A/Bテストは、マーケティング活動におけるWebサイトや広告などの改善に欠かせない手法です。方法自体はとてもシンプルですが、基本を押さえておかないとテストの意味が薄れてしまう可能性があります。この資料では、A/Bテストの実施するときの準備や注意点、具体的なA/Bテストの方法を解説します。
【費用をかけたくない方おすすめ】無料でできるABテストツールを紹介
A/Bテストを成果につなげる方法をご存知ですか?手っ取り早く知りたいという方に向けて、要点をまとめた資料をご用意しました。
1.無料で使えるABテストツールとは
WEBサイト最適化に有効な手段であるABテストを実際に試してみたいとは思いませんか?
コストが高いのではないかと心配する声もありそうですが、無料で使えるABテストツールがあります。それは、Google Optimizeです。Google Optimize 360 というツールの無償版で、2017年3月30日から正式版に移行し、誰でも無料で利用できるようになっています。それではGoogle Optimizeについて詳しくみていきましょう。
A/Bテストを具体的な成果につなげていくためには、基本的なプロセスを正しく理解した上で、PDCAを回し続ける必要があります。7万回のA/Bテスト実績から勝ちパターンの見つけ方を解説した資料を公開中です。そちらもご参照ください。
2.Google Optimizeの紹介
Google Optimizeは、chrome拡張機能のGoogle Optimizeをインストールすると利用でき、ページの複数のパターンをテストできます。また、特徴としては以下の5つのポイントがあげられます。
- 無料で利用できる
- 簡単に登録できる
- ABテストだけではなく、多変量テストやリダイレクトテストができる
- 要素の変更はドラッグ&ドロップでできて操作が簡単
- Googleアナリティクスと連携できる
設定方法について
それでは、2018年8月1日現在のGoogle Optimizeの設定方法について4STEPに分けて紹介します。
STEP1:利用開始から登録完了まで
まず前提としてGoogleAnalyticsを使用している必要があります。GoogleAnalyticsを利用しているか、Analyticsのタグが設置しているかを確認しましょう。確認できたらGoogle Optimizeのページにアクセスして、「利用を開始」ボタンを押下します。ヒントとおすすめ情報やサービス情報のメール配信を希望するかどうかのチェックならびにマーケット調査への参加可否などといった初期設定を行ないます。登録が完了したら「テストの作成」ボタンを押下します。
STEP2:テストの作成
以下の3つの項目を記入あるいは選択します。
- テストの名前
- テストするページのURL
- 作成するテストタイプ(今回の場合は「ABテスト」を選択する)
そのあと右上にある「作成」ボタンを押下します。そうすると、テスト1の詳細設定の画面に進みます。
その詳細設定の画面内で新しいパターンを追加します。つまり、オリジナルとは別に要素を変更したページを作成するということです。ページ中部にある「パターンを作成」をクリックします。その後できたパターン1をクリックしましょう。
クリック後に出てくる画面でオリジナルと変えたい要素を画面上で設計することができます。例えばテキストの領域をクリックして右上の「要素を編集」をクリックすれば、テキストの変更が可能になり、画像をクリックして「要素を編集」をクリックすれば画像の差し替えや画像の配置の変更ができます。
STEP3:Googleアナリティクスとの連携
パターンの設計が終わったら右側のGoogle アナリティクスの「コンテナページへ移動」をクリックしましょう。そうすると一度テスト作成の画面に戻るので、右側にて案内されている「Googleアナリティクスへのリンク」を指示に従って進めていきます。
連携させたいプロパティとビューを選択し、「リンク」ボタンを押下します。
Googleアナリティクスのプロパティとのリンクが完了すると「オプティマイズのスニペットをサイトに追加しますか?」という表示がされます。
「スニペットを取得」を選択しまず。
「ga(‘require’, ‘GTM-XXXXXXX’);」のようなコードがコピーできるため、既存のアナリティクストラッキングコードにそのコードを追加します。完了したら、先ほど作成したテストをクリックするとテストのパターンや目標の画面に遷移します。
STEP4:目標の設定
テストパターンの設定は完了したため、さいごに目標の設定を行ないます。ABテストで成果を上げたいコンバージョンを選択し、保存します。保存が完了したら、テストを開始させましょう。
テストが完了したら結果を確認します。レポート画面を開くと、以下3つの項目があります。
- サマリー
- 改善率の概要
- 目標の詳細
各項目をみて、変更前と変更後のどちらがよかったか評価しましょう。ABテストの結果はGoogleアナリティクスでもみることができます。レポート画面右端の「Googleアナリティクスでレポートを表示」をクリックします。
Googleオプティマイズは2023年9月で終了(※2023年1月27追記)
2023年1月に、Googleオプティマイズは2023年9月30日をもって終了するとアナウンスがありました。Googleオプティマイズの最新の情報については以下の記事をご参照ください。
3.その他おすすめツール
‐KAIZEN PLATFORM
国産のABテストツールのため、サポート体制が充実しています。グロースハッカーに依頼するとABテスト用のデザイン提案をしてくれるため、あまり時間をかけられない方におすすめです。
‐Optimizely
世界No.1のシェアを誇るOptimizelyは、外部サービスとの連携が充実しています。英語表記であることが懸念点でしたが、最近では日本の販売代理店との連携が多くなっているため、運用サポート体制が改善されてきています。
‐Visual Website Optimizer
ほかのABテストツールより比較的安価で導入できるという特長があります。導入する際もJavascriptを一行入れるだけで簡単に実装ができ、ブラウザ上の修正が容易です。
‐Sprocket
SprocketはWEB接客ツールのためABテストはポップアップ箇所のみになりますが、複数ページにまたがった異なるポップアップ表示を「シナリオ」としてまとめ、シナリオごとのABテストを実施することが可能です。特定のページに依存せず、ユーザの動きをテストできます。
4.まとめ
Google Optimizeは無料で利用でき、かつ設定方法が簡単なため是非利用してみてはいかがでしょうか。
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