fabbitさんのイベントで、コロナとの向き合い方を考えた

マーケティングセミナー・イベント

深田 浩嗣

fabbitというコワーキングスペースにて登壇の機会を頂きました。コロナ×マーケティング、というテーマでお話をさせていただいています。

昨今珍しく、というより数カ月ぶりに、リアルな場での登壇の機会を頂きました(といっても、人数的にはオンラインの方に10倍くらいいらっしゃったようですが)。

fabbitというコワーキングスペースで定期的に実施されているfabbit Conferenceというイベントです。東京もまた感染の心配が高まってきているタイミングなので、主催の皆様としては難しいご判断ではあったかと思います。パネルディスカッションではパネラー間に透明のついたてを置いたりとお気遣いとしては十分な配慮がありました。

個人的には、空気読まない発言になるのかもしれませんが、リアルな場でお話させて頂くのはやっぱりいいなと。刺激の量がオンラインとはだいぶ違うなということを改めて実感するとてもいい機会でした。

画像:fabbitカンファレンスイメージ画像

ご時世的にテーマはコロナ関連になるのですが、モデレーターの方から頂いた「コロナ禍において日本の企業はどのようなスタンスで変革に臨むべきか」というご質問には改めて考えさせられました。そもそも僕ごときが答えるには壮大過ぎる質問なので、答えること自体がおこがましい感はあるわけですが、だからこそ普段使っていない部分の脳みそを使う感じがあります。

弊社のクライアント企業さんは大手の会社さんが多く、僕自身も仕事柄そういった方々と接する機会が多くなります。

先のご質問、マーテクベンダーの教科書的には「DXに乗り遅れるとまずいですよね!」と言い切ってしまうのが正解な気がしますし、実際にそういう回答には僕も基本的に同意です。

ただ、僕自身がこの質問を受けて考えてみたときに思い浮かんだのは「アナログな面も含めた自社の資産を改めて振り返ってみること」というようなことでした。

歴史のある会社さんであればあるほど、これまでの事業の積み重ねがデジタル側にあるということはあまり多くはないかと思います。どちらかというとお店だったり、人だったり、製品の磨き込みだったり、といったことに経営資産があることのほうが多いのではないでしょうか。あるいはひょっとすると当たり前のようにやってきたことの中に、実はとても価値のある資産があるということも少なくはない気がします。

クライアントサイドだからと持ち上げるわけではないのですが、個人的な印象としては基本的に日本の企業・企業の皆さんは顧客に対して誠実に振る舞おうという高い倫理観をお持ちのことが多いと感じています。そういう姿勢から生み出されてきているサービス・プロダクトの有り様は大きな強みではないでしょうか。

コロナ禍の時代だから、デジタルにシフトしないとまずいから、ということで急ぎDXへの投資を進めていくのはもちろん正しい選択だと思います。ただ一方で、闇雲にデジタルを取り入れても意味がない。これまでアナログな世界で提供してきた価値とはなんだったのか、それをデジタルに持っていくためにどうすれば良いのか、そこを外してはいけない。

先日もとあるカタログ通販会社さんとディスカッションをしていた際に、こんなお話がありました。「もちろんコロナはデジタルシフトを加速させていて、これまでWebを使っていなかったような層の方もどんどん使うようになってきています。ただとはいえ、電話で注文してくるお客さんも必ず残ります。こういう人は絶対にネットに移らない。コールセンターに出社もなかなかさせられない状況で、なるべくデジタルに移行してもらいたいのはやまやまですが、大事なお客さんを切ってしまうわけにもいかない。併用という状況はとはいえなかなか変わらないだろうと思います」

DXの時代だから非効率なやり方は止めてしまえというのも見識です。一方で、望んでくれるお客さんがいる以上はなんとかして届けてあげたい、これもまた見識です。いずれかでなければならないというわけではありませんが、たしかにコロナ禍という状況はこの選択を迫らざるを得ないところがあります。ただデジタルはあくまで手段・手法ですから、自社の資産・自社の価値の本質がどこなのかをしっかり踏まえたうえで自社にとってあるべき姿をデジタルを使ってどう実現するのかということを考えていきたいものですよね。

写真:フェイスマスクを装着したイベント登壇者と弊社代表の深田。

イベント終了後のネットワーキングでは、フェイスマスクを配っておられました。主催の皆様ありがとうございました!なにげに人生初のフェイスマスクということで、誰が誰かわかりませんが、モデレータ・登壇されたみなさんと記念撮影。

また機会があればお声掛けください!

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