります。

ユーザー側のデメリット

トラッキングでは、ブラウザにログイン情報などが残るため、会社の共用パソコンなどを利用する際は不正利用や情報漏洩のリスクが高まります。

具体的には、共用のパソコンでWebサイトにログインし、ログインIDやパスワードが記録されると、他者でもログインが可能になってしまうのです。

また、トラッキングによってユーザーが閲覧したWebサイトや購入した商品情報を元にWeb広告が表示されるため、行動が監視されている不快感を抱くという声もあります。

株式会社ネオマーケティングの調査によると、トラッキングへの印象について「不信感を抱く」「不快」「質の悪い(自分に不要な)広告が出てくる」といったマイナスイメージを持つ割合は、いずれも40〜50%にのぼります。トラッキングにマイナスイメージを持つ回答者の意見には、「間違えてタップしてしまったものもオススメとして流れてくる」「自分のスマホを覗かれているような気分になる」などがありました。

トラッキング

トラッキングに対するZ世代の意識

トラッキングには、便利な一面もあれば、興味関心の薄い広告が何度も表示されたり、個人情報が収集されたりすることに不快感を抱くユーザーも少なくありません。

一方で、デジタルネイティブのZ世代は、ターゲティングされた広告を受け入れる傾向にあることもわかっています。IBMの調査によると、Z世代がブランドに提供してもいいと回答した個人情報には購入履歴(62%)、連絡先の詳細情報(42%)が多く、支払い情報(18%)や個人の生活にまつわる情報(21%)などリスクの高い情報は共有したくないと思っていることがわかりました。

Z世代には効率的な情報収集やタイパ(タイムパフォーマンス:かけた時間に対する満足度)重視の傾向があるため、パーソナライズ広告を「自分に合わせた便利な広告」として受け入れる傾向があるのです。さらに、Z世代はプライバシーやセキュリティの重要性を知っており、自ら防衛する術も持ち合わせています。

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