CVR(コンバージョン率)の平均値はどれくらい?業界別の調査データと目標値の考え方を紹介

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Sprocket編集部

イメージ:CVRの平均値はどれくらい?業界別の調査データと目標値の考え方を紹介

CVR(コンバージョン率)の平均値はどれくらいなのでしょうか?「場合により異なる」ことはわかっていても、マーケティング担当者にとっては気になる数値です。ここでは米国の会社が2021年に調査した業界別・デバイス別のデータをご紹介します。

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CVRの目標値を決める2つの考え方

「CVRの平均値を知りたい」と考えている方は、自社のCVRと比較して目標値の参考にしたいという意図があるのだと思います。結論から言うと、米国Contentsquareの調査データによるとCVRの平均値は1.82%ですが、そのまま自社サイトの目標値と比較するのはおすすめできません。

それでは自社の目標となるCVRの数値は、どのように決めればいいのでしょうか。考え方は次の2つがあります。

おすすめは、1つめの「自社サイトの目標を達成するために必要なCVRを算出する」方法です。例えば、ECサイトの月間売り上げ目標が100万円だとします。1回の購入金額が1万円の場合、目標達成のためには100回のコンバージョンが必要となります。1か月の流入数が1万セッションとすると、100回のコンバージョンを獲得するために必要なCVRは1%となります。

これはシンプルな例ですが、最終的な売り上げは「訪問数×CVR×購入単価」で表すことができますので、売り上げ目標を達成するためには、いずれかの数値を上げなければなりません。訪問数や購入単価をすぐに変えられないのであれば、Webサイトを改善してCVRを高めるのが有効な方法となるのです。

CVRについては、以下の記事で詳しく解説しています。

CVRの平均値は1.82%(Contentsquare調べ)

CVRの目標値を決めるおすすめの方法は先述したとおりですが、とはいえ競合他社のCVRは気になるところでしょう。そこで、参考として米国のContentsquareが2021年に調査したデータをご紹介します。

同調査は、日本を含む25か国、460億以上のユーザーセッションを対象にした大規模なものです。くり返しになりますが、CVRはコンバージョンを何に設定するかで変わってきます。あくまで参考値として捉えてください。

業界別の平均CVR

業界別の平均CVRは、業界ごとにコンバージョンの設定が異なるため、かなりばらつきが出てきます。同調査によると、すべての業界の平均が1.82%です。それよりも高ければCVRが高くなりやすい業界、低ければコンバージョンを獲得しにくい業界と相対的に全体を見るのがいいでしょう。Contentsquareも「業界ごとにコンバージョンの定義が異なるため、数値は大まかに捉えることが重要」と述べています。

例えば「買い物」の平均CVRは5.0%ですので、ECサイトはほかの業界と比べるとCVRが高くなりやすいことがわかります。また「美容」や「衣料」「旅行」など、通年的に需要のある業界も3%前後と高めです。一方で「自動車」や「高級品」などの平均CVRは1%未満となっており、取引額の大きさとCVRが反比例していることがわかります。また、金額が大きく長期の取引となる「B2B」もCVRは低めとなっています。

業界平均CVR
衣服 2.6%
自動車 0.4%
B2B 0.6%
美容 3.2%
家電 1.2%
エネルギー 0.0%
金融 1.0%
買い物 5.0%
高級品 0.8%
旅行 2.4%
電気・通信 0.7%
すべての産業 1.82%

デバイス別の平均CVR

次に、デバイス別の平均CVRを見ていきましょう。これはデバイス別のCVRを比較したもので、すべての業界の平均です。Contentsquareのデータでは、業界全体の平均CVRは「1.82%」ですから、デスクトップやタブレットが2%を超えているのに対して、モバイルでのCVRは1.5%と低めといえます。Contentsquareは「モバイルの体験向上に引き続き投資する必要がある」と述べています。

デバイス平均CVR
デスクトップ 2.3%
モバイル 1.5%
タブレット 2.6%

コンバージョンとする指標の定め方、コンバージョン最適化のポイントをまとめた資料を公開中です。そちらもぜひご参照ください。

コンバージョン率改善の基本

CVRが低い原因と改善方法

CVRの目標をクリアできていない場合は、Webサイトやページの改善が必要になります。しかし改善といっても、できることは無数にあります。ここではCVRが低くなる代表的な原因や改善方法をご紹介します。

CVRが低くなる主な原因には、次の5つがあります。大きくは「ユーザーのニーズとマッチしているか」「Webサイトが使いやすいか」という視点が重要です。

原因に対して、主な改善方法は次の5つです。ECサイトで「購入する気はあるのに、Webサイトが使いづらくて離脱する」というケースが発生しているなら、大きな問題です。

最後の「コンバージョンの設定や目標を見直す」はWebサイトの改善ではありませんが、コンバージョンの正しい定義を社内で共有できていないことは意外と多くあります。コンバージョンの設定自体に問題があると、そこから導き出したCVRも意味がありません。目標とするコンバージョンとは何を指すのかは必ず確認しておきましょう。

CVRを改善する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

CVRは平均だけでなく自社の目標から考えよう

ここではCVRの業界・デバイス別の平均値をご紹介しました。しかし平均CVRはあくまで参考値です。目標CVRを考えるときは、自社のコンバージョン設定と目標値から算出するのがおすすめです。

ECサイトなど、最終的に売り上げを上げるのが目標であれば、CVR以外にも流入数を増やしたり、購入単価を上げたりといった方法も組み合わせて考えます。もし「CVRが20%必要」など現実的ではない数字が目標になる場合は、CVR以外の要素やそもそものコンバージョン設定を見直す必要があるのです。

CVRを改善するにはWeb接客ツールが有効

WebサイトのCVRを改善するには、Web接客ツールが有効です。Sprocketは、ユーザーの行動データをリアルタイムに分析して、適切なタイミングを見計らって「声かけ」することが可能です。

いくら広告やSEOで多くのユーザーを集客しても、Webサイトの接客がおろそかではコンバージョンにはつながりません。Sprocketなら、システム上改善が難しいサイトでも、ポップアップによる声かけで仮説と検証のサイクルを素早く回すことが可能です。CVRの改善に課題をお持ちの方は、ぜひご相談ください。

Sprocketでは、消費者1,000人を対象としたアンケート調査の結果から、Webサイトの顧客体験を向上するオンライン接客についてまとめた資料を公開しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。

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