TrueView広告がインフィード動画広告に!YouTube広告とGoogle動画広告の違いは?

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Sprocket編集部

TrueView広告がインフィード動画広告に!YouTube広告とGoogle動画広告の違いは?

TrueView広告はYouTube広告のフォーマットで、現在はGoogle広告におけるインフィード動画広告と呼ばれています。YouTube広告とGoogle動画広告の違い、YouTube広告の種類と特徴、活用ポイントを解説します。

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TrueView広告は「インフィード動画広告」に名称変更

YouTube TrueView ディスカバリー広告は、2021年11月に「インフィード動画広告」に名称変更しました。検索結果や次のおすすめなどに広告を表示するという従来の機能は変わりなく、それまでのTrueView ディスカバリー広告は自動的にインフィード広告へと切り替わっています

また、TrueView インストリーム広告やTrueView アウトストリーム広告についても、2022年現在では単に「インストリーム広告」や「アウトストリーム広告」と呼んだり、あるいはその他の形式の広告と合わせてYouTube広告と言ったりするようになっています。YouTube広告について調べていて「TrueView広告」という言葉が出てきたら「YouTube広告の古い言い方」と考え、読み替えるとよいでしょう。

YouTube広告の概要

YouTube広告とは、YouTubeでの動画視聴の前後や動画検索時などに表示される広告のことです。

YouTubeは全世界で毎月20億人以上のユーザーがログインし、日本でも6,500万人以上が利用しています。10〜40代での利用率も90%以上と非常に高く、多くの人に動画広告を届けるのに適したプラットフォームです。

テレビCMと比較すると、広告を表示するユーザーの年齢や性別、嗜好などを設定してターゲティングを行える点、インプレッション課金やクリック課金などを選べ広告予算が立てやすい点、数多くの広告の種類から自社に合った広告形式を選べる点がメリットです。低予算で、自社の商品やサービスのターゲット層に的確にアプローチできるでしょう。

また、クリック数やインプレッション数などの効果測定だけでなく、広告の種類によってはブランド認知度などを調べる「ブランド効果測定」も行えます。

YouTube広告とGoogle動画広告の違い

YouTube広告とGoogle動画広告は、一見似ており同じように使われることも多い言葉ですが、厳密には異なります。

YouTube広告とはYouTubeに掲載される広告のみを指しますが、Google広告の動画広告は、Google広告を通じて配信される動画広告全般を指します。そのため、Google動画広告という場合は、YouTubeだけでなくGoogle動画パートナーに登録された外部の広告枠で配信される広告のことも含みます

つまり、Google動画広告で出稿した広告のうち、YouTubeで表示されるものがYouTube広告なのです。ただし、YouTubeに広告を出すためにはGoogle動画広告のプラットフォームを使用する必要があり、2021年9月30日以降はGoogle動画パートナーを配信先から外すことができなくなっていますので、注意しましょう。

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YouTube広告の種類と特徴

Google広告の動画広告を通じて出稿するYouTube広告ですが、8つの種類があります。それぞれに課金形式やメリット・デメリットがあるため、以下で確認していきましょう。

1:スキップ可能なインストリーム広告

スキップ可能なインストリーム広告は、YouTubeや動画パートナーのWebサイトで、動画の前後あるいは途中に再生される広告動画です。再生が始まってから5秒経つとスキップできるようになります。

特徴 動画の長さの制限なし(5秒でスキップ可)
メリット スキップ可なのでユーザーにストレスを与えにくい
デメリット 最後まで動画を視聴してもらいにくい
課金方式 CPV単価・目標インプレッション単価・目標コンバージョン単価

ブランドの認知度を高めたりコンバージョンへの導線にしたり、商品やサービスのアピールをしたりと幅広い使い方ができる広告です。

広告の目的によって課金方式が異なり、CPV単価の場合は、動画が30秒間(それより短い動画は最後まで)視聴された場合に費用が発生します。

2:スキップ不可のインストリーム広告

スキップ不可のインストリーム広告も、YouTubeや動画パートナーのWebサイトで、動画の前後あるいは途中に再生される広告動画です。視聴者はスキップできないため、動画の最後まで必ず再生してもらえます。

特徴 15秒以下の動画(スキップ不可)
メリット 必ず動画の最後まで視聴してもらえる
デメリット スキップできないため、企業や商品に悪いイメージを持たれることがある
課金方式 目標インプレッション単価

ブランドの認知度向上や自社チャンネル、サイトなどへの誘導に向いた広告形態です。しかし、スキップ出来ないことに苛立つユーザーも多いため、よりターゲットを絞った配信をする必要があるでしょう。

3:インフィード動画広告

インフィード動画広告は、動画検索画面や関連動画の表示部分、YouTubeモバイルのトップページなどに、動画のサムネイル画像とテキスト広告を表示するものです。ユーザーがクリックすると広告動画が再生される仕組みです。

特徴 サムネイルをクリックすると動画再生
メリット 興味のある層にのみ広告を視聴してもらえる
デメリット 広告に興味を持たれなければ視聴されない
課金方式 クリック単価

興味を持った人のみが動画再生するタイプの広告のため、顕在ニーズ層やコンバージョンを目的としたアプローチに適しています。

4:バンパー広告

バンパー広告も、YouTubeの動画の前後あるいは途中に再生されます。6秒以内という時間制限があるため、短時間で視聴者の印象に残る広告作りが求められます。

特徴 6秒以内の動画
メリット 視聴者の注意が切れにくく、スキップする必要がないためユーザーにストレスを与えにくい
デメリット 短いので多くの情報を伝えにくい
課金方式 目標インプレッション単価

短く、より多くのユーザーにアプローチできるため、自社ブランドや自社製品についての認知向上やセールのお知らせなどに適しています。

5:アウトストリーム広告

アウトストリーム広告はモバイルのみで配信される形式で、音声なしで動画が始まり、ユーザーがタップすることで音声付き再生が始まります。Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリにのみ表示され、YouTubeでは配信されないタイプの広告なので注意が必要です。

特徴 ユーザーがタップすると音声が出る動画広告
メリット 費用がリーズナブル
デメリット Google動画パートナーのWebサイトかアプリでしか配信されない(モバイル限定)
課金方式 視認範囲のインプレッション単価(vCPM)

アウトストリーム広告は配信範囲が限定されている代わりに費用がリーズナブルなため、コスパよく動画のリーチ数を稼ぎたいときに向いています。課金方式は「視認範囲のインプレッション単価」とされており、動画が2秒以上再生されたときのみ課金されます。

6:マストヘッド広告

マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面上部に大きく動画を表示させる広告です。動画は音声なしで自動再生され、ユーザーが消音ボタンをクリックすることで音声ありに変更できます。デバイスごとに表示形式が少しずつ異なり、Googleの営業担当者を通じてのみ利用可能です。

特徴 YouTubeホームの上部で、音声無しで自動再生される(PCは最大30秒の制限あり、モバイルとテレビは時間制限なし)
メリット 非常に目立つ位置に出稿が可能
デメリット Google営業担当者を通す必要がある
課金方式 インプレッション単価(CPM)予約のみ

大きくホーム画面に表示されるマストヘッド広告は、短期間で多くの人の目にリーチできるため、即効性のあるブランド認知向上の施策として有効です。音声が必ずしも再生されるとは限らないため、わかりやすい動画ストーリーと見出しテキストを準備しましょう。

7:ファインド広告

ファインド広告は静止画広告で、YouTubeのフィードやGmailのプロモーションタブなどに表示できる1枚の画像または画像カルーセルを使った広告のことです。

特徴 1枚の画像あるいは画像カルーセル
メリット YouTube以外のGoogleサービスへも配信可能
デメリット 必ずしもYouTubeに配信されるとは限らない
課金方式 目標コンバージョン単価

配信範囲が広く、自動で調節されるためYouTubeのユーザーに限らず、多くのGoogleユーザーに自社ブランドを認知してもらえるでしょう。また、Googleが自社で持っているデータを利用して配信を行うため、Cookie規制の影響を受けにくいというメリットもあります。

8:レスポンシブ ディスプレイ広告

レスポンシブ ディスプレイ広告は、アップロードした画像、広告見出し、ロゴなどをGoogleがスペースに合わせて自動的に組み合わせて表示する広告です。YouTube以外の場所にも表示され、場所によりバナーになったり動画広告になったりと自動で調節されます。

特徴 Googleが画像や広告見出しなどをスペースに合わせて自動調節する広告
メリット 出稿スペースごとにバナーの大きさや見出しなどを調節する必要がない
デメリット 必ずしも意図した形の広告が表示されるとは限らない
課金方式 クリック単価・インプレッション単価・広告視聴単価

複数のアセット(画像や広告見出しなどの組み合わせ)を登録するだけで、幅広い場所へのリーチが狙えるため、時間を節約しながら効率よく広告を出稿したいときに適しています。

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デジタルマーケターのための 一生使える費用対効果の基礎知識

YouTube広告の活用方法

YouTube広告は主に、自社ブランドの認知を高めたいとき、顕在ニーズに対してアピールしたいとき、ユーザーに実際に購入してもらいたいときの3つのフェーズに分けて異なったアプローチをします。以下でそれぞれに適した広告と注意点を解説します。

TrueView広告

ブランド認知を高めたいとき

自社ブランドについての認知を高めたいときには、多くのユーザーの目に触れる形で広告を表示することが重要です。

CPM(インプレッション単価)方式のバンパー広告・スキップ可インストリーム広告・スキップ不可インストリーム広告・マストヘッド広告・アウトストリーム広告が向いています。

GoogleのFind My Audienceツールなどを活用し、自社製品についての関心が高いと考えられる層にアピールしましょう。

最初の数秒にインパクトを持たせ自社やサービス名を覚えてもらえるように工夫し、スキップされても印象に残るような動画にするとよいでしょう。

顕在ニーズを育てたいとき

実際にニーズがはっきりしているユーザーにアプローチするときには、より購買意欲の高い層に広告を見てもらう必要があります。

CPV(広告視聴単価)方式のスキップ可インストリーム広告を使えば、ユーザーが30秒以上(それより短い場合は最後まで)広告を見たときにのみ課金されるため、コスパよく広告を運用できるでしょう。

「既存商品より20%軽量の傘」など、他社製品と比較した際の自社製品の強みや違いなどを強調した動画にすることで、自社製品を選んでもらいやすくなります。

ユーザーにアクションを促したいとき

ユーザーに、商品の購入やウェブサイトへの誘導などのアクションを促したい際には、購買意欲のある層だけでなくリマーケティングなども活用しましょう。

コンバージョンに対して効率よく入札単価を設定する目標CPA(目標コンバージョン単価)形式のスキップ可インストリーム広告・ファインド広告・インフィード動画広告が向いています。

アクションを後押しするには、視聴者の送料や使い方などへの不安をなくし、最後の決め手となるような動画を作成しましょう。

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