PDCAサイクルだけじゃない!OODAループ・STPDサイクル・DCAPサイクルはどう違う?考え方と使い分けを解説

フレームワーク

Sprocket編集部

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PDCAサイクルは、業務改善の効果的なフレームワークとして長年重宝されてきました。しかし最近ではOODAループなどの新しいフレームワークも出てきており「PDCAサイクルは古い」と言われることもあります。ここでPDCAサイクルとその他フレームワークの違いや使い分けについて考えていきましょう。

PDCAサイクルは本当に古いのか?

これまで業務改善のフレームワークとして重宝されていたPDCAサイクルですが、「時代に合わない」という声も目にするようになってきました。たしかに、PDCAサイクルは、1950年代にアメリカのウィリアム・エドワーズ・デミング博士によって提唱されたフレームワークですから、現在のビジネスシーンにそぐわない可能性もあります。ここでは、PDCAサイクルを含めた次の4つのフレームワークを比較して、PDCAサイクルが本当に古いのかどうかを、見ていきましょう。

PDCAサイクルとは?

まずはPDCAサイクルとは何かを整理しておきましょう。PDCAサイクルとは、「計画(Plan)」「実行(Do)」「評価(Check)」「改善(Action)」という4つのステップを1サイクルとして、業務改善まで繰り返し行うフレームワークです。

計画のステップでは、企業や組織単位で目指す目標に対し、どのように目標をクリアしていくのかを計画します。実行のステップでは、その計画を実行します。計画を実行している期間中は、検証のためにデータを記録しておきましょう。

計画を実行したら、評価のステップで「目標をクリアしているのか」「達成度はどれくらいなのか」を評価します。目標をクリアしたかどうかにかかわらず、検証用のデータをもとに評価点や問題点を整理します。問題点は、改善のステップで何をすれば良いかを考えていきます。そして再び計画のステップに戻り、改善案をどのように実行するのかを計画していくのです。

PDCAサイクルが「古い」と言われる理由

ご紹介したように、PDCAサイクルは非常にシンプルなフレームワークです。PDCAサイクルが「古い」と言われる理由はどこにあるのでしょうか。それは次の2点です。

このような指摘を後押しした要因としては、2020年の新型コロナウイルス感染症の影響もあります。コロナ禍によって、がらりとこれまでの慣例が変わりました。例えば観光業界だと、従来であれば8月は夏休みを使った長期旅行客をターゲットとした繁忙期が期待できたでしょう。しかし外出制限や移動制限がかかると、その計画は崩れてしまいます。

このようにや変化の激しい状況や先が読めない状況では長期的な計画は意味を持ちませんし、計画そのものも立てにくいのです。

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PDCAサイクル以外の業務改善フレームワーク

PDCAサイクルから派生した業務改善のフレームワークには、どのような方法があるのでしょうか? 「OODAループ」「STPDサイクル」「DCAPサイクル」の3つのフレームワークについて、簡単にご紹介します。

OODAループとは

現在、注目されている業務改善系のフレームワークに「OODAループ」があります。OODAループは「観察(Observe)」「理解(Orient)」「決定(Decide)」「行動(Act)」という4つのステップを1サイクルとして、くり返し行うフレームワークです。

一見PDCAサイクルと似ているように感じますが、OODAループは問題を「観察」して状況を判断したら、どのように解決するのかを決定し即座に行動に移します。「計画を立てる」というステップがないため、世の中の速い変化を観察しながら、迅速に業務改善の行動を起こせるという違いがあります。

STPDサイクルとは

STPDサイクルは「見る(See)」「考える(Think)」「計画(Plan)」「実行(Do)」という4つのステップを1サイクルとして、業務改善まで繰り返し行うフレームワークです。

PDCAサイクルと似たようなステップで構成されていますが、最初に目標を作るのではなく、客観的なデータから現状を把握して課題を洗い出し、どうすべきかを考えることが優先されているのが特徴です。そのため前例がない場合や、複雑に要素が絡み合っている場合でも論理的に課題を導き出すことができます。

DCAPサイクルとは

PDCAサイクルの派生として、DCAPサイクルという業務改善フレームワークもあります。「実行(Do)」「評価(Check)」「改善(Action)」「計画(Plan)」という4つのステップを1サイクルとして、業務改善までくり返し行います。

こちらはPDCAサイクルとスタート地点が変わるだけで、内容的にはまったく同じです。DCAPサイクルはまずアクションを起こしてみて、そのアクションが有効かどうかを評価し、ダメなら改善案を考えて、その改善案をどう実行するのかを計画する……という流れになります。PDCAサイクルの良さを残しつつ、動き出しを早められるのが特徴です。

4つのフレームワークごとのメリット・デメリット

ご紹介したように、業務改善フレームワークは複数あります。ここでは、業務改善フレームワーク別にメリットとデメリットを見ていくことで、個別の特徴を理解していきましょう。

PDCAサイクルのメリット・デメリット

PDCAサイクルのメリットとしては、定量的な目標を立てるため、客観的に施策の有効性を確認でき、長期的な視点で施策の達成度合いを計測できることです。「ダメだったら、次はどうするか?」を考えてサイクルを回すため、着実に業務改善を進められます。

PDCAサイクルのデメリットとしては、最初に計画からスタートするので実行までに時間がかかることです。初回のサイクルだけでなく、2回目以降のサイクルも過去の実績から次の計画を立てるので、新しいアイデアは生まれづらくなります。

また、現場では「PDCAサイクルを回すこと」自体が目的になってしまうことがあります。本来は改善を重ねて目標を達成するためのものですが、評価のステップが形式的なチェックと感想で終わってしまうと、改善には結びつきません。

OODAループのメリット・デメリット

OODAループのメリットは「現場ですぐに対処する」というスピード感に優れていることです。PDCAサイクルでは、計画を立てるまでにどうしても時間が必要ですが、OODAループであれば、現状の観察から判断、意思決定、行動までを迅速に行うことができます。

コロナ禍で緊急事態宣言が発令された後など、世の中の情勢が大きく変わったときに柔軟な対応が可能です。迅速に行動するためには、現場に多くの判断を任せることになります。これにより、現場だからこそわかる改善案を実行できますし、自分で考えて行動する従業員が育ちます。

OODAループのデメリットは、スピード感がある一方で全体の計画や方針と組織的に連携したものにはなりにくいことです。OODAループを行った結果について入念な効果検証を行うプロセスもありませんので、次はまた「現状の観察」からスタートすることになります。OODAループは現場とスピード感を優先したフレームワークですので、大きなプロジェクトや長期的な視点の改善には向きません。

STPDサイクルのメリット・デメリット

STPDサイクルのメリットとしては、客観的なデータから現状把握や検討を十分に行うので、施策の精度を高められることです。精度の高い計画により、結果的に課題をクリアするまでの時間を短縮できる可能性が高まります。現状認識からスタートしますので、新しい取り組みでまだ課題が見えていない場合にも向いています。

STPDサイクルのデメリットとしては、効果検証のプロセスがないことです。そのため、計画自体に問題があったかどうかを検証したい場合には検証のプロセスを補う必要があります。

DCAPサイクルのメリット・デメリット

DCAPサイクルのメリットとしては、PDCAサイクルの良さを残しつつ、動き出しがスピーディーなことです。PDCAサイクルと同様に実行して得られた結果をもとに評価して次の改善案を考案するので、実行したプランに問題があれば状況に合わせた施策に変更していけばいいのです。

DCAPサイクルのデメリットとしは、計画を省略しているので「やってみてダメなら次を考える」というトライ&エラー的な要素が強く、施策の精度はあまり期待できないこと、結果が出るまで時間がかかる可能性があることが挙げられます。

フレームワークを使い分けるポイント・判断基準

ご紹介したように、これらの業務改善のフレームワークにはそれぞれメリットとデメリットがあります。自社の業種や状況などに合わせて、フレームワークを使い分けましょう。ここでは、フレームワークを使い分ける考え方とポイントをご紹介します。

課題が顕在化しているか?

改善すべき課題が顕在化しているかどうかで、有効なフレームワークが変わってきます。もし課題が顕在化していて目標となる数値がはっきりしているのであれば、PDCAサイクルが向いています。逆に新規事業などで課題が顕在化していないのであれば、STPDサイクルを使ってしっかりと現状把握を行い、何が問題かを見つけることから始めるといいでしょう。

改善に取りかかるまでのスピードは必要か?

実行までにどれくらいの時間的な余裕があるかも判断のポイントとなります。もし時間的に余裕があるなら、過去の実績からしっかりと計画を練ってPDCAサイクルを利用したり、現状把握を十分行えるSTPDサイクルが施策の精度を高められるでしょう。

しかし業界を取り巻く変化のスピードが速く、現状把握や計画などに時間を費やすことが難しい場合もあります。そのようなときは、とにかく素早く行動できるフレームワークが向いています。例えばOODAループやDCAPサイクルなど実行プロセスからスタートするフレームワークがいいでしょう。

サイクルを回す期間に余裕はあるか?

サイクルを回す期間に余裕があるかどうかも、利用するフレームワークを選ぶ基準として大切です。余裕があるのであれば、計画から評価までしっかり行えるPDCAサイクルでもいいでしょう。

もし計画を実行してからサイクルを回す期間が短く余裕がない場合は、計画や仮説があいまいでは困ります。そのようなときは、STPDサイクルのように実行する施策の精度が高いフレームワークが向いています。

Webサイト改善のPDCAを素早く回せるSprocket

PDCAサイクルは誰でも一度は聞いたことがあるであろう有名なフレームワークですが、実際にサイクルを回そうとすると難しいものです。

Sprocketは、Webサイト上でポップアップを使って接客を行えるCROプラットフォームです。Webサイトに大きく手を入れずに仮説を素早く検証でき、統計にもとづいたA/Bテストによる評価で素早くPDCAサイクルを回していくことが可能です。

社内でリソースが足りない場合でも、仮説の立案から施策の実施、効果の検証までSprocketのコンサルタントにおまかせください。50,000回以上のA/Bテストを実地して蓄積してきたノウハウをもとに、初回から精度の高い施策をご提案いたします。ご担当者様は、コンサルタントが提案する施策案を見てOKを出していただくだけで、すぐにWebサイトを改善するPDCAサイクルをスタートしていただけます。詳しく知りたい方は「導入事例」ページもご参照ください。

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業種や状況に合わせて最適なフレームワークを探そう

ご紹介してきたように、一概に「PDCAサイクルが古くなった」というわけではありません。生活スタイルや消費行動など変化が激しい中で、より素早く施策を実施するための方法が増えたと捉えるのが正しいでしょう。

今回紹介した以外にも、DDCAやKPT、PDRなど、さまざまなフレームワークがあります。業種や組織などの状況によって、最適なフレームワークを用いていくことになるでしょう。

一方で、PDCAサイクルは実際に回して運用するのは難しく、形骸化してしまうケースも少なくありません。自社サイトのPDCAサイクルに課題感をお持ちの方は、ぜひSprocketにご相談ください。

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