UX向上のためのポップアップ活用法 1,000人調査からわかったコンバージョン改善ヒント
この資料では、ポップアップの種類や利用シーンについて紹介。消費者1,000名を対象としたアンケート調査の結果にも触れながら、UXを向上し、コンバージョンを改善するためのポップアップ活用法について解説します。
ポップアップは「ただ出せばいい」というものではありません。表示する内容やタイミングによっては、ユーザーの操作のじゃまになってしまう可能性もあります。今回は、ポップアップの遅延表示をA/Bテストで検証した事例をご紹介します。
Sprocketでは、ページを表示して何秒後にポップアップを表示するかを「遅延表示」で設定できます。遅延表示を設定すると、「ページを見ているけれど、迷っていそうだな」というタイミングを見計らってポップアップで声かけできます。迷っていないユーザーにとっては不要な案内ですので、操作のじゃまにならないように配慮するわけです。
1つ目は、タレントやモデルのオーディションサイトの事例です。若者モデルと赤ちゃんモデルを募集するページで「オーディションについて、気になることはありますか?」とポップアップで声かけを行いました。拘束時間や当日の服装など、よくある質問を表示する問診型のポップアップです。
先に実施していた赤ちゃんモデルの募集ページで好調な成果が出ていたので、若者向けのページでも同じ「遅延20秒」を設定したところ、同じような成果は出ませんでした。そこで社内ツールを使ってページの滞在時間を調べたところ、次のような結果となりました。
同じモデル募集ページでも、ページの滞在時間に倍近くの差がありました。若者モデルのページは本人が見ており、赤ちゃんモデルのページは両親が見ていると考えられます。このことから、若者向けの遅延表示秒数を20秒から10秒に変更すると途端に改善傾向が現れました。秒数を変更するだけで「エントリーはこちら」ボタンのクリック率が1.5倍以上に上がったのです。
消費者1,000名を対象としたアンケート調査の結果から、UXを向上し、コンバージョンを改善するためのポップアップ活用法について解説した資料も公開中です。こちらもぜひご参照ください。
2つ目は、ECサイトのカート離脱を防止した事例です。カートの離脱防止は、ECサイトにおける定番シナリオの1つ。最初は「考えごとをしているのではないか」と仮説を立てて、カートページの表示から10秒後に案内のポップアップを表示するように設定しました。しかし離脱率に改善が見られず、「早すぎるのかもしれない」と20秒のパターンもテストしましたが、変化はありませんでした。
そこで社内ツールを使いページの滞在時間を調べたところ、次のような結果となりました。
想定よりも早く多くの人が20秒で離脱していることから、案内のポップアップを表示するタイミングを5秒後にしたところ、カート離脱を防止する成果が見えはじめたのです。このWebサイトにおいて、カートページの不安は早めの声かけをしたほうがいいことがわかりました。
ここでは、ポップアップの遅延秒数をA/Bテストを行い検証した事例をご紹介しました。同じモデル募集ページでも、若者モデルと赤ちゃんモデルで事情が大きく異なったように、最適な声かけの仕方はWebサイトの性質やユーザー層によって異なります。
ポップアップは「ただ出せばいい」というものではありません。同じ人に同じ内容のポップアップを表示する場合でも、タイミングを秒単位でチューニングするだけで真逆の効果となることもあるのです。
Sprocketでは50,000回のA/Bテストを実施しており、多くのノウハウを蓄積しています。「施策を行ってみたが思うように成果が出ない」という場合は、思わぬことが原因になっているかもしれません。お気軽にご相談ください。
UX向上のためのポップアップ活用法 1,000人調査からわかったコンバージョン改善ヒント
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