ロイヤリティを醸成し売上を向上する SNSマーケティングで顧客の心を掴む方法
SNSを通して情報発信やユーザーとのコミュニケーションを行うSNSマーケティング。この資料では、SNSマーケティングの概要やSNS別の具体的な手法のポイント、指標について解説します。
SNSマーケティングとは、SNSを活用したマーケティング手法です。現在のマーケティングにおいてSNSの役割はますます増大しています。本記事ではその背景と、効果的なSNSマーケティングのために理解しておきたい各メディアの特性や具体的運用方法について解説します。
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ここ10年でスマートフォンを保有する人が増え、それに付随していつでもどこでもつながれるSNSの利用者も急増しました。こうした時代の流れはマーケティングにも大きなインパクトを与え、企業は戦略の根底から練り直すことを迫られています。
ここでは具体的なデータを挙げながら、SNSマーケティングが重視されている背景について説明します。
総務省が令和4年5月に公表した『令和3年通信利用動向調査』によると、SNSを利用している割合は全体の78.8%で、令和2年の73.8%から5%増加しました。
年齢別にみると20〜29歳の利用割合が一番高く、全体の93.2%がSNSを利用しています。70〜79歳の利用割合も令和2年度の47.5%から60.7%になり、約13%も増加しました。
『平成30年通信利用動向調査』(総務省)によると、インターネットを利用している企業のうち、SNSを活用している割合は36.7%でした。産業別にみると「不動産業」が58.7%と最も高く、次いで「金融・保険業」が51.7%、「卸売・小売業」が46.9%となっています。
その後のコロナ禍で企業のSNS運用はさらに増大したものと推察され、利用者増加と合わせて考えると、SNSがマーケティングにおける主要なタッチポイントになっていることが伺えます。
前出の『令和3年通信利用動向調査』によると、SNSの個人の利用目的で最も多かったのは「従来の知人とのコミュニケーションのため」で全体の88.6%を占めていました。次に多かった回答は「知りたいことについて情報を探すため」で63.7%に達しています。
従来、主な情報検索ツールはGoogleやYahoo!などの検索サイトでしたが、口コミ情報などを入手できることからSNSを選ぶ人が増えている傾向にあります。
現在の主流であるデジタルマーケティングではオンライン・オフラインを問わず、あらゆるチャネルを介してユーザーの動向や心理状態に関するデータを入手し、分析を試みます。SNSマーケティングはデジタルマーケティングにおいて重要な目的を担っています。以下では、具体的なポイントを3つ挙げます。
自社がサービスや製品を売りたいと思う場合、まずユーザーに「認知」してもらうことから始めます。SNSは誰もが情報発信の主体になり、リアルタイムにいつでもどこでも発信できることから、情報伝達のスピードが非常に速いことが特徴です。
デマやネガティブな情報があっという間に拡散されるデメリットもあるため、運用には慎重さが求められます。一方、マーケティングにおいては認知度拡大のための主要な伝達ツールになり得ます。
SNSマーケティングの重要な目的の一つにブランディング向上があります。言い換えると、SNSマーケティングは単に商品やサービスを売るためのツールではないということです。
例えば、SNSを運用する企業が定期的に有益で質の高いテキストコンテンツや、ユーザーの心を奪う美しいビジュアルコンテンツを発信するとします。商品やサービスの紹介ではないため、すぐに売上に結びつくわけではありませんが、企業ブランドを形作る上で多大な影響を与えます。
ユーザーが自社に対して好意を抱き、信頼感を持ってくれれば、企業はブランドという見えない資産を手にすることになります。それは結果的に「いいね!」やリツイートなどで拡散され、自社の製品やサービスを紹介してもらうことにもつながります。
「ロイヤリティ」とは直訳すると「忠誠心」のことですが、マーケティングにおいてはユーザーが企業や製品・サービスに対して抱く信頼や愛着のことです。つまり、SNSによる発信を続けることで、一人でも多くのファンやフォロワーを生み出すことが一つの目的です。
現在のビジネスモデルは、製品やサービスを売り切ることで顧客との関係を終了させる「フロー型」から、長く継続的にサービスや製品を使用してもらうことを目指す「ストック型」へと移行してきています。できるだけ長期にわたって自社との関係を保ってもらうためには「感情的なつながり」ともいえるロイヤリティの醸成が不可欠です。
SNSマーケティングは、過去の成功事例や戦略のポイントを把握することで、成果を上げる可能性が高くなります。SNS別の具体的な手法のポイントと指標をまとめた、今すぐ役立つ資料をご用意しました。そちらもご参照ください。
一口にSNSマーケティングといっても、現在ユーザーが利用しているメディアはさまざまです。ここではその代表的なメディアの動向と特徴についてご紹介します。
Twitterの140字以内のテキストメッセージは、マーケティングにおいても有効なツールとなりえます。商品やサービスの本音をツイートによってリサーチできるのです。また、リツイートでリアルタイムに情報拡散できる点も特徴の一つです。
2017年10月時点でのTwitterの国内月間アクティブユーザー数は約4,500万人です。年齢別にみると20代のユーザー数が約1,000万人であり、およそ4人に1人を占めています。
2019年7月時点でのFacebookの国内月間アクティブユーザー数は2,600万人です。30〜40代の年齢層では高い利用率を誇ります。
「Facebookページ」ではホームページのように豊富な情報を発信できるため、集客ツールとして活用できます。
Instagramはビジュアルに強いメディアであり、10~20代に圧倒的な支持を受けています。2019年6月時点での国内月間アクティブユーザー数は3,300万人です。動画や写真の投稿をメインにしており、コスメやファッションとの親和性が高いことから女性ユーザー数が多いのが特徴です。
マーケティングにおいては企業イメージを写真や動画の形で発信することでブランディングにつなげることができます。
2020年9月時点におけるYouTubeの国内月間アクティブユーザー数は6,500万人です。動画マーケティングが注目される中、今後ますます活用されることが予想されます。
また、別の特徴としてGoogle系サービスの一環であることから、GoogleデータポータルやGoogleアナリティクスといったツールと連動させ、データドリブンを加速させることも可能です。
2022年3月時点での月間アクティブユーザー数は9,200万人であり、10代〜30代では全体の90%以上(10代は95.2%、20代は94.6%、30代は92.1%)が利用しているメッセージングアプリです。
幅広い年齢層が利用しているため、LINE広告を活用すれば認知度拡大にも期待できます。
2021年10月時点での月間アクティブユーザー数は1,690万人以上で、10代~20代を中心に人気の動画共有サービスです。
近年では、TikTokを起点として新たなトレンドやヒット曲が生まれるなど、急速に影響力を高めています。
SNSを活用することで顧客とのタッチポイントをつくり出し、さまざまな運用が可能になります。以下ではその中で代表的な5つをご紹介します。
企業が公式SNSアカウントを持ち情報を発信をする一方、ユーザーとのコミュニケーションをインタラクティブに図る運用方法です。
有益なコンテンツや魅力的な写真・動画を発信することで企業のブランド力向上を目指す一方、ユーザーからは製品やサービスに関するダイレクトな感想、意見を聞くことができます。頻繁に発信することで企業とユーザーの距離は縮まり、ロイヤリティ醸成にもつながるはずです。
中には世の中の潮流に合わせて公式アカウントはつくったものの、ほとんど発信していない企業も見受けられますが、企業ブランド毀損にもつながりかねません。SNSアカウント運用は担当者をきちんと決めて、ルーティン化することが重要です。
また、SNSの発信内容が公式サイトとほぼ同じ情報であれば、ユーザーはわざわざSNSをフォローしようという気持ちになりませんし、企業を身近に感じづらいでしょう。親しみや温かさを感じられるメッセージになるよう工夫しましょう。
SNS広告のメリットは「One to One 」のきめ細やかな広告運用ができることです。SNSではユーザー特性だけでなく、過去の会話や検索したキーワード、カテゴリーなどに基づいてターゲティングが可能なため、訴求力の高い、相手の心に刺さる広告を打つことができます。
SNS上でキャンペーンを実施し、ユーザーの参加を促す運用方法です。代表的な手法は特定のハッシュタグを付けた投稿を促したり、自社サービスの製品の写真を投稿すると抽選でプレゼントがもらえたりするものです。
ユーザーは積極的に参加することで、企業と距離が縮まる感覚を味わえますし、キャンペーン自体が話題となり、注目を集めることもできます。
「インフルエンサー」とは、SNS上で強い影響力を持つ存在のことです。インフルエンサーに自社の商品やサービスを紹介してもらうことで、販売促進や企業ブランド向上を目指します。
インフルエンサーマーケティングは、SNSマーケティングの中でも近年注目を集めている手法です。デジタルインファクトによると、2018年に219億円だったインフルエンサーマーケティングの市場規模は、2022年には519億円、2025年には723億円にまで成長することが予測されています。
ソーシャルリスニングはSNSを活用し、ユーザーの意見をリスニングする手法です。SNSマーケティングの運用はどうしても「受信」に対して「発信」の量が多くなる傾向にあります。企業側として工夫しているつもりでも、発信ばかり続けているといつの間にかユーザーのニーズからズレてしまったり、コンテンツに飽きられたりする可能性があります。
そのため、ソーシャルリスニングによって大規模にユーザーの自由な意見を聴取して、ブランドや製品・サービスを改善したり、広告配信の最適化を図ることが必須です。
SNSマーケティングに活かせる主要フレームワークをまとめた資料も公開中です。そちらもぜひご参照ください。
SNSマーケティングにはさまざまな手法がありますが、「あれもこれも」やったからといって売上が伸びるわけではありません。明確なマーケティング戦略に基づいて効果的に運用しましょう。
まず「なぜSNSを使うのか」を明確にします。具体的には運用によって「売上増加」を目指すのか、それとも「ブランド力向上」や「顧客ロイヤリティ醸成」を狙うのかをはっきりさせます。
「カスタマージャーニー」とは、ユーザーが自社の製品やサービスを認知してから、興味を高め、他社と比較し、最終的に購入に至るまでのプロセスです。カスタマージャーニーにおいて企業とユーザーが接点を持つタッチポイントがありますが、SNSの運用を効果的に絡めることで顧客体験(CX)を向上させることができます。
代表的な手法は、製品やサービスを認知してもらうためにSNS広告を表示することです。ただし、入口の部分だけにとどまらず、購入に至るまでの各フェーズでSNSを運用しましょう。
比較検討をしている段階で繰り返し押し売りのようにSNS広告が表示されるとユーザーは不快感を抱いてしまいます。ターゲティングを行い、購入を決めかけたユーザーにのみ広告が表示されるようにすれば、購入を気持ちよく後押しできるでしょう。
上述したようにSNS各メディアにはそれぞれ特性があります。ターゲットの属性、興味、カスタマージャーニーにおけるフェーズなどにより、それぞれの特徴を生かした運用が大切です。
SNSマーケティングに限ったことではありませんが、マーケティング戦略の効果性を高めるためには、KPIを設定し、施策後の効果測定が欠かせません。KPIの例としては以下のようなものがあります。
定量的 | フォロワー数、リーチ数、エンゲージメント率、コンバージョン率、自社サイトの流入数 など |
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定性的 | ユーザーの印象(感情分析)、ユーザーの意見やコメント(サイテーション) など |
今後もSNSマーケティングの役割はますます大きくなることが想定されます。各メディアの特性や運用方法について熟知し、ユーザーの心に刺さるマーケティングを目指しましょう。
ロイヤリティを醸成し売上を向上する SNSマーケティングで顧客の心を掴む方法
SNSを通して情報発信やユーザーとのコミュニケーションを行うSNSマーケティング。この資料では、SNSマーケティングの概要やSNS別の具体的な手法のポイント、指標について解説します。
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