課題解決・思考整理に使える!マーケティングの主要フレームワーク18選
情報整理、分析、戦略立案などで活用できる思考の枠組みである「フレームワーク」。マーケティング課題を解決するフレームワークの中から代表的な18種類をピックアップし、解説します。
無料で使えるため導入の敷居が低く、しかも多機能で使いやすいと評判の「Googleデータポータル」。ここではGoogleデータポータルについて、機能や特徴、導入するメリット、さらに使用上の注意点について説明します。
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「Googleデータポータル」とは、Googleが提供している無料のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。
Googleデータポータルでどんなことができるのか知るために、まずBIツールとは何かについて説明しましょう。
BIとは、企業の各部署が保有しているデータを収集・蓄積、加工、分析、共有し、経営戦略策定を支援することを指します。近年、経験や勘に頼るのではなく、データに基づいたマーケティング活動や経営を行う「データドリブン」が注目されています。データドリブンを支援するのがBIツールといえるでしょう。
BIツールの主な役割は以下の通りです。
データに基づく意思決定は今やマーケティング分野でも必須のため、BIツールの導入を考えている企業も少なくないでしょう。有料のBIツールと比べて、Googleデータポータルは無料であること以外にどんな違いがあるのでしょうか?
各企業の業種やサービス・製品、対象顧客などは大きく異なるため、BIツールに期待される役割にも違いがあります。一般的にBIツールは以下の3つの機能を備えています。
機能 | 内容 |
---|---|
管理機能 | 毎日の業務で生成される膨大なデータを収集し、顧客や担当者別に、あるいは時系列に整理し、管理する機能 |
分析機能 | 蓄積したデータに対して統計的な処理を行うことで、隠された関係性や傾向を見つけ出す「データマイニング機能」や、条件の変化によって今後の売上や利益がどのように変化するのかを分析する「What-if分析」を含む |
レポーティング機能 | 分析されたデータを視覚化・ビジュアライズする機能。経営者やマーケターがスピーディーに意思決定を行うために必要なデータを表示する「ダッシュボード機能」などを含む |
Googleデータポータルは、他のBIツールと比べ「レポーティング機能」に重点を置いています。逆に「データマイニング機能」や将来の予測を行うためのシミュレーション機能は含まれていないため、データ分析を中心に行いたい人は有料のBIツールを検討したほうがよいかもしれません。
レポーティング機能に特化し、ビジュアライズに長けたGoogleデータポータルですが、他にも以下のような特徴を備えています。
BIツールを使ってレポートを作成するためには、データを取り込まなければなりません。Googleデータポータルでは「コネクタ」という機能によって行いますが、Googleの多岐にわたるサービスであれば連携も簡単です。連携しているGoogle系のサービスには以下のようなものがあります。
連携するサービス | 内容 |
---|---|
Google広告 | 広告掲載の最適化やマーケティングの意思決定に有効 |
Google アナリティクス | Webサイトやモバイルアプリ、インターネット接続端末のパフォーマンスをモニタリング |
Google BigQuery | KPIなどの主要なビジネス指標をリアルタイムでビジュアライズ |
Google Cloud SQL | Cloud SQLデータをわかりやすい形に加工し、他のユーザーと共有できる |
Google スプレッドシート | スプレッドシートやCSVのデータを管理できる |
MySQL | ダッシュボードを作成し、特に重要なデータべース指標を継続的にモニタリング |
PostgreSQL | PostgreSQLのオープンソースリレーショナルデータベース管理システムに保存されているデータと接続 |
YouTube | YouTubeの任意のフィールドを簡単に可視化 |
Google系サービス以外のデータとも接続できますが、APIを使ってデータを取得することなどが必要です。
他のGoogle系サービスと同じくクラウドベースで提供されるため、管理・共有がしやすいのも特徴の一つです。レポートごとに閲覧・編集権限を自由に設定できます。
上述したようにさまざまなGoogle系サービスを自動的に統合できるため、管理にはそれほど手間がかかりません。例えば、Google アナリティクスのデータに基づいて、広告戦略を練ろうと思う場合、データポータルがなければそれぞれのデータを開いて、画面を行ったり来たりしなければなりません。しかし、Googleデータポータルによって2つのデータは同じダッシュボードにまとめられるため、それぞれのデータの関係性が一目瞭然です。
出典:[Sample] Google Analytics Marketing Website
データを見やすく視覚化することこそ、Googleデータポータルの真骨頂です。表やグラフへと瞬時に加工し、膨大で複雑なデータを一つのダッシュボードに見やすく表示します。
具体的には以下のような形にデータをビジュアライズできます。
出典:[Sample] Google Ads Overview Report
Googleデータポータルにはいくつものメリットがあります。ここでは代表的なものを3つ取り上げます。
Googleデータポータルがなければ、毎日更新されるデータに基づき資料を作成するのは大きな労力が伴います。レポート作成に時間の大部分を費やし、チームメンバーとその内容について話し合ったり、改善策についてじっくり考えたりする時間は奪われるでしょう。
Googleデータポータルがあれば、接続されたGoogle系のサービスに連動してリアルタイムでレポートがアップデートされます。そのため、レポート作成の工数を削減でき、マーケティング戦略につながる重要な意思決定に時間を割くことが可能になります。
Googleデータポータルにはデフォルトで多種多様なテンプレートが準備されているため、デザインに関して頭を悩ませる必要はありません。クオリティの高さはいうまでもなく、作成されたレポートを見るメンバーの思考を刺激し、効果的な判断につなげられるはずです。
DMPとは「Data Management Platform(データマネジメントプラットフォーム)」のことで、オンライン上に蓄積された情報データを管理するプラットフォームです。マーケティング施策を効率化するためのツールであり、管理するデータにはサイトの閲覧履歴やお問合せ履歴、年齢や性別などの属性情報などが含まれます。
Googleデータポータルではクラウドデータベースに加え、自社のDMPとも連携できることからより緻密な分析が可能となり、効果的なマーケティング戦略を加速させます。
マーケティング活動に活かせる主要フレームワークをまとめた資料も公開中です。そちらもぜひご参照ください。
「百聞は一見に如かず」です。まだGoogleデータポータルを使ったことがなければ、以下の流れに沿ってまずは始めてみましょう。
Googleデータポータルのサイトから「無料で利用する」をクリックし、お持ちのGoogleアカウントでログインしましょう。
ログイン後、次のような画面が表示されます。
出典:Googleデータポータル
データに接続するためには、画面左上の「作成」をクリックします。Googleコネクタの一覧が表示されるため、接続したデータを選択しましょう。
取り込んだデータは自動で視覚化できます。デザインが美しいテンプレートが豊富に用意されているので、その中から選択してください。
作成したレポートは自由に共有できます。共有の仕方は基本的に他のGoogle系サービスと同様です。レポートごとに共有する対象アカウントを選択できますし、URLを作成してメールやチャットツールを用いて送付することも可能です。
デザイン性や操作性に優れたGoogleデータポータルですが、注意点もあります。ここでは2つ挙げて説明します。
Googleデータポータルは無料で導入でき、さまざまなデータとの接続も容易、しかもデザイン性の高いグラフや表が簡単に作れるため、レポート作成に終始してしまう可能性があります。
しかし、レポート作成は経営やマーケティング戦略を支援するためであり、目的そのものではありません。多くのデータに接続してレポートを作成したものの、結局何のための資料なのか不明確であればまさに本末転倒です。
毎回、Googleデータポータルを使ってレポート作成する際は、「何のために」「誰と共有するために」作業しているのか明確にしておきましょう。
Googleデータポータルはクラウド上のサービスのため、複数のデータを統合してレポートを作成する場合は処理に時間がかかることがあります。パフォーマンスを向上するためには更新頻度を長めに設定したり、既存データからレポート作成を行ったりするなどの方法を試してみることができます。
Googleデータポータルに限らず、どんなBIツールを使用する際でも大切なのは、あくまでも手段であることを忘れないことです。経営やマーケティング戦略の大局を踏まえ、目標達成に何が必要なのか絶えず考えるようにしましょう。
Googleデータポータルは無料で導入できる優秀なツールです。機能やメリットを踏まえ、手段が目的化しないように注意しましょう。
課題解決・思考整理に使える!マーケティングの主要フレームワーク18選
情報整理、分析、戦略立案などで活用できる思考の枠組みである「フレームワーク」。マーケティング課題を解決するフレームワークの中から代表的な18種類をピックアップし、解説します。
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