変わりつつある製薬・医療業界のWebマーケティング。Sprocketが命を救う?
先日、医療業界に特化してデジタルマーケティング支援業務を提供されているMCIさんとの協業を発表させて頂きました。その協業についてご紹介します。
エム・シー・アイとSprocket、医療・製薬業界に向けた デジタルマーケティング推進で協業
医者に対する人的アプローチだけでなく、患者向けの情報発信も重要に
MCIさんでは、医療業界、特にお医者さん向けの医薬品メーカーを中心にマーケティングの支援をされていらっしゃいます。製薬、医療業界は、これまでなかなか僕らのような会社では接点が作りにくい業界でした。
医薬品業界のマーケティング・営業の仕方としては、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆるMR(メディカル・レプレゼンタティブ)という営業に当たる方がお医者さんに対して非常に人的にアプローチするというイメージが強いと思います。病院に行くと見かける、スーツを来て明らかに診察に来ている人ではないなという感じの方々がきっとそうなんだろうと思います。
ただデジタルを使ったコミュニケーションが普及する中で、製薬メーカーでも、今までと違った取組みをしていく必要があるということで、考え方が変わってきているそうです。直接のお客さんとなるお医者さんだけでなく、薬を実際に服用する患者さんに対してもWebを使ってコミュニケーションが取れるようになってきたため、患者さんにどう理解してもらうのか、ということも重要になってきているとのこと。
とはいえ、僕らもその業界には素人なので、課題があったとしてもうまく刺さるようなご提案は単独ではなかなかまとめていくことができません。法的に問題がないかといった業界にいないとわからない常識も色々とあります。そもそも、MCIさんがいなければ営業のアプローチさえ難しかったと思います。そういう意味で、僕らにとって今回の協業は非常にありがたいものでした。
「この施策で人の命が助かる」という言葉の重さ
最初の取組は、メディカルトリビューン様とのプロジェクトでした。
事例インタビューにも掲載させていただいたように、MCIさんとのコラボレーションがとてもいい結果を生み出すことができました。こうした経緯から、MCIさんとしても弊社と組む意味があると感じて頂けたのだろうと思います。
我々にとっては、この業界の特殊性というか、普段我々が接している業界とはかなり毛色の違うところが、今までになかったタイプのやりがいを感じさせて頂ける部分にもなっています。先日、MCIさんとお話する中で印象に残ったのが、「この施策で実際に人の命が助かるんです」という一言でした。
例えばですが、ある病気は実際にかかる人の数が非常に少なく、日本でも数百人とかそういうレベルでしか存在しないそうです。ただ、この病気にかかってしまうと15歳までにある薬を投与しないとほとんど死亡してしまう。珍しいがゆえに、病名がわからなかったり正しく診断されずに亡くなってしまうケースも多いそうです。
こうした病気の発見につながる情報や、ちゃんと診断をしてくれる病院がどこかを教えてくれるようなWebサイトは医薬品メーカーならではだと思います。正しい知見がそもそも流通していない・しづらい状況ですから、ネットサービスが得意とするユーザ生成型コンテンツではカバーが困難です。不安を感じたご家族の方や患者さん本人がこのWebサイトにたどり着けば、間に合うタイミングで正しいお医者さんにかかれる可能性が高まります。
もちろん、医薬品メーカーさんからすればビジネスですので、病気や治療の啓蒙にどのくらいの予算を投じるのか、あるいは何をゴールとするのか、ということはお持ちなわけです。ただこのゴール達成をお手伝いする立場として、今までは人命にここまで直接的に関わるようなお仕事は経験がありませんでした。ですのでその重みというか、意味合いがこれまでとはだいぶ違うなと感じざるを得ません。
Sprocketは、サイト訪問者にちゃんと回遊していただいたり、目的の情報にたどり着きやすくすることを支援したりといったWeb接客を提供する立場です。この施策がしっかりできるかどうかでひょっとしたら人の命が救われるかもしれない、というのは重くもありますが、やりがいのあるお仕事です。もちろんこのようなシーンではクーポンは有効ではありませんので、我々が得意とするところでもあります。ご期待に応えられるよう、しっかり取り組んでいきたいと思います。
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