1,000人調査でわかった顧客体験向上のカギは?オンライン接客で売上を上げる3つの要素
コロナ禍により加速したEC市場の成長やインターネット利用者のリテラシー層の拡大により、オンライン接客の注目度は高まっています。この資料では、オンラインでの接客の考え方や実例、接客の本来の価値などについて説明していきます。
ブログなど積極的に取り組んでいる会社では「コンテンツは読まれているのに、購入につながらない」というケースは意外と多いのではないでしょうか。「読みにきている」と「購入しにきている」では心理が異なりますので、最初の目的を妨げず、かつ適切な導線が必要です。ここではコンテンツからの回遊促進施策の事例をご紹介します。
あるECサイトでは、読み物コンテンツに力を入れています。メールマガジンなどで案内することでブログを定期的に読んでくれるユーザーはいるのですが、そこからなかなか購入につながらないという課題がありました。もちろん読み物コンテンツから商品ページへのリンクは設置しています。そこで、記事を読んでいるときにユーザーはどんな心理なのか、どのようなことを感じているのかから課題解決の手がかりを探りました。
商品ページへのリンクは、ページの最下部に設置されています。これでは記事を最後まで読まないと商品ページへの導線がないことになります。「記事を読んでいる途中でも、商品が気になり調べたくなることがあるのではないか?」という仮説のもと、記事を読み始めて、一定量スクロールしたタイミングでショップへの導線をポップアップで表示することにしました。
ここで重要なのは「記事を読むのを妨げない」ことです。ユーザーは記事を読みたいと思って来ているわけですから、それを妨げてしまうのは本末転倒です。ショップへの導線は、記事と重ならないように右下に小さく表示するようにしました。
このポップアップにより、商品ページの閲覧数が630%以上と劇的にアップしました。購入完了率も120%以上と、最終的な成果にもつながっています。
当初は記事の内容とマッチする商品やカテゴリーへのリンクを個別に設定していましたが、現在は記事にかかわらずショップの新着一覧ページに誘導しています。これは、ユーザーがどのカテゴリーの商品を求めているか判断が難しく、決め打ちするとかえって機会損失につながる可能性があるためです。遷移先の新着一覧ページはカテゴリーメニューが使いやすく、回遊しやすい作りであることも考慮しました。
読み物コンテンツを定期的に読みに来てくれるのは、ショップに対して好意的なユーザーだと考えられます。強制ではなく「よろしければ」とそっと導線を補完することで、ユーザー心理に沿った案内を実現できます。商品が気になったり、移動したくなったりするタイミングは1人ひとり異なります。本来の目的を妨げず、適切な導線を設置するのは回遊を促すのに効果的です。Sprocketであれば、Webサイトやシステムを改修することなく任意のタイミングで特定のユーザーに案内することが可能です。
1,000人調査でわかった顧客体験向上のカギは?オンライン接客で売上を上げる3つの要素
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