訪問者のコンバージョン率を上げるべく施策に取り組むことをコンバージョン率最適化、またはCRO(Conversion Rate Optimization)といいます。この資料では、コンバージョン率を上げていくために必要な前提知識や考え方を解説します。
UU、PVとセッションの違いは? 重視すべき指標はどれ?
Webサイトを月次、週次でモニタリングする際にUU、PV、セッションの数値をチェックしている方は多いでしょう。では、この3指標のどれを重視すればいいのでしょうか? 各指標の違い、どの指標を重視すべきかを解説します。
UU(ユニークユーザー)とは?
UU(ユニークユーザー)はある期間にWebサイトを訪れた人数(正しくはブラウザの数)を意味します。例えば、Aさんが今月、あるECサイトに3回アクセスしたとします。この場合、同じ人からのアクセスなのでUUは1となります。 ただし、AさんがECサイトをスマホから1回、パソコンから1回アクセスした場合、UUは2となります。
「同じ人のアクセスだからUUは1でしょ?」と思うかもしれません。UUが2になるのは、UUはブラウザごとに付与されたCookieをもとに計測されるからです。 たとえ、アクセスしたのが同じ人であっても、スマホやPCなどのデバイスに入っているブラウザ(GoogleクロームやSafariなど)が違うため、Googleアナリティクスはアクセスしているのが同一人物かどうか判別ができません。
その結果、デバイスが違うとUUが2と計測されるのです。 UUはわかりやすく言うと「何人がこのWebサイトにアクセスしているのか」、正確には「何ブラウザからアクセスされているのか」を指す指標だと考えてください。
PV(ページビュー)とは?
PV(ページビュー)はWebサイトのページ閲覧数を意味します。PVは計測するページがブラウザに読み込まれる度にカウント数が増えます。例えば、Aさんが同じページを更新(再読み込み)して表示した場合、PVは2となります。
UUとの違いをAさんがECサイトを訪問した例で紹介しましょう。
- X月X日:AさんがECサイトをスマホで訪問。8ページを閲覧
- X月〇日:AさんがECサイトをPCで再訪。4ページを閲覧
この場合、UUは2、PVは12となります。
セッション(訪問数)とは?
セッション(訪問数。SSと略される場合も)は、ユーザーがWebサイトを訪問した回数を計測する指標です。UU数との違いが少しわかりにくいのですが、セッションはGoogleアナリティクスでは
- 日付が変わると別セッション扱い
- Webサイトから離脱して30分以上経つと別セッション扱い
という計測ルールとなっています。
AさんがECサイトを訪問した例で紹介しましょう。
- X月X日13時~13時10分:AさんがECサイトをスマホで訪問
- X月X日14時~14時30分:AさんがECサイトをスマホで訪問
この場合、UUは1でセッションは2となります。
- X月X日13時~13時10分:AさんがECサイトをスマホで訪問
- X月X日13時15分~13時30分:AさんがECサイトをスマホで訪問
この場合、UUもセッションも1となります。
ちなみにセッションもUUと同じで、アクセスするデバイス(ブラウザ)が変わると別セッション扱いになります。
UU、PV、セッションの違いを表で比較
UU、PV、セッションの違いを表にまとめてみました。
名称 | 計測対象 | 計測できる数字 |
---|---|---|
UU数 | 個人(デバイス) | Webサイトを閲覧した個人(デバイス)の数 |
PV | Webページ | Webサイトのページ閲覧数 |
セッション | 訪問回数 | Webサイトへの訪問回数 |
Webサイトのモニタリングで重視すべきはUU、PV、セッションのどれ?
UU、PV、セッション、それぞれがWebサイトをモニタリングする上で重要な指標ですが、Webサイトを運営する目的によって重視すべき指標が違います。
Webサイトの認知度やファン数を知りたいならUU(ユニークユーザー)
UUは同一人物(デバイス)のアクセスを重複して集計することはありません。そのため、定期的なモニタリングでUU数が増えていれば、そのWebサイトの認知度が上がり、ファンが増え、新しく訪問する人が増えているとわかります。
Web広告を表示して収益化しているならPV(ページビュー)が重要
Google広告などのWeb広告を表示して収益化しているWebサイトなら、1PVあたりの広告収入(PV収益)をモニタリングしているでしょう。その場合、重視すべきはPV(ページビュー)の推移をモニタリングすることになります。
ECサイトや自社サービスの問い合わせが目的ならセッション(訪問数)
商品購入をして欲しいECサイトや、自社サービスへの問い合わせが目的のWebサイトでは、ユーザーの1度の訪問で商品が売れたのか、購入された商品の平均単価、問い合わせが発生のセッションあたりのCVRを集計するのが一般的です。その場合、モニタリングで重視すべきはセッションになります。
コンバージョンとする指標の定め方、コンバージョン最適化のポイントをまとめた資料を公開中です。そちらもぜひご参照ください。
GoogleアナリティクスでのUU、PV、セッションの確認方法
UU数、PV、セッションを確認するには、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使います。今回はGoogleアナリティクス(GA)での数値の確認方法を解説します。
ステップ1:GAにログインし、「ユーザー」→「概要」をクリック
ステップ2:計測したい期間を指定
ステップ3:UU、PV、セッションの数値を確認する
ページごとのPVのGoogleアナリティクスでの確認方法
参考までにページごとのPVの確認方法も記載します。
ステップ1:GAにログインし、「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」をクリック
ステップ2:計測期間を指定
ステップ3:PVを確認する
※個別のページの集客状況はUUやセッションで確認することはできません。
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