なぜなぜ分析とは?3つの手順と5つのコツを解説

マーケティング

Sprocket編集部

なぜなぜ分析とは?3つの手順と5つのコツを解説

問題解決のフレームワークである「なぜなぜ分析」について、どういうものなのかという基礎知識から、分析の手順や使いこなすためのコツを詳しく解説していきます。なぜなぜ分析は、幅広い業種において原因追及や問題解決として役立つだけでなく、プライベートでも利用できるシンプルなフレームワークです。問題解決のヒントとして参考にしてください。

なぜなぜ分析とは

なぜなぜ分析とは、「なぜ」という問い掛けを繰り返すことで根本的な原因を探る分析手法です。製造過程で生まれてくる問題の真の原因を究明して再発防止を立てることを目的として、トヨタ自動車で生み出されました。

トヨタ生産方式では「なぜ?」を5回繰り返して改善へと繋げるため、英語では「5Whys」と呼ばれています。

「なぜ問題が起こったのか?」「それはなぜか?」と何度も掘り下げることで、真の原因を見つけ出し、効果的な解決策や再発防止策の策定へと導くフレームワークです。

今では多くの製造現場で「ミス・労働災害・生産性向上」の改善に活用されている他、IT業界など幅広い業種で活用されています。

なぜなぜ分析の3つの手順

以下の3つの手順でなぜなぜ分析を進めることができます。

  1. 課題を具体的に定義する
  2. 「なぜ?」と問いかけ、原因の根本を突きとめる
  3.  原因を特定し解決策を導き出す

それぞれの手順と注意点について詳しく解説していきます。

手順1:課題を具体的に定義する

まずは解決すべき問題を明確にして課題として設定します。

この時のポイントは、発生した事象を具体的に書き出し、抽象的な表現にならないように注意することです。

さらに、「いつ・どこで・なにを・どのように」など問題発生時の状況を詳しくまとめておくと、後の分析がやりやすくスムーズな原因究明へと繋がります。

手順2:「なぜ?」と問いかけ、原因の根本を突きとめる

課題の定義ができたら、問題に対して「なぜ?」と繰り返し、問いかけながら1つずつ要因をリストアップしていきます。

1つの要因に対して複数の要素が出てくることもあります。問題の原因が1つとは限らないためです。複数の可能性が考えられるときは、枝分かれして1つずつ原因を究明していくことが大切です。

原因を追究する場合の注意点は下記の通りです。

トヨタ生産方式では、おおむね5回の「なぜ?」で原因を特定できるとされていますが、結論に至ってない場合は5回以上繰り返す必要があります。5回までの間に結論が出た場合は3回でも4回でも構いません。

重要なことは根本的な対策が打てる真の原因にたどり着いているかどうかです。根本の原因にたどり着いた場合は、原因から事象へ遡って適切な分析ができているか確認を行いましょう。

分析時は「なぜ」と問いかけますが、遡る場合は「だから」と繋げていくと、不自然なところがないか判断しやすくなります。

手順3:原因を特定し解決策を導き出す

分析した複数の要因の中から根本の原因を特定し、発生を防ぐ対策を策定します。解決策を導き出す時の注意点は以下の2点です。

「なにを、どうする」が明確で、実践可能な対策でなければ意味がありません。

対策が決まれば、アクションへ移行して実際に解決可能なのか実践して評価を行い、結果が良ければ仕組み化を行い、解決できなければ再度分析を行いましょう。

主要な18種のマーケティングフレームワークをまとめた資料も公開中です。そちらもぜひご参照ください。

マーケティングの主要フレームワーク18選

なぜなぜ分析を成功に導く5つのコツ

なぜなぜ分析は手軽なフレームワークですが、ただ単になぜを5回繰り返すようなやり方では、根本の問題点を浮き彫りにすることはできません。

ポイントを押さえて分析を進めないと「根本的原因までたどり着けない」「あいまいな結論になってしまう」という結果になってしまいます。

なぜなぜ分析を成功に導く5つのコツは以下の通りです。

  1. 解決したい問題を明確にする
  2. 事実に基づいて客観的に分析する
  3. 複数の要素をまとめない
  4. 原因を個人に特定しない
  5. 分析は連鎖して繋げる

それぞれ詳しく解説していきます。

コツ1:解決したい問題を明確にする

課題が抽象的であったりあいまいなままだと、分析もあいまいな結論に至ります。解決したい問題は「何が」「どのように」を意識して具体的に設定しましょう。

例えば、チームのモチベーションが低いという問題があった場合。悪い例は、課題を「チームのモチベーションが低い」とすることです。一見解決したい問題点を直接挙げているのだから良さそうに思えますが、抽象的過ぎます。

この場合は、どこでチームのモチベーションが低いと感じたのかという部分に注目して、「必要な書類が期日までに提出されない」「報告が遅れることが多々ある」「会議の時間にメンバーが揃わない」といったように具体性のある事象を課題に設定しましょう。

コツ2:事実に基づいて客観的に分析する

なぜなぜ分析では、個人的な感情や勘、思い込みやイメージに影響されると良い結果が得られません。

起こった事象に対して客観的な事実を挙げて分析していきましょう。例えば、「請求書の出し忘れが多い」というケース。悪い例は、なぜという問いに対して「〇〇さんは忘れっぽい性格だから」という答えでは、個人的な感情が入っているので良くありません。

この場合では「マニュアルが整備されていない」「1人に任せっきりになっている」というように事実を捉えて分析することが求められます。

コツ3:複数の要素をまとめない

「なぜ?」の答えは複数の要素をまとめないで、別々に分析することも重要です。まとまった要素のまま分析を進めていくと、原因が抽象的なものになりやすいためです。

例えば、「非生産的な会議が多い」という事象に対して、「議題が適切に設定されておらず、次の行動が不明瞭」という答えでは複数の要素がまとまっているので良くありません。
この場合は「議題が適切に設定されていない」と「次の行動が不明瞭 」という2つの要素に分解して、それぞれ別にさらに掘り下げていく必要があります。

コツ4:原因を個人に特定しない

分析の過程でも属人的な要素は排除するようにしましょう。

例えば「取引先へのメール誤送信」という問題が起きた場合。「担当者が気付かなかった」「担当者が寝不足だった」「担当者の注意力が足らなかった」という属人的な形にしてしまうと、担当者への指導や担当者の業務見直しで終わってしまいます。

この場合、担当者が変わったときに同じミスが起きる可能性や、時間が経てば同じ担当者でも再びミスをしてしまうことも考えられます。

このケースでは「オートコンプリート機能で宛先が入力されていた」「見直すことなく送信していた」「アドレス帳が整理されていなかった」というように、具体的な事象や仕組みに着目していきましょう。

コツ5:分析は連鎖して繋げる

分析は事象の繋がりを飛ばさないように、連鎖を意識して繋げる必要があります。

具体的には、「作業者が歩行中に転倒してしまった」という事象に対して行う分析で、「床が滑りやすくなっていた」という解では飛躍してしまっています。

この例では床が滑りやすくなっていた原因として「 床が濡れていた」や「作業者の靴が摩耗していた」といったような事象があったはずです。

この2つを見ただけでも最終的な対策が違ってくることがわかりますし、2つとも要因に当てはまるかも知れません。

飛躍した解にならないように事象を分解し、連鎖して繋げていくことが重要です。

なぜなぜ分析

まとめ

今回はなぜなぜ分析について詳しく解説してきました。

なぜなぜ分析とは、起こった事象に対する真の原因追及や、問題解決・再発防止に役立つフレームワークです。

なぜなぜ分析は以下の3つの手順で行います。

  1. 課題を具体的に定義する
  2. 「なぜ?」と問いかけ、原因の根本を突きとめる
  3. 原因を特定し解決策を導き出す

分析を成功に導くには、次の5つのポイントに注意して進めましょう。

  1. 解決したい問題を明確にする
  2. 事実に基づいて客観的に分析する
  3. 複数の要素をまとめない
  4. 原因を個人に特定しない
  5. 分析は連鎖して繋げる

なぜなぜ分析は、仕事だけではなくプライベートでも活用できます。解決すべき問題に直面している人は、ぜひ参考にしてください。

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