課題解決・思考整理に使える!マーケティングの主要フレームワーク18選
情報整理、分析、戦略立案などで活用できる思考の枠組みである「フレームワーク」。マーケティング課題を解決するフレームワークの中から代表的な18種類をピックアップし、解説します。
コホート分析は、自社サイトや自社アプリにて閲覧や購入等のアクションを起こしたユーザーをグループに分け、分析する方法です。この記事では、コホート分析の基本概要とGoogleアナリティクスでの分析方法を解説します。
コホート分析とは、対象を年齢などの区分でグループ分けし、動向を分析することです。コホート分析により、グループごとの行動の傾向を把握でき、自社サービスの改善・向上に役立ちます。コホート分析は、マーケティングの領域では、条件や属性でユーザーをグループ分けし、定着度や行動などの推移を分析する形で用いられています。
「コホート(cohort)」と言う言葉は、もともと古代ローマの歩兵隊の単位を指す言葉でした。そこから転じて、現在では「集団、グループ」という意味として使われています。
次の3つの理由でコホート分析が重視されています。
コホート分析で分析できる重要な指標の一つに維持率があります。そのため、Webサイトやアプリの再訪率を高めるために、コホート分析を活用することができます。継続利用を促すことで、LTVも向上させることができます。
また、コホート分析でユーザーが離脱するポイントやタイミングを把握することもできます。そのため、ユニークユーザー数が重要となるメディアサイトなどでもコホート分析は重用されます。
さらに、近年ではサブスクリプションサービスやSaaS型ビジネスと呼ばれる、利用権に対して料金を支払う定額制のビジネスモデルが注目されています。サブスクリプションサービスでは、チャーンレート(解約率)が重要な指標となります。コホート分析を用いれば、新規ユーザーのチャーンレートの変化を正確に把握することができます。
主要な18種のマーケティングフレームワークをまとめた資料も公開中です。そちらもぜひご参照ください。
コホート分析を活用すると、どのような効果が期待できるのでしょうか。マーケティング戦略としてどのようにその分析結果を活用すれば良いのか、以下を参考にしてみてください。
コホート分析は、どのタイミングでサイト利用者が減少したか把握できます。例えば、自社ECサイトにおいて獲得したユーザーが1週間後に少し減少する傾向があるならば、顧客に対してダイレクトメールを送信して、製品やサービスの情報を知らせたり、リマーケティング広告を打つ等の施策を行うといった対策が講じられます。
上記の通り、コホート分析でユーザーが減るタイミングが把握できることで、減少した分だけ、どのくらい新しいユーザーを獲得する必要があるのかが考えやすくなります。
例えば、あるサイトでユーザーが1週間後に4%の減少が見込まれているとわかれば、その分を埋め合わせるために、どれだけ新たにユーザーを獲得すべきか指標を設定できます。
コホート分析では、セッション時間が減少するタイミングも分析できます。そのため、ユーザーを獲得した日からセッション時間が減るときが何日後・何週間後なのかを分析し、そのタイミングに合わせて施策を講じることが可能です。
コホート分析は、Googleアナリティクスで分析が可能です。Googleアナリティクスではリアルタイムにサイトの利用状況やユーザーの基本情報、サイト内での行動が確認でき、Googleのアカウントを持っていれば無料で利用できます。
Googleアナリティクスでの分析方法を解説します。まず画面を開き左のメニューバーから「ユーザー」をクリックします。次にユーザー内のメニューから「コホート分析」を選択しましょう。
コホート分析の設定項目は以下の4つ。それぞれ設定することで目的に応じた分析が可能です。
コホートの種類は、「集客の日付」です。集客の日付とは、ユーザーのセッション開始日のことを表しています。ユーザー獲得日とも言い換えられます。特定の日付にグループ分けすることで、例えばキャンペーンの施策を打った日であれば、施策の効果測定が可能です。また、平日、休日などの偏りの傾向があれば、それも逃さないようにしましょう。
コホートのサイズは、日別、週別、月別で設定できます。
指標は、ユーザーのセッション回数やセッション時間、ユーザー維持率などを設定できます。主にユーザーの行動を把握する項目です。
期間は分析する期間を選べます。コホートのサイズが「日別」なら過去7日~30日、「週別」なら、過去1週間から12週、「月別」なら、過去1か月~3か月の期間が設定できます。
コホート分析は、ユーザーの変化からサイトのパフォーマンスを把握するために有益な分析手法です。無料で利用できるGoogleアナリティクスでも分析可能なため、ユーザーに関するデータを知りたいのであれば、早速始めてみましょう。
課題解決・思考整理に使える!マーケティングの主要フレームワーク18選
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