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共起語とは? SEO対策にどう役立てる? 無料の調査方法と活用方法を紹介
コンテンツマーケティングに関わる人なら共起語という言葉は聞いたことがあるでしょう。共起語を調べるのはなぜ重要なのか、SEO対策にどう活かせるのか、無料での調査方法とコンテンツ制作への活かし方を紹介します。
共起語とは?
共起語とは、「キーワードと一緒に使われやすいワード」のことです。あるキーワードについての文が書かれた際、同じ文の中や近くの文に含まれやすい語句のことを指します。「その単語を説明するブログ記事や、その単語についてのコンテンツ内などで頻繁に出現するワード」だと考えるとよいでしょう。
共起語は「この文は何について書かれたものか」を検索エンジンが判断する手がかりとしても使われます。Googleなどの検索エンジンは、人間のように文やサイト全体を総合的に見て内容を判断することができません。代わりに、文中によく出現するキーワードと、同時に使われる語句を分析して記事内容を把握しています。
共起語の具体例
共起語がどのようなものか、具体例を使って説明します。例えば、「SEO」と同時に使われる語句を、共起語検索というツールを使って調べた結果は以下の通りとなっています。
- 対策
- サイト
- 検索
- ホームページ
- 制作
- 記事
- リンク
- 表示
- ページ
- 情報
- コンテンツ
- 作成
- キーワード
- 無料
- エンジン
- 上位
- サービス
- 費用
- 広告
- 順位
- ブログ
「共起語検索」では、Google検索で上位に表示される30記事を対象として共起語を出力しており、上の単語から順に使われる回数の多い共起語となっています。つまり、上位に表示される記事中では「SEO」と同時に「対策」や「サイト」「検索」といったワードが使われやすいのです。
検索エンジンはこのようなデータを元に「SEOとは対策される、もしくはするものであり、サイトや検索に関係している」と学習します。そして、新しく「SEO」「対策」「サイト」という語句が多い記事に触れた際、「これはSEOに関係する記事なんだな」と判断するのです。
文中の共起語が多いほど「そのキーワードについてより詳しく説明している」と検索エンジンは捉えます。SEOについて「対策」「サイト」という共起語しか使わずに書かれた記事より、「対策」「サイト」「検索」「ホームページ」を含んだ記事のほうが情報量が多く、ユーザーにとってより役に立つと判断される可能性が高いのです。
共起語とサジェストワードの違いは?
サジェストワードとは、検索窓に語句を入力すると表示される「同時に検索されやすい語句」のことです。「SEO」とGoogleの検索窓に入力すると、「seo とは」「seo 対策」「セオリー」などのワードが表示されますが、これが「SEOのサジェストワード」になります。
SEOの後に「seo とは」「seo 対策」と入力して検索される回数が多いため、検索エンジン側が検索する人の手間を省こうと「これを調べようと思って入力したのではありませんか?」と提案してくれるのがサジェストワードです。
サジェストワードを使うことで入力の手間を省きつつ、より自分の知りたい内容のコンテンツを探しやすくなります。共起語とサジェストワードは違う意味ですが、SEOの例における「対策」のように、ある語が共起語で、同時にサジェストワードでもあるのは珍しいことではありません。
サジェストワードは多くのユーザーにより検索された語句の組み合わせや言葉であり、「何について検索される頻度が多いのか」を反映したものです。何を調べたくてそのキーワードを検索しているのかを知ることができるため、記事作成の際に考慮に入れるとよりニーズに適した記事を作成できるでしょう。
共起語と関連キーワードとの違いは?
関連キーワードとは、キーワードからユーザーが連想する語句のことです。Googleで検索すると、表示される結果画面の下部に「他のキーワード」が表示されますが、これが「関連キーワード」です。SEOで言えば「seoとは わかりやすく」「seo対策とは」「seoとは何か」「seoライティング」などが相当します。「お寿司 テイクアウト」と検索すると「回転寿司」と表示されるなど、検索する語句によっては、検索意図の近い似た言葉が表示されるケースもあります。
関連キーワードは検索頻度だけでなく、関連サイトなど、様々な要素を反映しています。関連キーワードも、サジェストワード同様共起語とは違う概念ですが、「共起語でもあり、関連キーワードでもある」ということもよくあります。関連キーワードもチェックすることで、ユーザーが何を知りたがっているのかがわかるでしょう。
共起語はなぜ重要? SEO対策に効果はある?
共起語を意識してコンテンツを作成すると、「読み手のニーズに応えた記事になりやすい」「SEO対策になる」という2つのメリットがあります。共起語は検索上位のサイト内に多く出現する言葉であり、検索意図を満たすために必要な要素と考えられます。そのため、共起語が文中に入るような記事を意識すると、自然に読みやすく適切な情報が入った記事を作成しやすくなります。
また、検索エンジンはコンテンツの内容を判断する際に共起語を手がかりにしているため、共起語が多いと「網羅性が高く、有用な情報だ」とされ、上位に表示されやすくなるのです。例えば、SEOについての分かりやすく優れたサイトを作成したとしても、サイト内に「対策」や「サイト」などの共起語が全く含まれていないと、Googleに「このサイトはSEO対策や、サイト内のSEOについて触れていないのだな」と判断されやすくなります。
「検索上位にある、多くの人が知りたい内容が書かれているサイトの要素を含んでいないということは、ユーザーの検索意図に合っているものではないのだろう」と思われてしまう可能性があるため、検索結果で表示される順位が低くなるかもしれないのです。
共起語を無料で調査できるツール3選!
共起語を分析したいなら、専用のツールを使用すれば時間がかかりませんし、抜け漏れもありません。それぞれがどれくらい使われているのかもひと目でわかるため便利です。以下では、簡単に共起語を調査できる人気のツールを3つ紹介します。どれも無料なので、気になるものがあれば試してみるとよいでしょう。
共起語を無料で調査できるツール1:ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は無料で利用できる共起語調査ツールです。検索上位20サイトの中からの共起語調査だけではなく、GoogleやBing、YouTubeなどでのサジェストワードの調査、検索上位サイトでの見出しの数や文字数を調査する機能など調査できる内容が豊富です。
ただし、会員登録なしでのラッコキーワードの利用には1日5回の利用制限がかかっています。無料の会員登録や有料プランの契約を行えば、調査回数が増えるので、頻繁に利用する場合は有料プランの検討も考えてみましょう。
サービスURL:https://related-keywords.com/
共起語を無料で調査できるツール2:共起語検索
「共起語検索」では、Googleで検索した際の上位30サイトの共起語が抽出されます。知りたい語句を入力するだけでシンプルに共起語とその使用回数がわかるため、初心者にも使いやすいツールです。
面倒な会員登録や制限回数はありません。コピペ用にワードのみを抽出したものも同時に表示されるので、共起語をメモ帳などに貼り付けておいて随時参照したい人にも向いています。
サービスURL:https://neoinspire.net/cooccur/
共起語を無料で調査できるツール3:サクラサクラボSEOツール共起語調査ツール
サクラサクラボの共起語調査ツールは、GoogleやYahoo!の検索上位コンテンツを対象に共起語を抽出します。一括で4つのキーワードまで登録できるほか、「SEO 対策」といった複数キーワードでの共起語検索やCSVでの共起語データのダウンロードも可能と高性能な点が魅力です。以前調査した共起語の履歴参照もできますし、各共起語の平均出現回数も表示されるため、より本格的に共起語の分析をしたい人に向いています。
難点は結果が出るまで時間がかかる点と、会員登録が必要な点。ただし、一度登録すれば、その他のサクラサクラボのサービスである「関連語調査ツール」や「上位サイト分析ツール」なども使用できます。
サービスURL:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur
共起語を使ったコンテンツ作成のポイント
ツールなどを利用して調べた共起語を活用する方法は、「新規コンテンツを作成するか」「既存の記事をリライトするか」によって異なります。それぞれのポイントを知って共起語を有効活用しましょう。
新規コンテンツ作成時の共起語利用のポイント
共起語は「ユーザーニーズの把握」と「コンテンツのタイトル・見出し」を決める参考になります。検索上位の記事によく現れる語句を参考にすることで、検索意図を満たすためにどんな内容が必要なのかがわかるからです。
例えば、SEOに関するコンテンツを作成したい場合、共起語である「対策」や「サイト」に関連する内容が、ユーザーの知りたがっている情報だと考えられます。そのため、テーマとして採用したり、本文中に共起語を含めたりすることでユーザーの検索意図に応えるコンテンツが作成できます。
「SEO対策とは何?SEOに強いサイトを作る方法を解説」といったタイトルや、「SEO対策とは」などの見出しに共起語を利用すれば、「SEO 対策」というロングテールキーワード(複数のキーワードを組み合わせた検索キーワード)で検索されやすくなるだけでなく、読み手がタイトルや見出しを見て「自分の求めているコンテンツだ」と判断しやすくなります。
既存コンテンツリライト時の共起語利用のポイント
思ったように検索で上位を取れないコンテンツをリライトする際には、共起語と既存のコンテンツを比較します。「上位記事には存在しているが、自分のコンテンツにはない内容・語句」があるはずです。そのワード、つまり欠けている要素を記事に足すことで、よりユーザーニーズに応えられる記事となるため、検索順位の向上が狙えるのです。
「SEO」がテーマの記事の場合、既存コンテンツに「対策」しか共起語が含まれていないのであれば「サイト」「検索」といった視点からの見出しを追加してリライトしましょう。より網羅性の高い、ユーザーの検索意図に合致した記事になれば、Googleからも評価されやすくなります。
共起語を使ったコンテンツ作成での注意点
共起語をコンテンツ内に含める際には「とにかく共起語をたくさん文章中に入れればよい」という考えをしてはいけません。共起語はあくまでも「検索上位の記事が多く使っており、ユーザーニーズに対応していると考えられる」言葉であり、「入れれば入れるほど検索順位が上がる」ものではないからです。
単に共起語を詰め込んだだけの記事はユーザーにとって読みにくく、かえってGoogleからの評価も低くなってしまいます。また、むやみに共起語すべてを盛り込んだ記事を作っても記事のメインテーマがぼやけてしまい、読み手に「長いだけで何の記事だったかよくわからなかった」と思われてしまうでしょう。
共起語はあくまでもコンテンツ作成のための「手がかり」であり、ツールで表示されたすべての語句を記事内に入れる必要はありません。コンテンツ作成において重要なのは、読み手にとって有用な記事を作ることです。「ニーズに即した記事を作成した結果、共起語が多く含まれた」コンテンツは良いものですが、「共起語を使えばニーズに応えられる」わけではない点に注意が必要です。
共起語の調査結果を上手に使い、コンテンツの質を上げよう
共起語とは、あるキーワードと同時に使われやすい語句のことです。記事作成の際に意識することで、SEO対策ができると同時にコンテンツの質の向上が期待できます。似た言葉にサジェストワードや関連キーワードがありますが、それぞれ意味は異なっており記事作成の際には違いを知って活用することが重要です。
共起語を知りたい場合は、専用の分析ツールを使用すると簡単です。競合サイトをチェックする際は、共起語を念頭に置いて「どの共起語についての言及を自分の記事では強みにできるか」の視点から見てみるとよいでしょう。
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