アドフラウドとは?広告不正の仕組みと防止するための対策を紹介

Sprocket編集部

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アドフラウドとは、Web広告における広告詐欺や広告不正のことです。ここでは、アドフラウドが広告主に与える影響やアドフラウドの種類、対策についてご紹介します。

アドフラウドはWeb広告で行われる広告詐欺

アドフラウドとは、Web広告で行われる「広告詐欺」または「不正広告」のことを指します。これだけ聞くと、大規模な犯罪のように感じるかもしれませんが、仕組みとしてはシンプルなものもあります。

Web広告(インターネット上の広告)は、その広告の表示回数やクリック数ごとにサイトへの報酬が発生します。アドフラウドはこの仕組みを悪用し、ボットなどの自動プログラムを使って、表示回数やクリック数を増加させ、不正に広告費をだましとります。

日本のアドフラウド率はワースト2位

話だけを聞けば、そのようなサイトに出稿しなければよいだけに感じますが、そう単純なことでもありません。大手ポータルサイトである「Yahoo! JAPAN」でも、2018年10月に広告配信ガイドラインを改定し、出稿の契約をしているサイト約5,900件への広告配信を停止しています。

また、デジタルメディア品質を調査しているIntegral Ad Scienceが2022年4月1日に発表した「メディアクオリティレポート 第16版」によれば、2021年下半期の日本のディスプレイ広告におけるアドフラウド率はデスクトップで2.6%、モバイルで1.5%と、どちらも世界でワースト2位となっています。

そして、このアドフラウドによる被害は、2025年までに5兆円超になるという試算もあります。このような状況下で、マーケティング担当者にとってアドフラウドは避けられない問題といえるでしょう。

アドフラウドが広告主に与える5つのデメリット

広告詐欺である以上、広告西にとってアドフラウドのメリットはなく、デメリットしかありません。大きなデメリットとしては、広告費をだましとられることですが、それ以外にも、さまざまなデメリットがあります。

不必要な広告費を支払う

まず、アドフラウド最大のデメリットとしては、不必要な広告費を支払うことです。広告を出稿している以上、広告が表示されたり、広告をクリックされたりすれば、その数に応じて成果が発生するわけですから、報酬を支払うことは当然です。しかし、アドフラウドによって水増しされた数字は本来のユーザーではなく、成果の発生しない数字ですから、支払う必要のない広告費でしかありません。

広告の成果を評価できない

アドフラウドのデメリットとして、広告の成果を評価できなくなることも問題です。アドフラウドの被害に遭ったことに気付かず、水増しされた数字だけを見ると「たくさんクリックされている」と思えるかもしれません。しかし、それは実態を伴わない数値ですから、広告を正しく評価することができなくなります。

ブランドイメージが悪くなる

ブランドイメージが悪くなることも、アドフラウドのデメリットです。回数を稼ぐことが目的でアドフラウド用に用意されたサイトの場合は、ブランドイメージが傷つく可能性もあります。なかにはアダルトサイトに自社の広告が掲載されてしまうケースもあり、十分に注意が必要です。

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アドフラウドの種類

アドフラウドは、表示回数やクリック数を水増しする広告詐欺ですが、その種類はさまざまです。ここでは、アドフラウドの手法について、いくつか紹介しましょう。

クリック洪水

代表的なものは、プログラムで広告の表示回数やクリック数を増やすアドフラウドです。botと呼ばれるプログラムを使っているのが特徴です。「クリックスパム」などとも呼ばれます。また、業者に登録したユーザー(サクラ)が広告を表示させたり、クリックしたりして水増しするケースもあります。

ユーザーデバイスのハッキング

第三者である一般ユーザーのデバイスをハッキングし、広告の表示回数やクリック数を増やすアドフラウドです。これは、「インストールジャック」や「インストール・ハイジャック」とも言われ、ユーザーがアプリをインストールするときにマルウェアに感染させ、ユーザーが閲覧していなくても、閲覧したというインプレッション情報や、クリックしたという偽情報を送信します。

また、端末を使ったアドフラウドには、端末のIDをリセットし続けることで、繰り返すことで複数の端末からアプリのダウンロードが有るように見せるタイプもあります。

不正目的の過度な広告領域

広告だらけのおとりページに誘導し、広告の表示回数を増やすアドフラウドです。おとりページは、検索結果では普通のページに見えるためにサイトに訪問しやすく、誤って広告をクリックしかねません。

CSSを利用した隠し広告

ユーザーに見えない広告を配置し、広告の表示回数を増やす手法もあります。「見えないくらいの小さなスペースに広告を押し込む「透明な広告を表示させる」「ピクセル状態で広告を表示させる」など、CSSを使って広告の表示をコントロールします。結果は表示回数の水増しですが、実際にはユーザーの目にも触れていません。

過度な自動リロード

過度に自動リロードを行い、広告の表示回数を増やす手法です。ページ全体ではなく、広告枠のみを自動でリロードします。表示回数が増えるのも問題ですが、リロードサイクルが早いため、自社サーバーへ負担も懸念されます。

マーケティング担当者が知っておくべきアドフラウド対策

このように広告主にダメージを与えるアドフラウドですが、どのように対策をすればいいのでしょうか。アドフラウドは、次々に新しい手法が出てくるため、完全に対策するのは困難です。しかし既存の手法であれば、対策も不可能ではありません。ここでは、マーケティング担当者が知っておくべき、アドフラウド対策や発見方法をご紹介しましょう。

正しい知識を身につける

まず、一番大事なのは「アドフラウド」という広告詐欺があり、どのような手法で被害をもたらすのかを知ることです。

広告費という実害も問題ですが、成果を見誤ると、本来は成功しているかもしれない施策を見直すことになりかねません。そうなれば広告費もさらにかかりますし、正しく改善を進めることもできません。広告の成果を見たときに「これはアドフラウドでは?」と疑うだけの知識を身につけましょう。

アドフラウド対策のツールやシステムを導入する

担当者のリテラシーレベルに関わらずアドフラウド対策として有効なのが対策ツールやシステムを導入することです。しかし、これらのツールやシステムの導入にはコストがかかります。ツールやシステムの導入する場合は、被害額を試算してから検討しましょう。

CTITを計測して不自然な動きを発見する

ユーザーデバイスがハッキングされている場合、「CTIT(Click to Install Time:クリックからインストールまでの時間)」の時間が不自然に短くなります。本来のユーザーであれば平均して1分以上かかることが一般的ですが、これが10秒などの単位で行われているようなら、アドフラウドにより自動で行われている可能性が高いと疑うべきです。

また、マルチタッチで流入経路を見ることで、アドフラウドの被害にあっているかどうかを調べられるケースもあります。

アクティブ率が異常に高いユーザーに注意する

botなどのプログラムを使ったアドフラウドの場合、アクティブ率が異常に高いユーザーが現れることがあります。このような極端なユーザーが大量に現れたら、アドフラウドの被害にあっている可能性が高いと疑いましょう。

量より質を考えて信頼できるサイトに出稿する

対策のひとつとして「怪しいメディアなどに出稿しない」という方法があります。いかに安く多くのインプレッションやクリックを稼げそうでも、質の高いインプレッションやクリックを得てコンバージョンにつながるメディアや優良サイトへの出稿を意識しましょう。

アドフラウドの存在を認識して対策しよう

アドフラウドは業者による悪意を持った詐欺行為で、日本国内の広告不正率は決して低くありません。広告を出稿する際は、出向先のサイトが信頼できるかに加えて、広告成果に不自然な点がないかを注意しましょう。「不正行為が存在する」ということを意識しておくだけでも被害の防止につながるでしょう。

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