直帰率と離脱率の違いとは? 計算式や考え方、Googleアナリティクスでの確認方法も解説

マーケティングノウハウ

Sprocket編集部

イメージ:直帰率と離脱率

直帰率は、ユーザーがWebサイトを訪問したものの、そのページだけを見て離脱してしまった割合のことです。ここでは直帰率を算出する計算式や考え方や、直帰率とよく混同される離脱率について、さらにGoogleアナリティクスでの確認方法をご紹介します。

この記事は、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)の情報を解説しています。Googleアナリティクス 4(GA4)の直帰率につい、最新の情報は以下の記事をご覧ください。

直帰率とは

「直帰率」とは「ユーザーがWebサイトを訪問し、最初のページだけを見て帰ってしまった割合」のことです。例えば広告などからランディングページ(LP)に誘導したものの、訪問者がランディングページからほかのページに遷移せず離脱した割合を知りたいときなどに使います。

直帰率の計算方法

直帰率は、該当ページの直帰数と、該当ページから始まるセッション数を使い、以下の計算式で算出します。

直帰率の計算式

直帰率 = そのページの直帰数 ÷ そのページから始まるセッション数 × 100

ページAの直帰率を計算する場合は「最初にページAを閲覧した」セッションが何回あって、そのうち何%がすぐに離脱したかを計算するわけです。

最初にページAを閲覧したセッションが2回あり、そのうち1ページだけですぐに離脱したセッションが1回の場合、ページAの直帰率は50%になる

直帰率と離脱率の違い

直帰率とよく混同される指標に「離脱率」があります。離脱率とは「ユーザーがWebサイトを訪れて、そのページを最後に閲覧して離脱した割合」のことです。離脱率は、例えば入力フォームで3ページ遷移する場合に、どのページで離脱するユーザーが多いのかを知りたい場合などに使います。

離脱とは「自社サイトのほかのページに移動せずにセッションが終了した」ことを指します。離脱率について詳しくは別の記事で解説しています。

離脱率とは? 意味と計算式、直帰率との違いを解説。Googleアナリティクスの見方も紹介

どちらも「セッションが終了した割合」である点は同じですが、直帰率は主に特定のランディングページのパフォーマンスを調べる目的で使われるのに対して、離脱率は複数のページを比較して「どのページで離脱しているか」を調べるのに使われるという違いがあります。

離脱率の計算方法

離脱率は、そのページの離脱数とページビュー数を使い、以下の計算式で算出します。分母がWebサイト全体のページビュー数ではなく「そのページのページビュー数」であることに注意してください。

離脱率の計算式

離脱率 = そのページの離脱数 ÷ そのページのページビュー数 × 100

なお、離脱率は単一の該当ページだけでなく、サイト全体の離脱率を計算する場合もあります。

ページAの総ページビュー数が3で、そのうちページAを最後に閲覧して離脱したセッションが1回の場合は離脱率は33%になる

直帰率と離脱率の考え方

直帰率や離脱率が高いと、とても悪いことに思えます。しかしページの特性によっては、直帰率や離脱率が高いことが必ずしも悪いというわけではありません。ここでは、直帰率と離脱率の高低をどう考えればいいのかをご紹介しましょう。

直帰率の考え方

直帰率が高い場合は、最初のページですぐに離脱したことを意味します。直帰するネガティブな理由としては、次のような可能性が考えられます。

このような原因で直帰が起きているのであれば、すぐに改善が必要でしょう。しかし、検索からそのページに訪れて直帰している場合、「知りたい情報を得られて満足した」可能性も考えられます。もちろんサイト運営者としては、せっかく訪問してくれたのであればほかのページも見てもらいたいところでしょう。そのページにランディングしたユーザーのニーズを考えて、興味がありそうなページへの導線を作るのが効果的です。

直帰率は、広告のパフォーマンスを測る目的でもよく使われます。広告の場合は流入にコストをかけていますから、直帰率が高いと問題です。広告テキストの内容とページの内容が合っているか、アクションへの導線がわかりやすいかなど、複数のパターンでA/Bテストを行いながら改善サイクルを回していきましょう。

離脱率の考え方

離脱率は直帰率とは少し考え方が異なり、該当ページの特性を考える必要があります。例えば、ECサイトの場合で考えてみましょう。一般的に、購入完了ページの離脱率は高くなります。しかし購入を完了してWebサイトを離脱するのは当然のことなので、離脱率が高くてもそれほど問題とはなりません。

離脱率を見る場合は「そこで離脱してほしくないページ」で離脱が起きていないかを確認します。例えばコンバージョンにつながるルートの途中で離脱していたり、情報入力のフォームで離脱していたりするのは改善の余地があります。

離脱率については、別の記事で詳しく解説しています。

離脱率とは? 意味と計算式、直帰率との違いを解説。Googleアナリティクスの見方も紹介

Googleアナリティクスで直帰率を確認する方法

直帰率は、Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)を使えば簡単に調べることができます。Googleアナリティクスでは、Webサイト全体の直帰率と、個別のページの直帰率がわかります。実際に、Googleアナリティクスで直帰率を確認してみましょう。

Webサイト全体の直帰率

Webサイト全体の直帰率は、調べたい期間を設定後、左側のメニューから[行動]>[概要]の順にクリックします。Webサイト全体のページビュー数やセッション数と並んで、Webサイト全体の直帰率を確認できます。

[行動]>[概要]の順にクリックする

ページごとの直帰率

個別のページの直帰率は、[行動]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]の順にクリックすれば、ページごとの直帰率を確認できます。[行動]>[サイトコンテンツ]>[ランディングページ]を選択すると、入り口となったランディングページに絞って直帰率やコンバージョン率などのパフォーマンスを確認することも可能です。

[行動]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]をクリックする

直帰率の改善事例

直帰率を改善するには、検索ニーズや広告テキストとページの内容を比較して、ユーザーの期待に応えられているか、ページ閲覧にストレスがないかを考えていきましょう。ポップアップ型のWeb接客ツールを使えば、ページを直接編集しなくても、どのような案内がユーザーの役に立っているかをA/Bテストで検証可能です。

ユーザーが興味がありそうなコンテンツに誘導するメッセージの例。A/Bテストで複数のパターンを検証できる

まとめ

ここまでご紹介してきたように、直帰率と離脱率は似て非なるものです。Webサイト運営者側の「こうしてほしい」という視点と、ユーザー側の「目的を果たして満足したか」という視点の両方で確認していく必要があります。

また、広告のランディングページで直帰率を改善するのであれば、A/Bテストでパフォーマンスを測りながら仮説と検証の改善サイクルを回していくことがおすすめです。

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