売上件数1.3倍アップの事例も!カゴ落ちを防ぎ購入率を上げる3大施策の活用ポイント
EC事業者にとってカゴ落ちは、何としても理由を見つけて解決したい重大な課題です。この資料では、カゴ落ちの原因から具体的な対応策、改善施策の具体例を紹介します。
ECサイトの悩みの種である「カゴ落ち」問題には、さまざまな対策があります。なかでも「カゴ落ちメール」は既存ユーザーへの再訪を促せる、効率的な対策といえるでしょう。ここでは、カゴ落ちメールの配信ついて、文例や配信タイミング、事例などを解説します。
カゴ落ちの対応策をご存知ですか?すぐに役立つ改善施策の具体例をまとめた資料をご用意しました。
ECサイトの運営で課題となる「カゴ落ち」に対して有効な対策が「カゴ落ちメール」です。まずは、カゴ落ちがECサイトにとってどれだけ問題なのかを見ていきましょう。カゴ落ちの原因や対策については以下の記事で詳しく解説しています。
カゴ落ちとは、ユーザーがカートに商品を入れたまま、購入せずにサイトから離脱することを指します。どれくらいカゴ落ちが発生するかというと、デンマークに本拠をかまえる、Baymard Instituteの調査(「44 Cart Abandonment Rate Statistics」)の調査によれば、世界のECサイトにおけるカゴ落ち率の平均値は2020年12月のデータで「69.80%」となり、約7割のユーザーがカゴ落ちしていることがわかります。
10人が同じ商品をカートに入れた場合、7人カゴ落ちするところを4人に改善できれば、単純計算で売り上げは倍になります。カートに入れるということは少なからず購入意欲があるユーザーですから、カゴ落ち対策は売り上げに直結する重要指標なのです。
そこで必要となるのがカゴ落ち対策です。カゴ落ちメールはその1つで「カートに商品を入れていたことを忘れているユーザーに、メールでリマインドする」仕組みのことです。対象はメールアドレスがわかるユーザーになりますが、逆にいえば会員登録してくれているユーザーですので、案内の効果も出やすくなります。
カゴ落ちが起きる主な原因は、次のようなことが考えられます。
カゴ落ちメールは、このうち「カートに入れて忘れてしまう」ケースに対して特に効果的です。
カゴ落ちメールが有効な手段だとしても、送信するタイミングや内容、回数、頻度などによっては、ユーザーがじゃまに感じ、かえって悪印象を与えてしまいます。では、どのような内容でいつ送信するのがベストなのでしょうか。
カゴ落ちメールの送信タイミングは、早いほど効果的です。これは、ユーザーが商品に対して興味を失わないうちにアプローチするという考え方です。しかし、あまり送信のタイミングが早いと、急かされたり、監視されたりしているように感じるかもしれません。商材にもよりますが、初回のリマインドは商品をカートに入れた1時間後から2時間後くらいに送信するのがいいでしょう。
カゴ落ちメールを1回しか送ってはいけないというルールはありません。2回、3回とプッシュしていきたいところですが、しつこく送りすぎるのは厳禁です。例えばカート投入から2時間後、3日後、7日後など、最低でも3日以上空けて送信するのがいいでしょう。また、回数的には3~4回くらいが妥当でしょう。それ以上多いと、しつこく思われてしまい逆効果です。
なお、カゴ落ちをしている商品があっても、その後に別商品を購入しているようであれば、カゴ落ちメールは送らないほうがよいケースもあります。
カゴ落ちメールの件名には、サイト名を明記します。それに加えて「お買い忘れはございませんか?」「カートに入ったままの商品があります」「購入手続きが完了しておりません」といった形で、あくまでもユーザーへのヘルプをしているという印象を与える件名がいいでしょう。
内容は「(ユーザー名)さま」「来店の御礼」などていねいな挨拶から始めて、どの商品がカートに入っているかをお知らせします。ユーザーからすると身に覚えのあることなので、「なぜメールが送られてきたのか」と不審に思う人はいないでしょう。システム的に可能であれば、利用可能なポイントやクーポンなどのお得情報や、送料や配送情報などのFAQ、ユーザーが興味を持ちそうな関連情報を伝えるのも効果的です。あくまで「ユーザーのヘルプをしている」姿勢が大切です。
カゴ落ちメールを送る方法としては、メール配信用のツールを用いるのが一般的です。ツールであれば、ユーザーに合わせたタイミングで自動で送信できますし、複数回送るのも簡単です。ECサイトやMAなどのシステムでカゴ落ちメールを配信できる場合もありますので、自社で使える配信ツールを確認しましょう。
サイトやシステムを大幅に改修することなく、効果的なカゴ落ち対策を打つことも可能です。具体例を紹介した資料を公開中ですので、そちらもぜひご参照ください。
カゴ落ちメールを複数回送るのであれば、タイミングによって文面を変えるべきです。以下に例文を紹介しますので、自社のテンプレートを作成する際の参考にしてください。
商品をカートに入れて数時間しかたっていないのであれば、商品についての記憶もありますし、購入意欲も残っていると考えられます。そこで、件名としては「カートに入った商品があります」という事実の状況をリマインドします。内容としては、「以下の商品が、カートに入っております。ご購入お待ちしております」など、シンプルなものがいいでしょう。
また「なお、すでにご購入済みの場合や、カートから削除済みの場合でも、本メールが送信されることがございますのでご了承ください」などの注意書きも忘れないようにしましょう。
件名:【サイト名】カートに入ったままの商品があります
本文:○○さま
いつも【サイト名】をご利用いただきありがとうございます。
【カートの商品名】がカートに入っています。お買い忘れはございませんか?
【カートの商品画像】
送料や支払い方法などにつきましては、以下のヘルプをご覧ください。
なお、すでにご購入済みの場合や、カートから削除済みの場合でも、本メールが送信されることがございますので、ご了承くださいませ。
カートに入れて数日経過した場合は、当日よりも商品への興味が薄れている可能性も考えられます。興味がなくなった商品をプッシュされるのはうっとうしく感じるかもしれません。ストレートにアプローチするよりも、「おすすめの商品のご案内」のような体裁がいいでしょう。
内容は「○○さまがご興味を持たれた商品をもとに、おすすめ商品をご案内させていただきます」などとします。数時間後のメールと同様に、そのメールの根拠をはっきりと書くことで不信感を軽減し、自分向けのメールであると印象付けられます。
こちらも「なお、すでにご購入済みの商品の場合でも、本メールが送信されることがございますのでご了承ください」などの注意書きを忘れずに入れましょう。
件名:【サイト名】○○さまにおすすめの商品のご案内
本文:○○さま、
いつも【サイト名】をご利用いただきありがとうございます。
○○さまがご興味を持たれた商品をもとに、おすすめの商品をご案内させていただきます。
お探しの商品に出会うきっかけになれば幸いです。
【カートの商品名】
【カートの商品画像】
【関連商品名】
【関連商品画像】
【関連商品名】
【関連商品画像】
なお、すでにご購入済みの場合でも、本メールが送信されることがございますので、ご了承くださいませ。
カゴ落ちメールの文面は、ECサイトで扱う商材や、ユーザーとの距離感によっても最適なコミュニケーションが異なります。いくつかのパターンでA/Bテストを行い、ユーザーの反応を比較してより良いコミュニケーションになっていると考えられる文面に磨いていきましょう。
カゴ落ちメールと同様の効果を期待できるものに、ポップアップ型のWeb接客ツールがあります。メールの場合はメールアドレスがわからないユーザーにはアプローチできませんが、ポップアップであれば、ユーザーがECサイトを再訪したタイミングを見計らって、会員登録前のユーザーに対してカート内の商品をリマインドすることも可能です。
また、カゴ落ちの原因は「カートに入れたことを忘れている」以外にもさまざまなものがあります。
例えば「送料や返品について不安があり離脱する」ケースなら、その場で送料や返品の情報を案内したり、FAQを案内したりすることで離脱を防止できます。また「情報の入力でつまずいて離脱する」ケースなら、フォームをわかりやすく最適化したり、入力をサポートしたりするのが有効です。
「そうは言ってもシステム上、ページの内容を気軽に変えられない」というケースも多いでしょう。ポップアップ型の接客なら、サイトのシステムに手を加えることなく、ユーザーがつまずいたり、迷ったりしたタイミングを見計らって最適な手助けをすることが可能です。
Sprocketを利用したカゴ落ち対策シナリオの例をご紹介します。
カートに商品が入っている状態でWebサイトを再訪した人に、カート内に商品があることをお知らせするシナリオです。例では「まとめ買い対象商品」であることもあわせて伝えています。カゴ落ちメールと違って、まだ会員登録をしていないユーザーにも案内できることがメリットです。
カゴ落ちメールは有効なカゴ落ち対策の1つですが、それだけですべてのカゴ落ちに対応できる魔法の杖ではありません。何が原因で離脱するかは、人によってさまざまです。ユーザー目線で何が必要なのかを考え、一人ひとりに快適にショッピングを楽しんでもらえるように継続的な改善を心がけましょう。
売上件数1.3倍アップの事例も!カゴ落ちを防ぎ購入率を上げる3大施策の活用ポイント
EC事業者にとってカゴ落ちは、何としても理由を見つけて解決したい重大な課題です。この資料では、カゴ落ちの原因から具体的な対応策、改善施策の具体例を紹介します。
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