CPMとは?計算式やCPCとの違い、課金方法の使い分け、メリット・デメリットを解説

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Sprocket編集部

CPMとは?計算式やCPCとの違い、課金方法の使い分け、メリット・デメリットを解説

CPM(Cost per Mille)とは、Web広告の課金方法の一つで、広告を1,000回表示させるのにかかる費用のことです。CPMの計算方法、CPC(Cost Per Click)との違いや使い分け、CPM課金のメリット・デメリットを解説します。

CPM(Cost per Mille)とは?

CPMはCost per Milleの略で、マーケティング用語としてのCPMには、「Web広告を1,000回表示させるためにかかる費用」と「Web広告を1,000回表示させるたびに課金する出稿方式」の2つの意味があります。Mille(ミル)はラテン語で「1,000」のことであり、英語のmile(マイル)と紛らわしいので注意しましょう。CPMと似た用語で、Web広告を1,000回表示させるためにかかる費用のことを「インプレッション単価」、Web広告を表示させるたびに課金する出稿方式のことを「インプレッション課金方式」と言うこともあります。

インターネット広告費はコロナ禍の影響もあり急成長しており、株式会社電通の『2021年 日本の広告費』によると、2021年のインターネット広告費は約2.7兆円でした。初めてマスコミ四媒体広告費(約2.4兆円)を上回っており、今後もさらなる伸びが期待されます。

CPMの計算方法

費用としてのCPMは、以下の計算で求められます。

CPM(円) = 広告掲載費用 ÷ 広告表示回数 ✕ 1,000

例えば、広告100万回表示あたりに50万円かかったとすると、以下のように計算できます。

500,000(円) ÷ 1,000,000(万回) ✕ 1,000(回) = 500(円)

この場合のCPMは、500円となります。一般的なWeb広告のCPMの相場は、広告の掲載を希望するメディアなどによっても異なりますが、10円〜500円程度が相場になります。

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CPMとCPC(Cost Per Click)との違い

CPMと同じく、Web広告の費用にかかわる言葉に「CPC」があります。CPCは「1クリックあたりにかかる広告費」のことを指し、以下の計算式で求められます。

CPC(円) = 広告掲載費用 ÷ 広告のクリック数

例えば、広告を50万円かけて表示させた時、5,000回のクリックがあったとしたら、以下のように計算します。

500,000(円) ÷ 5,000(回) = 100(円)

この場合のCPCは100円、つまり1クリックしてもらうために平均100円のコストが掛かっている事がわかります。

つまり、CPMは出稿費用を比較するために使う指標であるのに対し、CPCは広告にかけた費用や総クリック数に関わらず「1クリックあたりのコスト」を比較できるため、広告の効果を比較する上で有用な指標になるのです。

CPM課金(インプレッション課金)とCPC課金(クリック課金)の違い

CPCもまた、CPMと同様に課金方式を表す言葉でもあります。CPC課金は「広告がクリックされた際に課金される」方式のことです。CPM課金は「広告の表示回数に応じて課金する」ものでしたが、CPC課金の場合はどれだけ広告が表示されてもクリックされなければ費用は発生しません。

1クリックされるごとにお金がかかるため、CPC課金はPPC広告(Pay Per Click、クリック課金)と呼ばれることもあります。代表的なCPC課金方式で出稿する広告の例としては、検索した際にキーワードに適したWebページが検索結果の上部に表示される、リスティング広告が挙げられるでしょう。

CPMと間違いやすい用語を解説

Web広告の運用においては、CPC以外にもCPMとよく似た用語がいくつかあります。見た目だけでなく意味も似ているので、よく知らないまま使っていると思わぬ勘違いをしてしまう可能性もあります。それぞれの違いを解説しますので、間違えないように覚えておきましょう。

vCPM(viewable Cost Per Mille)とは

vCPMは、「実際にユーザーの目に触れる状態にあった広告」1,000回あたりの広告費のことです。

CPMでは、ブラウザが広告をダウンロードした瞬間に「表示1回」とカウントします。しかし、広告が読み込まれる前にユーザーが広告表示部分をスクロールしてしまったり、広告が画面の下部にあり、そこに辿り着く前にユーザーがページを離脱してしまったりした場合などは、その広告がユーザーの目に触れたとは言えません。

実際に、表示される広告の半分程度はユーザーの目には触れていない、と考えられています。その齟齬をなくすため、ユーザーの目に触れたと思われるタイミングで表示回数をカウントするのがvCPMです。Google広告では、「1秒以上、広告の50%以上が表示されたディスプレイ広告」などを「実際にユーザーが広告を視認可能だった」としてカウントしています。

eCPM(effective Cost Per Mille)とは

eCPMは、CPM課金以外の課金方法で出稿した広告をCPMに換算した場合の値です。

effectiveとは「事実上の、実際の」という意味であり、CPC課金などで広告を出しているが、広告を1,000回表示させるためにどれくらいの費用がかかっているのかを調べたい時に使います。eCPMを使うことで、課金形態が違っていても、広告表示にかけるコストを比較できます。eCPMの計算方法も、CPMの計算と同じです。

eCPM(円) = 広告掲載費用 ÷ 広告表示回数 ✕ 1,000

例えば、CPC課金で1クリックあたり300円かかっており、広告5万回表示で400回のクリックがある場合を想定してみましょう。

(300(円) ✕ 400(回)) ÷ 50,000(表示) ✕ 1,000(回) = 2,400(円)

この場合、eCPMは2,400円となります。

<h3>CPV(Cost Per View)とは</h3>

CPVは、動画広告1回あたりの視聴にかかる費用のことであり、同時に「1視聴ごとに課金する」動画広告の課金方式のことも指します。費用としてのCPVは、以下の式で計算可能です。

CPV(円) = 広告動画掲載費用 ÷ 動画視聴回数

例えば、動画を10万回視聴してもらうのに50万円かかったとすると、以下のように計算できます。

500,000(円) ÷ 100,000(回) = 5(円)

この場合のCPVは5円です。CPV課金の場合、動画をどの段階から「視聴された」とカウントし、課金するかは媒体によって異なります。代表的なのは以下の3つの方式です。

「一定の秒数以上」は媒体によって3秒や30秒と大きく異なるため、出稿前に必ず確認しましょう。

CPM

CPM課金形式のメリット

広告をCPM課金で出すと、どのようなメリットがあるのでしょうか。より自社に適した課金方式を知るために、把握しておきましょう。

広告予算をコントロールしやすい

CPM課金は、クリック数に関わらず表示された回数によって費用が決まります。そのため、こちらが表示する回数を増減させたり、入札単価などを変更したりしない限り広告予算は変化しません。CPC課金では、SNSのバズなどの影響を受けて突然広告のクリック数が増え、請求金額が跳ね上がってしまう場合があります。

しかし、表示回数ごとに課金するCPM課金の場合はそのような心配はいりません。広告費用が変動しないため、毎月の予算を立てやすくなるでしょう。

クリック単価が割安になりやすい

配信された広告がどれだけクリックされても、CPM課金なら費用の変動はありません。そのため、クリックされやすい広告の場合は、CPM課金のほうが1クリックあたりにかかる費用が安くなる傾向にあります。

例えば、CPMが200円で、1%のクリック率があると仮定すると、CPM課金の1クリックあたりのコストは200 ÷ (1,000 ✕ 0.01) = 20(円)で、2%のクリック率ならば200 ÷ (1,000 ✕ 0.02) = 10(円)と、半額になります。

しかし、CPC課金方式の場合は、クリック率が1%から2%になっても広告にかかる費用が倍になるだけで、1クリックあたりのコストは同じままです。つまり、クリック率が高ければ高いほど、CPM課金ならクリック単価が安くなり、CPC課金なら課金額が増えてしまうのです。

CPM課金形式のデメリット

CPM課金での広告出稿を検討しているのであれば、デメリットも把握しておかないと「想定ほど広告効果がなかった」とがっかりしてしまうかもしれません。広告を出稿する前に把握しておきたいデメリットをまとめました。

クリック率が低い

CPM課金では、クリック率が高ければ費用対効果も高くなります。ところが、実はCPM課金で出稿した広告のクリック率は下がる傾向にあります。なぜなら、CPM課金広告は自動で表示回数が最大になるように配信されるため、適切にターゲティングを行わないと、ニーズのない層にも広告が大量に表示されてしまうのです。

例えば、首都圏のみで展開しているチェーン店なのに、全国のユーザーに広告が表示されているとしたら、首都圏以外のユーザーにとっては「関係ない広告」となります。このように、CPM課金では適切にターゲティングを行わないと、広告流入が少ないのに広告費用だけかかってしまう可能性がある点に注意しましょう。

広告が実際にユーザーの目に触れたかわかりにくい

CPM課金形式の場合、ユーザーが広告を見ていなくてもブラウザがダウンロードすると課金対象としてカウントされてしまいます。例えば、広告が表示される前にユーザーがページを離脱していたり、記事中にある広告をスクロールして飛ばしてしまった場合などでも広告費用が発生するので、実際にユーザーが広告を見ているかどうかがわかりづらいのです。

広告によってどの程度認知度が向上したか、どれくらい自社サイトへ訪問者が増えたかなどの判断がしづらくなるため、このような場合は「実際にユーザーの目に触れる状態にあった広告」の指標であるvCPMを参考にするといいでしよう。

CPM課金とCPC課金の使い分けは?

CPM課金とCPC課金のどちらで広告を出すべきか迷ったら、「目的」と「広告費」の2つのポイントから考えるようにしましょう。どのような判断基準かを詳しく解説します。

認知目的ならCPM課金、クリック目的ならCPC課金

一般的に、広告を出す目的が「商品やサービスについて、より多くの人に知ってもらうこと」、つまり認知度を高める目的であるならば、CPM課金が向いています。

一方「自社サイトやLPに来てもらい、商品を購入してもらうこと」、つまり販売目的ならCPC課金が向いています。なぜなら、CPM課金で広告を出した場合は、より表示される回数が多くなるように広告が配信されるのに対し、CPC課金で広告を出した場合は、よりクリック数が多くなるように配信されるからです。

クリック率0.1%以上ならCPM課金、0.1%以下ならCPC課金

広告費をより節約したい場合は、「クリック率0.1%」を目安としてCPM課金とCPC課金を使い分けるといいでしょう。

CPMとCPCが同額で、広告が表示される回数も同じだとしたら、クリック率0.1%以上ならCPM課金が、0.1%以下ならCPC課金のほうが広告費が少なくなるからです。

例えば、CPMもCPCも200円でクリック率は0.1%、広告が10万回表示された場合で計算してみます。

CPM:100,000 ÷ 1,000 ✕ 200 = 20,000
CPC:100,000 ✕ 0.001 ✕ 200 = 20,000

この時点ではCPMもCPCも同じ課金額です。ここから表示回数はそのままに、クリック率が上昇すると、表示回数ごとの課金方式であるCPM課金の広告費は増えませんが、クリック回数ごとの課金方式であるCPC課金額の広告費は増えていきます。

逆に、クリック率が低くなると、クリック数が少なくなったぶんCPC課金の広告費は少なくなります。それぞれの単価にもよりますが、あまりクリックされない広告ならCPC課金が、クリックされやすい広告ならCPM課金が向いていると言えますね。

広告のクリエイティブに力を入れよう

CPM課金の「クリック率が低くなりがち」というデメリットを抑えるには、魅力的な広告を作成するのが重要です。

ユーザーがクリックしたくなるようなビジュアルイメージやキャッチコピーを広告に採用し、クリック率を高めましょう。何パターンかの広告を最初に作成し、A/Bテストでユーザーの反応を確認しながら配信する広告を絞っていく方法も効果的です。

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