古くて新しい、「パーソナライズ」

マーケティング

「パーソナライズ」という言葉に何とも言えない古臭さ感を感じてしまうのはひょっとしたら僕だけかもしれませんが、かなり昔からWebマーケティングの中でも言われていて、かつ実践もされている言葉かと思います。

試しにGoogle Trendで調べてみると、やはり2006年くらいがピークで、以降はボリュームが減っています。ですから、ちょっと古くさいという感覚で、世間の間隔とも大体合ってるんだと思います。

画像:Google Trendでのパーソナライズの年毎の人気度動向グラフ。2006年以降がっくり減っている

パーソナライズのトレンド 

ただパーソナライズではなく、Personalizationという言葉で見てみると・・・

画像:Google Trendグラフ。Personalizationというワードはここ数年人気度が上がっている

Personalizationで調べると逆に熱い! 

赤いほうがpersonalizationですが、なんと増えてるんですね。まあこれは自分の感覚的な話をちょっとだけエビデンスを付け足したレベルの話なのでそんなに厳密な話ではないんですが、実際に英語のデジタルマーケ系のニュースサイトなどを見ていると、結構な頻度でpersonalizationという単語が登場してきます。さくっと検索してみても
こんな記事があったり、

15 Website Personalization and Recommendations Software Tools

セールスフォースのマーケティングクラウドでも高らか(?)にうたわれていたり、
Web Personalization
※リンク先ページ削除済み

といったのがすぐ見つかります。日本語で「パーソナライズ」というと、Amazon的なレコメンドやメールが思い起こされるように(当時よく言われたこともあるでしょう)、ページ内のコンテンツや商品が過去の行動履歴や購買履歴に基づいて変わるというようなイメージが強いかと思います。

上のURLの先にも、パーソナライズを実現するツール類の説明があるのですが、CMSだったりレコメンドエンジン的なツールだったりメール配信ツールだったり、あるいは日本で言うところのWeb接客ツール的なものだったりしているのがわかるかと思います。

Evergage raises $10 million Series B, targets real-time web personalization

上記の記事ではは最近1千万ドルを調達したWebパーソナライズツールベンダーの記事(2016/1/12付け)ですが、関連ツールのプレイヤーマップが掲載されています。HubspotやMonetateなど、それってパーソナライズツールなんだっけ?というようなのも含まれていて、結構色々なツールがpersonalizationの関連ツールとしてみられているようです。

海外のトレンドもあり、personalization toolは実は結構アツいとみなされている分野だったりするみたいですね。僕もWeb接客って日本語で言ってるけど英語圏だとなんて呼ばれてるんだろう?と調べたことがありましたが、ダイレクトにその分野を指し示す言葉は見当たらず、どうもパーソナライズツールの1つ、あるいはCRO(Conversion Rate Optimization)ツールの1つ、というような言葉で位置付けられているような感じがします。「接客」を指すいい英単語もそもそもあまりない。

そんなことで、「パーソナライズ」というとなんだか古臭く聞こえる印象もあるかと思いますが、2月4日にゼロスタートさんとご一緒する共同セミナー「アドテクからパーソナライズへ 〜 重視すべきポイントの変化」では、新しい側面のパーソナライズについて色々情報提供させていただこうと思っております。

僕の方は離脱防止をテーマに、サイト内での色々な施策やトレンド、事例をお話するつもりです。もう一人の登壇はゼロスタート社長の山崎さん。事業としても長らくレコメンドエンジンを提供されていらっしゃるので、古いパーソナライズも知りながらの「人工知能とオムニチャネルに見るパーソナライズ最前線」ということで、パーソナライズのさらに先の姿を見せて頂けるのではないかと思います。

セミナーのお申し込みはこちら。今さらパーソナライズ?という方こそ、新しい発見があるでしょう!

アドテクからパーソナライズへ 〜 重視すべきポイントの変化

開催日時・場所
・2016年2月4日(木)13:30〜16:30
・費用:無料
・会場:Hikarieカンファレンス

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