“ユーザー目線”をどう実現する?社内政治に負けないWebサイトの情報設計
Webサイトの構造はユーザー目線で設計することが重要です。しかし、さまざまな要因からユーザー目線を第一に情報設計を行えない場合もあります。そうした際にはどのような情報設計で対応していけばよいのでしょうか。具体的なパターン例とあわせてご紹介していきます。
企業のSEO施策をサポートするSEOツールは、非常に多くの製品があり機能もさまざまです。今回はSEOツールの種類とメリット・デメリット、目的に合った選び方を解説し、無料&有料SEOツールを機能別に紹介します。
SEO(Search Engine Optimization)は、Webサイトが検索エンジンにおいて上位表示されるための対策を指す言葉です。日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。キーワード検索から集客するには、検索結果における上位表示が必須とも言え、今やSEOは企業のWebサイトに欠かせない取り組みとなりました。
そこで活用されるようになったのが、Webサイト内外のデータを自動で収集・分析しSEOを支援するSEOツールです。SEOツールには、アクセス解析やWebサイトの内部診断、検索キーワードの調査・選定などさまざまな機能があり、多種多様な製品が提供されています。
SEOツールを導入することで、SEOに必要となるさまざまな調査・分析を効率的に行えます。例えば、SEOには検索順位のモニタリング・変動要因の分析が欠かせませんが、ターゲットのキーワードが増えるほど調査すべきパターンが膨らみ、大きな手間がかかるでしょう。
SEOツールで自動収集すれば、手作業で行うよりはるかに大量かつ詳細なデータを扱えるうえ、工数を大幅に減らすことが可能です。競合ページの分析やWebサイト内部の問題点の洗い出しといった作業も、SEOツールを利用することで、より詳細に効率的に進められます。
機械的な作業をツールに任せることで、コンテンツ制作などに注力することができ、SEO施策全体の質を上げることにつながるでしょう。
なお、SEO対策にはWebサイト全体の設計が重要です。ユーザー目線の情報設計のポイントは、下記の資料をご参照ください。
【無料】ユーザー目線の情報設計を実現する方法
SEOツールはSEOのためのさまざまな作業を支援してくれますが、それだけで自動的に検索流入が向上するわけではありません。SEOツールで得られた情報を有効に活用するには、専門知識やスキルが必要である点に注意しましょう。
収集・分析されたデータを正しく捉え、効果のある施策に落とし込むには、データ分析のスキルやSEOの知識が求められます。また、検索エンジンの評価基準は頻繁にアップデートされるため、常に新しい情報をキャッチし施策に反映することが大事です。
SEOツールと一括りに言っても、特定の機能に特化したものから統合型のタイプまで、製品によって機能はさまざまです。必要な機能や予算に合わせて選択するとよいでしょう。SEOツールの種類は、大まかには以下の6タイプに分類できます。
アクセス解析ツールは、Webサイトへのアクセス情報を記録・分析するツールです。Webサイトへの流入経路やサイト内でのユーザーの行動を収集し、可視化できます。
Webサイトの現状を把握するのに欠かせないツールであり、SEOに限らずWebサイト分析には必須と言えるでしょう。Google公式ツールのひとつ「Googleアナリティクス」が代表的です。
キーワードの選定はSEOの要であり、SEOツールの多くはキーワード調査機能を備えています。キーワードごとの検索ボリュームを調べることで、競合調査や市場動向を把握し、対策すべきキーワードを選定するのに役立ちます。
対象のキーワードに加えて関連キーワードの抽出・分析、検索数の推移のレポートなどの機能があり、より効果的なキーワードを見つけ出す手がかりになるでしょう。
検索エンジンの評価を上げるには、クローラー(検索エンジンの巡回ロボット)にWebサイトを訪れてもらい、コンテンツを正確に認識してもらう必要があります。そのためにWebサイトの内部構造を正しく整えることを、テクニカルSEOまたはサイト内部対策と言います。
テクニカルSEOツールは、Webサイトのパフォーマンス評価、ソースコードの不備やリンク切れなど、内部構造の問題点を検出できるツールです。Webサイトの全ページについてSEO上の評価・改善ポイントが提示されるため、具体的な修正箇所がわかります。
外部サイトから自サイトへの被リンクもまた、SEOに影響を与えるポイントです。大まかに言えば、良質な被リンクの多さは、そのWebページが有益だという客観的な指標になるためです。
被リンクは多ければよいというものではなく、品質の悪いWebサイトや隠しテキストによるリンク、お金を払って獲得したリンクは低品質なリンクと見なされ評価が下がる可能性があります。
被リンク調査ツールは、自サイトへリンクを貼っている外部サイトを調査し、被リンクの獲得数やリンク元のWebサイトの品質を確認できます。被リンクを獲得しやすいコンテンツやチャネルの検討、外部サイトへのリンク設置や寄稿記事の依頼など、外部対策に活用できるでしょう。
Webサイトの検索順位の現状把握やSEO施策の効果測定には、キーワードごとにWebサイトの検索順位をチェックするツールが役立ちます。キーワードごとの検索順位やその推移のモニタリングはSEOに必須とも言え、SEOツールの大半に備えられている機能です。
検索順位チェックに特化した製品では、一度に検索できるキーワードやURLの数が多い、推移のレポートが詳細であるなどの特長が見られます。
SEOの施策の中でも近年重視されているのが、良質なコンテンツを継続して発信することで検索エンジンの評価向上を図るコンテンツSEOです。
SEOツールには、記事の作成を支援してコンテンツSEOに役立つものもあります。例えば、対策したいキーワードがWebページ内に十分に盛り込まれているかチェックする機能です。
ただし、コンテンツSEOは、そもそも内部対策やキーワード選定など基本的なSEOなしには行えません。そのため、コンテンツSEOに強みを持つツールは、他のSEOツールに共通する基本機能を備えた統合型のツールが一般的です。
前項で述べたように、SEOツールには特定の機能に特化したものから機能が充実した統合型までさまざまなタイプがあり、自社に合った製品を選定する必要があります。Webサイトの規模や予算によっても適した製品は異なります。
どのような機能が必要かあらかじめ洗い出したうえで、自社のニーズを満たす製品を選定していくとよいでしょう。
まずは最低限のデータ収集・分析から試してみたい場合、Googleが提供する無料ツールからはじめてみるとよいかもしれません。また、表示方法や操作感は製品によってさまざまですから、使い勝手のよいものを選ぶことも大事です。
有料のSEOツールには無料プランや無料お試し期間が設けられているものも多く、実際の使用感を確かめてから導入を検討できます。
前述した機能別に、代表的なSEOツール製品をまとめました。
アクセス解析を行える製品の代表例は以下の通りです。
Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。コンテンツごとのアクセス数や流入経路、訪問ユーザーの属性やサイト内での行動などを可視化・分析します。わかりやすい管理画面、充実したレポート機能など、初心者にも使いやすいでしょう。
自動分析だけでなく、詳細データを使った独自分析にも対応しています。SEOに限らず、Web分析には必須とも言えるツールです。Googleが提供する他のサービスと連携しやすい点も強みです。
競合分析に特化したアクセス解析ツールです。URLを入力するだけで、そのWebページのアクセス数や流入経路といったアクセス状況の推測値がわかります。流入時の検索キーワード、訪問ユーザーが訪れている他のWebサイトや、競合となるWebサイトを表示する機能もあります。
数値はモニターの行動にもとづいた推測値のため正確なデータではありませんが、大まかな傾向の把握や、競合との比較に活用できるでしょう。機能制限つきの無料プランがあります。
キーワード選定をサポートする機能は多くの製品に備えられていますが、以下の製品はキーワード調査に特化しており、機能が充実しています。
Google広告では、無料のキーワード調査ツール「キーワードプランナー」が提供されています。商品・サービスに関連する語句やWebサイトのURLを入力して、ターゲットとするキーワードの候補を見つけることができます。
キーワード候補のリストは、カテゴリなどでの絞り込みや編集が可能です。また、キーワードのリストを入力またはアップロードして、検索ボリュームと、検索数や費用の予測データを確認できます。ただし、実際にGoogle広告を出稿していないアカウントでは、検索ボリュームはおおよその数値しか示されない仕様です。
SEO上の競合となるWebサイトの抽出、流入キーワードの比較・分析など、市場調査・競合分析に長けたキーワード調査ツールです。
検索キーワードの背景にあるユーザーの検索意図を視覚的に捉えられる「ワードマップ」や「ニーズマップ」機能が特徴的です。ユーザー数や機能数に応じた複数のプランがあり、7日間の無料トライアルも設けられています。
テクニカルSEOには、以下のGoogle公式ツールをまず検討するとよいでしょう。
Google検索におけるWebサイトへの流入キーワードや表示数、掲載順位など、自社サイトのSEOに関する情報を調べられるツールです。
結果を測定するだけでなく、表示速度やモバイルユーザビリティの悪さ、構造化データの誤りなど、検索エンジンから見たWebサイト内部の問題点をレポートする機能があり、テクニカルSEOの重要な手掛かりになるでしょう。
また、Webページの新規作成時やリニューアル時に、GoogleのデータベースにURLを登録してもらう「インデックス登録」のリクエストができます。SEOにははずせないツールです。
Webページの表示速度を測定・評価できるGoogle公式ツールです。ページ速度が遅いと、ユーザーの快適さを損なうだけでなく、SEOにも影響を及ぼす恐れがあるため、対応が欠かせません。
PageSpeed Insightsは、測定だけでなく改善ポイントと短縮できる時間の予測を表示し、具体的な修正点を明らかにしてくれます。調べたいWebページのURLを入力してボタンを押すだけと操作が手軽なこともあり、広く使われているツールです。
被リンク調査に特化した製品には以下のようなものがあります。
アメリカの大手マーケティング企業であるMozが提供する被リンク調査ツールです。
調べたいWebサイトのURLを入力するだけで、リンクを受けているドメインやリンクの総数、リンク元の情報を調べることができます。オーソリティ(権威性)を表す独自の指標が取り入れられており、影響力の強いリンク元や、自サイトの中で被リンクが多く評価を受けているページがわかります。
Ahrefsは多くの機能を持つSEOツールですが、なかでも「サイトエクスプローラー」による被リンク調査に定評があります。
Ahrefsのクローラー(巡回システム)はGoogleに次いで2番目にアクティブとされ、新鮮な多くのデータから分析を行えるのが大きな強みです。
競合サイトの被リンク情報や流入キーワードから集客戦略を分析することができます。海外製のツールですが、日本語に対応しているため操作しやすいでしょう。
検索順位チェックも多くのSEOツールに搭載されている機能です。特化型のツールとしては、以下のような製品が広く使われています。
2004年に提供開始された、自然検索の順位チェックにおいてスタンダードとも言えるツールです。
Google・Yahoo・Bingの3つの検索エンジンに対応しており、一度に大量のキーワードの検索順位をチェック・記録できます。シンプルで直感的な操作性や、何千個ものキーワードを登録しても損なわれない高速性が支持されています。無料で利用でき、有料プランも月450円からと、コストパフォーマンスに優れた製品です。
Google・Yahoo・Bingでの検索順位をリアルタイムに取得できるツールです。
地域を指定して順位を取得したり、キーワードをカテゴリごとに分類して表示したりと、条件にあわせたきめ細かい順位チェックができます。
クラウド上で動作するため、データ取得のたびにPCを起動する必要がなく、スマホなど複数デバイスでいつでも確認できる点も強みと言えるでしょう。また、順位変動がGoogleのアルゴリズムの影響か競合サイトによるものかを診断してくれるなど、高度な機能を備えています。
コンテンツSEOに力を発揮する統合型ツールとして定評があるのは、以下の製品です。
多くの企業が導入している、高機能のSEOツールです。強みはAIによって検索ユーザーの潜在ニーズを分析・可視化する機能で、コンテンツ作成で狙うべきキーワードを効果的に導きます。
アクセス解析や検索順位調査、内部分析といったSEOツールの機能を一通り備えているほか、カスタマーサクセス部門による人的サポートも行っています。競合調査に役立つWebサイトの流入キーワード調査機能も追加されました。無料のトライアル期間が設けられています。
「知識がなくてもすぐに使えるSEOツール」を標榜し、初心者から抵抗なく使え、コンテンツSEOのPDCAを回すために必要十分な機能を搭載した製品です。
具体的には、分析だけではなく上位表示につながる記事の書き方や施策の提案、チームでのタスク管理、成果の測定まで、ツール内で完結して行えます。豊富な実績を持つSEOコンサルタントチームによる導入支援もあり、自社でSEOを内製化したい場合に強い味方となるでしょう。
SEOはWebサイト運用に欠かせない取り組みとなっています。必要に応じてツールも活用しながら、本記事で挙げたような観点に沿って適切に対策を行うことで、アクセス数の増加が期待できるでしょう。
一方で、SEOによって検索流入をいくら獲得したとしても、流入先のWebサイトでコンバージョンに至らなければ、ビジネスの成果は達成できません。
SEO施策と合わせて、訪問ユーザーの離脱を防ぎコンバージョンを得るための導線やコンテンツ作りが求められます。BtoBの場合は、自社サイトを訪れた見込み顧客の情報を適切に管理し、購買意欲を高めるリード育成の仕組みを準備しておくことも重要です。
“ユーザー目線”をどう実現する?社内政治に負けないWebサイトの情報設計
Webサイトの構造はユーザー目線で設計することが重要です。しかし、さまざまな要因からユーザー目線を第一に情報設計を行えない場合もあります。そうした際にはどのような情報設計で対応していけばよいのでしょうか。具体的なパターン例とあわせてご紹介していきます。
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