【WEBマーケティング用語集】直帰率
1.直帰率とは
直帰率とは、はじめてサイト内のページに訪問した後に、サイト内の他のページにいくことなく離脱した割合のことを指します。なお、離脱とはそのサイトから離れることを指し、「戻る」ボタンを押下してサイト外に遷移することやブラウザを閉じること、サイト内にある別サイトのリンクをクリックすることなどがあげられます。
直帰とカウントされないためにはサイト内の別のページへ遷移する必要があります。同じサイト内の別のページから訪れたセッションは直帰率に関係ありません。
2.直帰率と離脱率の違い
直帰率と混同されやすい用語として離脱率があります。直帰率と離脱率の違いをみていきましょう。
- 直帰:起点のページだけをみてすぐに離れたときに使われる用語
- 離脱:閲覧して最後のページを離れたときに対して使われる用語
具体例をあげてみます。
- aさん:ページB > ページA > ページC > 離脱
- bさん:ページB > 離脱
- cさん:ページA > ページC > ページB > 離脱
- dさん:ページC > 離脱
上記の場合、直帰率は以下の通りです。
- ページA:0%
- ページB:50%
- ページC:100%
ページAに関してはaさんとcさんが遷移していますが、「ページAが起点となる」かつ、「来訪後すぐに離脱」という二つの条件を双方ともに満たしていないため直帰とはカウントされません。そのため直帰率は0%となります。ページBは起点となったセッションが2回あり、そのうち1回はすぐに離脱しているため直帰率は50%になります。ページCは起点となった1回のセッションで離脱しているため直帰率は100%です。
対して、離脱率は以下の通りです。
- ページA:0%
- ページB:67%
- ページC:67%
ページAを含むセッションは2回ですが、Aを終点として離脱した回数は0回のため離脱率は0%になります。ページBとページCを含むセッションはどちらも3回でかつ、終点での離脱もどちらも2回のため離脱率は66%になります。直帰率と離脱率は別サイトへ離れる割合のことを指すため混同されやすいですが、定義に明確な違いがあるため区別して用語を使いましょう。
3.直帰率の改善方法
直帰率の改善としては主に5つの方法が考えられます。
- タイトルと文章の内容を一致させる
- 関連記事を挿入する
- 読み込み速度をはやくする
- 次のページへ誘導する
- 文章内容を読みやすくする
多くのユーザが検索キーワードをもとに表示される結果のタイトルをみてサイトを閲覧することになります。しかし、タイトルと文章の内容が一致しておらず知りたい情報を得られないと分かったらすぐに別サイトへ離脱します。適切なタイトルをつける必要があるといえるでしょう。
2つめの関連記事を挿入しておくことも重要です。ランディングさせたページと関連する記事があると次々とサイト内を読んでいくユーザが増えるため、関連記事は設置しておきましょう。
3つめのサイトの読み込み速度ははやければはやいほどユーザのストレスの軽減になり、そのページから直帰する傾向も減ります。またSEO対策においても有効です。
4つめの次のページへ誘導するという方法は文章を起承転結で記事を展開するという意味です。記事が複数ページに分かれている場合、ランディングさせる最初の記事は文章の冒頭のページに遷移される場合が多いため、「起」の箇所でユーザの心を引けば、その後のページも読み進め直帰率は改善されていきます。
最後に基本的なことではあるのですが、文章の読みやすさも離脱を防ぐ方法です。稀にパソコンで閲覧されることしか考慮していないサイトがありますが、いまやスマートフォンでサイト検索する人も多くいるため適切な改行を施す必要があります。また強調したい箇所を太文字にしたり、フォントを工夫したりなどもお勧めします。
少しの工夫で直帰率を改善することができます。サイト制作の際は、ユーザにとって利用しやすいかという観点をもちましょう。
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