費用対効果のグラフ資料の簡単な作り方。エクセルで自動計算する方法も紹介

マーケティング

Sprocket編集部

イメージ:費用対効果のグラフ資料の簡単な作り方。エクセルで自動計算する方法も紹介

費用対効果や損益分岐点は、企業が健全な経営をするための重要な指標です。会議用の資料を作成する際には表やグラフを作成しなければいけないケースもあるでしょう。表計算ソフトのエクセルを使い、費用対効果の計算やグラフ作成を行う方法を紹介します。

費用対効果とは?

グラフを作る前に、費用対効果とは何かについておさらいしておきましょう。費用対効果とは、言葉どおり「かけた費用に対してどれくらいの効果を得たのか」を表す指標です。コストパフォーマンスという言葉も、費用対効果と同じ意味で使われています。

費用対効果が必要な理由

例えばある商品を宣伝するWeb広告に100万円という費用をかけた結果、商品が300万円の売上があった場合、費用100万円に対して効果が300万円となり、3倍の費用対効果を得たことになります。

逆に広告に100万円かけて商品が50万円しか売れなければ、0.5倍で費用対効果はマイナスとなります。このように費用対効果を算出することで、広告をはじめとした各種施策が成功か失敗かを判断する指標となります。

費用対効果の計算式

費用対効果の計算式は、以下のとおりです。

費用対効果の計算式

費用対効果 = 効果 ÷ 費用

とてもシンプルな計算式ですので簡単に利用できそうですが、ここには落とし穴があります。それは「何を『費用』『効果』として定義するのか」ということです。

先ほどの例では「効果=売上」としていましたが、場合によって費用対効果の数値はがらりと変わってきます。例えば広告を出稿するケースで考えると、「費用」に広告費だけでなく外部コンサルタントの相談料や担当者の人件費も含めるのか、「効果」は最終的なコンバージョンで測るのか、流入数で見るのかといった具合です。厳密に「費用とは」「効果とは」を考え出すと深みにはまり、結論を出せなくなってしまうことがあります。

ですので、完ぺきでなくてもいいので「費用対効果の定義をまずは決める」ということが重要です。やってみて課題が見つかれば、次のときに見直せばいいのです。

費用対効果については、以下の資料で詳しく解説しています。費用対効果以外にROI(投資利益率)や広告の費用対効果を表すROAS、CPA(顧客獲得単価)などの指標についても解説していますので、参考にしてください。

デジタルマーケターのための 一生使える費用対効果の基礎知識

損益分岐点とは?

費用対効果は施策に対する成否の判断基準ですが、事業全体の成否を判断する場合は、損益分岐点を指標とすることもあります。損益分岐点は、言葉どおり「損をしたか」「利益があったか」の分岐点となります。したがって、損益分岐点を上回れば成功、下回れば失敗となるのです。

損益分岐点が必要な理由

新しくサービスや店舗の運営を始める場合、その事業がどれくらいの規模になれば黒字になるのかは事前に調査したいところです。

例えば、ショッピングモールにバナナジュースを売る店舗を出店して、人件費や賃料などの固定費が30万円必要だとします。商品が売れれば材料を仕入れる額が増減しますので、変動費として10万~20万円の原価かかるとします。ここまでで、費用としては40万~50万円が必要です。

この場合、売上が月に30万円しかなければ確実に赤字です。逆に、売上が月に60万円であれば黒字になります。損益分岐点はこの赤字と黒字中間地点のことで、事業としてプラスでもなければマイナスでもないポイントを指します。

つまり損益分岐点を求めることで「最低いくらの売上があれば黒字にできるか」がわかるわけです。ショッピングモールに出店しても最低の売上をクリアできる集客が見込めないのであれば、事前に出店をやめるという判断も可能になります。

損益分岐点の計算式

損益分岐点の計算式は、シンプルに表すと「売上-費用=0円」となるポイントのことです。しかし、実際は変動費があるために少し複雑です。そのためいくつかの計算式があり、事業の形態などによって最適な計算式を選択する必要があります。基本となるのは、以下と考えていいでしょう。

損益分岐点の計算式(1)

損益分岐点 = 固定費 ÷(1 -(変動費 ÷ 売上高))

では、これらの項目がどのような数値になるのかを見ていきましょう。

固定費

売上の増減にかかわらず必要となる費用です。固定費は、どのような事業を行うかで必要な費用が変わります。先ほどのバナナジュース店であれば、店舗を借りる賃料やスタッフの人件費のほか、機材のリース料金や借入金の利子も含まれるでしょう。光熱費などは売上の増減で多少変動しますが、必要な費用なので固定費となります。

変動費

売上の増減など、場合によって上下する費用です。こちらも、どのような事業を行うかで必要な費用が変わります。バナナジュース店であれば、商品が売れれば、売れた量に応じて仕入れの費用が増します。この場合、ジュースに必要なバナナの原価を変動費と考えます。また、クレジットカード会社などに支払う販売手数料を計算に含めるケースもあるでしょう。

売上高

実際の売上です。利益ではなく、あくまで売上であることに注意してください。なお、損益分岐点を求める場合に、以下の計算式を用いる場合があります。

損益分岐点の計算式(2)

損益分岐点 = 固定費 ÷ (1 - 変動費率)

前述した式と異なるように見えますが、変動費率は「変動費÷売上高」で求められる数値のことですので、結果的に最初の計算式と同じ結果になります。

「変動費率」という数字を出すことで、低いほど効率よく利益を生み出し、高いほど効率が悪いことがわかります。たとえ損益分岐点をクリアしていたとしても、変動費率が高ければ改善する余地があると考えられます。

費用対効果をエクセルで計算する

費用対効果は簡単な計算式で求められますが、月別の費用対効果を知りたいときなど複数の計算を行うなら、表計算ソフトのエクセルを使えば簡単に算出できます。

ステップ1:費用と効果の数値を入力する

まずは、セルに費用と効果の数値を入力します。ここではB列を費用、C列を効果、D列を費用対効果としています。4月の費用が10万円で得られた効果が12万円だった場合、図のように入力します。

「費用」と「効果」の数値を入力する

ステップ2:計算式を入力する

費用と効果を入力したら、D列に計算式を入力します。費用対効果の計算式は「効果÷費用」ですので、D2に「=C2/B2」と入力してEnterキーを押します。すると、C2の数値をB2の数値で割った費用対効果が表示されます。D列の表示形式は「%」にしておきましょう。

「効果÷費用」の計算式を入力する

費用対効果を計算できた

ステップ3:オートフィルでコピーする

1つの費用対効果を求めるだけなら、電卓で割り算を行えばすぐに算出できます。エクセルでは同じ計算が簡単に行えますので、オートフィル機能を使えば何十、何百という計算も一瞬です。

計算したい費用と効果の数値を入力したら、先ほど計算式を入力したセルD2の右下にカーソルを合わせて、マウスポインターが十字になる位置から下にドラッグします。

マウスポインターが十字になる位置から下にドラッグする

すると、D列の計算式がくり返され、月ごとの費用対効果を簡単に求められました。B列「費用」とC列「効果」の数値を入力し直すと、計算結果も連動して変わります。

ドラッグした範囲が自動で計算された

エクセルを使って費用対効果のグラフを作成する

費用対効果を資料に盛り込むのであれば、グラフで視覚化したほうが格段に見やすくなります。エクセルは表からグラフを生成することも簡単にできるので、資料を作成する際に便利です。ここではエクセルを使って、資料で活用できる費用対効果のグラフを作成する方法をご紹介します。

前提として、費用対効果のデータが1つだけではグラフになりません。例のように月ごとの推移を並べたり、費用と効果のシミュレーションを並べたり、複数の施策を並べたりして比較してこそグラフにする意味が出てきます。

例では非常に簡略化していますが、実際は「費用」が固定費と変動費に分かれたり、「効果」が複数あったりもするでしょう。変動費を抑えたパターン、固定費が高いパターンなど複数パターンの試算を比較するのも有効です。

ステップ1:セルを選択してグラフの作成を始める

まず、グラフにしたい範囲をドラッグして選択します。ここでは「月」「費用」「効果」の3列のデータを選択しています。データを選択したら[挿入]メニューの[おすすめグラフ]をクリックします。

グラフにしたい範囲を選択して[挿入]→[おすすめグラフ]をクリックする

ステップ2:グラフの種類と「第2軸」を設定する

ここでは「費用」と「効果」の差をわかりやすく見せるため「集合縦棒」というグラフを利用します。[すべてのグラフ]タブにある[組み合わせ]をクリックして[集合縦棒 - 第2軸の折れ線]を選択します。

グラフの種類と第2軸を設定して[OK]をクリックする

第2軸は、単位の異なるグラフを重ねるときに使います。例では「費用」と「効果」は金額なのに対して「費用対効果」は%の数値なので、「費用」と「効果」はそのまま金額のグラフにして、%表示の「費用対効果」は第2軸と指定しています。それぞれを棒グラフで表示するか折れ線グラフで表示するかは[グラフの種類]から個別に選択できます。

[OK]をクリックすれば、グラフの作成は完了です。タイトルをダブルクリックして「費用対効果」などと入力しておきましょう。これで費用と効果の実際の金額を比較しながら、費用対効果が何%だったのかを同時に表すグラフができました。

わかりやすいタイトルを入力する

「何を伝えたいのか」でグラフの種類を選択する

作成したグラフは、コピーしてパワーポイントに貼り付けることも可能です。ここでご紹介したグラフは一例でしかありません。グラフを作成する際は無理にたくさんのデータを詰め込むのではなく「何を伝えたいのか」という視点で、必要なデータを取捨選択しましょう

例えば、月別のグラフで「春は費用対効果が高く、冬は低い」という傾向がわかれば「春の施策に集中して、冬を控えめにする方法が有効である」という提案資料をまとめることもできるでしょう。その場合は「春が高くて冬が低い」という事実がわかりやすいよう、グラフの形式を選択します。

Webサイトの費用対効果を高めるならWeb接客も有効

今回ご紹介した費用対効果と損益分岐点は、事業を運営する上で常に意識したい指標です。定期的に算出するのであれば、エクセルなどで自動計算できるようにしたり、グラフ化したりすれば、会議資料として使いやすくなります。

Sprocketでは、ポップアップ型のWeb接客を活用してWebサイトのCVR(コンバージョン率)を向上するサービスを提供しています。実店舗にたとえるなら、せっかく広告費をかけて集客しても、接客がいまいちで離脱されてしまっては意味がありません。費用対効果を高めるという意味でも「広告費をかけているのに効果が出ない」「Webサイトの大きな改修は難しいが、売上を何とか上げたい」という悩みをお持ちの場合は、お気軽にご相談ください。

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