CTAとは?5つの改善ポイントでコンバージョンを最適化する

デジタルマーケティング

Sprocket編集部

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CTAとは、Webサイトを訪れたユーザーに商品購入や資料請求など、何かしらのアクションを起こしてもらうよう誘導することを意味します。多くの場合、ボタンやテキストリンクの形でWebサイト上に設置します。今回は、CTAの意味と改善方法について解説します。CTAを改善し、コンバージョンの向上を目指しましょう。

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CTAの意味

CTAとは「Call To Action」の略語で、日本語で「行動喚起」を意味します。Webマーケティングにおいては、「お問い合わせ」や「資料請求」といったユーザーにとってもらいたい行動に誘導するためにWebページ上に設置するボタンやテキストリンクのことを指します。

CTAで誘導するユーザー行動には、以下のようなものが挙げられます。

CTA改善のメリット

CTAにより誘導する行動は、基本的にコンバージョンとして設定されるものです。そのため、CTAの改善はコンバージョンに直接的に影響します。

CTAの適切な設置と改善によるメリットの具体的な内容を見ていきましょう。

小規模の改修で成果が大きく変わる

CTAボタンのデザインやテキストの訴求内容を変えただけで、コンバージョン率に大きな変化が表れることがあります。Webサイト全体やコンテンツの改修よりも小規模な作業で、コンバージョン率を向上できるというのが、CTA改善のメリットです。

ユーザーの離脱を回避できる

せっかくWebサイトを訪れたユーザーが離脱してしまっては、ビジネス成果にはつながりません。ユーザーの目を引き、関心が得られるようなCTAを設置することで離脱回避につながります。

ユーザーが適切な情報にアクセスしやすくなる

適切なCTAの設置はサイトの運営側だけでなく、ユーザー側にもメリットがあります。ユーザーにとって重要なことは、必要な情報を手早く入手することです。CTAにより正しい道案内ができれば、ユーザーは迷うことなく必要な情報に辿り着けるようになります。

邪魔にならない形でポップアップを活用するのも、ユーザー起点の案内を実施する方法として有効です。

コンバージョンを向上させる5つのCTA改善ポイント

CTAの改善するために気をつけたいポイントを、5つにまとめてご紹介します。

1.CTAの設置場所

CTAを最適化するのにまず考えるべきは「設置場所」です。CTAが適切な場所に置かれていないと、ユーザーがCTAの存在に気づけない恐れがあります。CTAの一般的な設置場所は以下のとおりです。

設置場所概要ポイント
ヘッダー Webページの最上部 目が行きやすい場所で、サイト全体で統一して設置されることが多い
フッター Webページの最下部 ヘッダー同様にサイト全体で統一されていることが多く、ユーザー行動を阻害することなくアピールできる
サイドバー コンテンツの横に配置されるメニューや広告スペース ページ内のどこにいても、ユーザーの視界に入るため、好きなタイミングでアクションを取ることが可能。心理的な抵抗が少ない
ファーストビュー内 ページを訪問した際、スクロールせずに表示される画面の範囲 ページを開いて最初に目に留まる領域なため、アピールしやし一方で邪魔にならない工夫が必要
コンテンツの間 段落と段落の間 ヒートマップを確認するなどし、ユーザーの目が留まるところに設置する。前後の文脈から自然な流れになる内容にすることが大事
コンテンツ直下 コンテンツ内容が終わったすぐ後 コンテンツの締めくくりから自然な流れで行動を促せると効果的
モーダルウィンドウ表示 画面全体、もしくは画面の一部を覆うようなポップアップ表示 確実にユーザーの目に留まるが、操作を完了するまでほかの操作ができないため、最小限に抑えることが重要

2.ユーザーがクリックしたくなるような文言を使用する

思わずクリックしたくなる、わかりやすい文言を使用することがポイントです。説明っぽい表現や売り込み型の表現は敬遠されがちです。意識する点は以下の2つです。

・何を示しているのかが明確なこと
・文頭から訴求力の強い言葉を用いること

3.サイトの雰囲気にあったデザイン

CTAボタンのデザインは、とにかく目立てばいいというわけではありません。サイトの雰囲気に合わせたデザインを意識することが重要です。CTAを目立たせることだけに注力してしまうと、サイト全体の雰囲気を壊してしまったり、ユーザーに違和感を与えてしまう恐れがあります。

PCやスマホ、タブレットなど、それぞれの画面サイズに合わせて最適な表示ができるようもしましょう。

4.効果を測定し検証する

デザインや内容を変えた前と後で、クリック率やコンバージョン率などを比較し、改善点を探ります。「CTAを設置する→効果を測定・検証する→CTAの内容を改善する」のサイクルを回していくことが重要です。

5.CTAの設置数を絞る

コンバージョンの獲得を意識すると、ついCTAを多く設置したくなります。しかし、いくつもCTAがあると、どのボタンをクリックしたらよいのか迷ってしまい、最終的に適切なアクションへ誘導できなくなってしまうからです。不要な選択肢を減らすだけで、ユーザーを次の行動に移しやすくなります。

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コンバージョン率改善の基本

CTAの効果検証方法

Googleアナリティクスを使ったりABテストを実施することで、CTAの効果を検証できます。それぞれの効果検証方法をご紹介します。

CTA

Googleアナリティクスによる効果検証

GoogleアナリティクスでCTAを分析する方法は主に3つあります。各手法の特徴を捉えた上で、どれを活用するかを検討してみてください。

1.イベントトラッキング

イベントトラッキング機能により、イベントレポート内でクリック数を集計します。ページ内でクリックされたリンクを直感的に観測できるのがポイントです。この機能は、PCだけでなくスマホでも利用できます。イベント数としてカウントされるため、ページビューとは異なる点に注意が必要です。

2.拡張リンクアトリビューション

Chrome拡張機能にて、解析したいページにアクセスすると自動的にデータが表示される方法です。遷移データが重なって表示されるため、視覚的にクリック数を分析できます。機能を利用するには、Googleアナリティクスの登録が必要です。

3.パラメーターを付ける

リンクのもととなるURLに、どの場所のリンクかを判別するパラメーター(目印)を追記します。容易にほかの流入と区別できる点がポイントです。

ABテストによる効果検証

ABテストとは、コンバージョンの向上を目的としたWebマーケティングにおける手法の一つです。パターンA、パターンBを用意し、双方のどちらが効果的かというテストを行います。必要に応じて、3つ以上のパターンで検証する場合もあります。ABテストのメリットは、低予算で検証ができ、工数が少ない点です。そのため、比較的手軽に実施できるのが大きな特徴です。

Googleが無料で提供しているツール「Googleオプティマイズ」でもABテストを実施できます。

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まとめ

CTAはユーザーにアクションを促すボタンやテキストのことで、コンバージョン向上に不可欠なものです。とはいえ、CTAには正解がないことから、改善には試行錯誤を繰り返す粘り強さが求められます。一つずつ試しながら改善していきましょう。

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