同じポップアップでも表示タイミングでCVRが変わる? 秒単位のA/Bテストでわかったこと

マーケティング接客事例

西 倫英

イメージ:遅延秒数でCVRが変わる? ポップアップの表示タイミングをA/Bテストで検証した話

ポップアップは「ただ出せばいい」というものではありません。表示する内容やタイミングによっては、ユーザーの操作のじゃまになってしまう可能性もあります。今回は、ポップアップの遅延表示をA/Bテストで検証した事例をご紹介します。

遅延表示とは?

Sprocketでは、ページを表示して何秒後にポップアップを表示するかを「遅延表示」で設定できます。遅延表示を設定すると、「ページを見ているけれど、迷っていそうだな」というタイミングを見計らってポップアップで声かけできます。迷っていないユーザーにとっては不要な案内ですので、操作のじゃまにならないように配慮するわけです。

事例1:オーディションサイトの場合

1つ目は、タレントやモデルのオーディションサイトの事例です。若者モデルと赤ちゃんモデルを募集するページで「オーディションについて、気になることはありますか?」とポップアップで声かけを行いました。拘束時間や当日の服装など、よくある質問を表示する問診型のポップアップです。

先に実施していた赤ちゃんモデルの募集ページで好調な成果が出ていたので、若者向けのページでも同じ「遅延20秒」を設定したところ、同じような成果は出ませんでした。そこで社内ツールを使ってページの滞在時間を調べたところ、次のような結果となりました。

同じモデル募集ページでも、ページの滞在時間に倍近くの差がありました。若者モデルのページは本人が見ており、赤ちゃんモデルのページは両親が見ていると考えられます。このことから、若者向けの遅延表示秒数を20秒から10秒に変更すると途端に改善傾向が現れました。秒数を変更するだけで「エントリーはこちら」ボタンのクリック率が1.5倍以上に上がったのです。

事例2:ECサイトの場合

2つ目は、ECサイトのカート離脱を防止した事例です。カートの離脱防止は、ECサイトにおける定番シナリオの1つ。最初は「考えごとをしているのではないか」と仮説を立てて、カートページの表示から10秒後に案内のポップアップを表示するように設定しました。しかし離脱率に改善が見られず、「早すぎるのかもしれない」と20秒のパターンもテストしましたが、変化はありませんでした。

そこで社内ツールを使いページの滞在時間を調べたところ、次のような結果となりました。

想定よりも早く多くの人が20秒で離脱していることから、案内のポップアップを表示するタイミングを5秒後にしたところ、カート離脱を防止する成果が見えはじめたのです。このWebサイトにおいて、カートページの不安は早めの声かけをしたほうがいいことがわかりました。

検証を重ねて改善につなげる

ここでは、ポップアップの遅延秒数をA/Bテストを行い検証した事例をご紹介しました。同じモデル募集ページでも、若者モデルと赤ちゃんモデルで事情が大きく異なったように、最適な声かけの仕方はWebサイトの性質やユーザー層によって異なります。

ポップアップは「ただ出せばいい」というものではありません。同じ人に同じ内容のポップアップを表示する場合でも、タイミングを秒単位でチューニングするだけで真逆の効果となることもあるのです。

Sprocketでは年間30,000回のA/Bテストを実施しており、多くのノウハウを蓄積しています。「施策を行ってみたが思うように成果が出ない」という場合は、思わぬことが原因になっているかもしれません。お気軽にご相談ください。

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