「タグる」とは?「ググる」「タブる」との違い、各SNSのハッシュタグの使い方を解説

SNSマーケティング

Sprocket編集部

「タグる」とは?「ググる」「タブる」との違い、各SNSのハッシュタグの使い方を解説

「タグる」とは、InstagramなどのSNSにおけるハッシュタグを使った情報収集や検索行動のことです。「ググる」「タグる」「タブる」の違いや、Instagram、Twitter、TikTokでのハッシュタグの使い方について解説します。

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「タグる」とは?

「タグる」とは、SNSにおいてハッシュタグを利用した情報収集や検索行動のことをいいます。

ハッシュタグは、SNSに投稿する際、単語やフレーズの頭に記号の「#(ハッシュマーク)」をつけることで、トピックを分類するタグの機能をもたせるものです。投稿されたハッシュタグはハイパーリンク化され、タップすると同じハッシュタグが使われた投稿を見つけられます。

SNSでのこのようなハッシュタグの使い方はTwitterで生まれ、Instagramでも広く使われるようになりました。近年爆発的に普及したTikTokにもハッシュタグ機能があり、閲覧数の増加を狙ったりトレンドをチェックしたりと、多くのユーザーが活用しています。

このハッシュタグを鍵とした行動をあらわす「タグる」という言葉は、電通メディアイノベーションラボの天野彬氏が提唱しました。ユーザー同士が情報を発信したり集めたりする行動を「手繰り寄せる」と掛けた造語です。

ハッシュタグを付けることで、何のトピックについての投稿なのかを端的に示すことができ、同じトピックに関心があるユーザーとつながる機会がうまれます。「タグる」行動を通じて、各種SNSは情報収集やコミュニケーションの場としてますます重要な役割を果たすようになっているのです。

「ググる」「タグる」「タブる」検索行動の違いとは

インターネットでの検索行動といえば、かつてはGoogleを中心とする検索エンジンの利用が主なものでした。検索する=「ググる」という言い方になじみがある人も多いでしょう。しかし近年では若い世代を中心に、検索エンジンよりもSNS上で検索して情報収集をする人が増えています。

SNSでは自分と同じ一般ユーザー目線の情報や、リアルタイムに近い情報が多く得られるため、検索エンジンと比べてよりリアルな体験や共感が得られる特徴があります。その後押しとなっているのが、SNSならではのハッシュタグや発見タブといった機能なのです。

「タグる」行動

前述したように、ハッシュタグは記号の「#」をキーワードの頭につけて投稿することで生成されます。目的のハッシュタグがついた投稿を探すには、投稿に付けられたハッシュタグをタップするほか、検索窓にハッシュタグを入力することでも可能です。

例えば、男性用の腕時計を探している場合、Instagramで「#メンズ腕時計」と検索し、検索結果に一覧表示された投稿画像の一覧から、気になるものをチェックするという使われ方がされています。

普通のキーワードでも検索はできますが、ハッシュタグを指定することで、求めるトピックに直接関連する投稿に絞れる可能性が高くなるでしょう。

「タブる」行動

前述の「タグる」に加えて、SNSにおける主要な行動として「タブる」という言葉が聞かれるようになりました。これはInstagramの「発見タブ」機能を利用して情報を得る行動のことで、明確な目的をもって情報を調べるというより、暇つぶしや新しい情報に触れることを求めて日常的にチェックするユーザーが多く見られます。

発見タブは、Instagramのアプリ上で、おすすめの投稿が自動で表示される画面です。表示される投稿は、検索やエンゲージメントといった行動履歴からユーザーごとにパーソナライズされます。つまり発見タブの表示内容は、ユーザーが興味関心を持ちそうなコンテンツにあらかじめ絞られていることが大きな特徴といえるでしょう。

発見タブは、多数のユーザーが日常的にアクセスするため大量のリーチが期待でき、企業のInstagram運用においても重要度を増しています。

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SNSごとのハッシュタグの使い方とキャンペーン事例

ハッシュタグはさまざまなSNSで使われていますが、利用層や用途、活用方法には違いが見られます。以下に示した総務省の調査によると、全年代を通じて9割近い利用率のLINEとYouTubeをのぞくと、最も利用されているSNSはInstagramでした。

ハッシュタグが活発に使われているTwitter・Instagram・TikTokは、いずれも10代・20代で利用率が高く、なかでもTikTokは10代での利用率の高さが突出しています。一方、Facebookの利用者は30代・40代に比較的多く、10代・20代ではほかの主要SNSとくらべ顕著に利用率が低いことが見てとれます。

では、それぞれのSNSでハッシュタグはどのように使われているのでしょうか。代表的なキャンペーン事例とあわせて見てみましょう。

令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

出典:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査|総務省

Instagramの「タグる」

Instagramではハッシュタグをフォローする機能があります。Instagramはリツイートのように投稿を人から人へと拡散する機能に乏しいため、ハッシュタグはフォロワー以外からコンテンツを見つけてもらうための有力な手段となります。

投稿に付けられるハッシュタグは最大30個と多く、1つの投稿に10個近くものハッシュタグが並べられることも珍しくありません。

ハッシュタグの傾向としては、地名や商品名といった撮影対象を明示するキーワードや、趣味嗜好・所属などコミュニティを示すフレーズが多く見られます。

キャンペーン事例として、愛知県では県政150周年記念イベントに使う写真を、Instagram上でハッシュタグを利用して募集しました。応募方法は、愛知県にまつわる思い出や印象的な景色の写真に、ハッシュタグ「#わたしの愛知」を付けて投稿するというものです。

ハッシュタグを通じて応募写真の収集が簡単に行えるだけでなく、そのユーザーのフォロワーにも愛知県の魅力をアピールできる方法といえるでしょう。

Twitterの「タグる」

Twitterは短文の「つぶやき」という手軽さから、何気ない日常のできごとや事件、グルメや旅行情報、ビジネスまで、幅広いジャンルでリアルタイムの投稿がなされています。気軽で即時性の高いSNSといえるでしょう。

ハッシュタグでも、その日放送されるTV番組や「〇〇の日」のように、いま起きていることや旬のトピックで、ユーザー同士が同時に盛り上がるような使われ方が見られます。ハッシュタグを使ったTwitterキャンペーンは多くの公式アカウントが行っています。ユニークなものに、リップクリームの広告に載せるキャッチコピーを一般募集したロート製薬の事例があります。

応募方法は、公式アカウントをフォローし、考えたキャッチコピーをハッシュタグ「#雪国環奈のコピー書いてみた」を付けて投稿するというものでした。人気タレントの橋本環奈さんを起用した広告ビジュアル、電車ジャックという大がかりな広告形態などが話題を呼び、約2万件もの応募がありました。

リツイートなども含めると膨大な数のインプレッションが生まれたことになり、商品の認知拡大に高い効果があったとみられます。Twitterではお題の画像に対しユニークな一言を添える「大喜利」的な楽しみ方もおなじみであるため、Twitterユーザーと親和性が高い企画だったといえるでしょう。

TikTokの「タグる」

短い動画が頻繁にアップされ、スワイプで次々と閲覧していくスタイルのTikTokは、トレンドの移り変わりが速く、鮮度が特に重視されるSNSといえるのではないでしょうか。

TikTokでも、ハッシュタグをつけることで、キーワード検索にヒットしたりおすすめに表示される可能性が上がったりと他のユーザーへの露出を増やすことができます。

TikTokで多くの人に見てもらうには、人気のハッシュタグを入れた上で、動画の内容に合ったキーワードを複数加えるのが効果的とされます。適正なハッシュタグの数は4~6個程度と言われ、Instagramと比べると厳選する必要があるでしょう。

TikTokでは広告メニューのひとつに「ハッシュタグチャレンジ」があります。企業が指定したハッシュタグを付けた投稿を募集し、ユーザーに広く参加を促すものです。

例えば、2020年には話題のアニメ映画の公開を記念したハッシュタグチャレンジが開催されました。「鬼滅の刃」への愛を表現した動画を「#鬼滅の刃 #叫べ鬼滅愛」のハッシュタグを付けて投稿すると、抽選で非売品のオリジナルグッズが当たるというものです。

歌唱・演奏やダンスのほか、イラストメイキングなど、ショート動画という特性を活かした多種多様な投稿が集まりました。

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