3万回のA/Bテストで見えた!「顧客を動かす」訴求メッセージ
些細な表現の違いが、コンバージョンや売上に大きく影響することは少なくありません。顧客視点に立ち、「気の利く提案」や「つまずきケア」となるメッセージ発信が重要となります。この資料では、コンバージョンに影響する「訴求メッセージ」の言葉選びについて解説していきます。
ディスクリプションとは、コンテンツの中身を説明する要約文のこと。クリック率を大きく左右するディスクリプションの書き方と注意点を解説します。SEOへの影響や、最適な文字数についても見ていきましょう。
Webマーケティングにおけるディスクリプションとは、Webページの簡単な説明や要旨のことです。メタディスクリプション(meta description)とも呼ばれるHTML形式のメタタグであり、検索エンジンに対して「このページはどのような内容なのか」を伝える役割を果たします。
通常、メタタグの内容はWebページ内には反映されませんが、ディスクリプションに関してはユーザーにも読まれる可能性があります。検索エンジンで検索した際に、検索結果のページタイトル下に簡単な説明が表示されるのを見たことがあるでしょう。下図の赤く囲まれた部分のことです。
この部分をスニペットと言います。ディスクリプションを設定すると、このスニペット部分にディスクリプションの文章が採用されやすくなります。そのため、ディスクリプションに書くページの要約は検索エンジンとユーザー、両方が読みやすい形にしなくてはなりません。
ディスクリプションをあえて設定しなくとも、検索エンジンは本文の中から「検索キーワードに対してちょうど良さそうだ」と判断した部分を自動で抜き出してスニペットに表示します。しかし、人間のように文意を理解しているわけではないため、本文のメイン部分ではない箇所が表示されたり、ツギハギで読みにくい文が表示されてしまうケースもあります。
その場合、スニペットを見た人に「このサイトは一体何について書いているかわからないな」と思われてしまう可能性があるため、ディスクリプションは面倒でも設定しておいたほうがよいでしょう。
ディスクリプションを設定したからといって、必ずしもスニペットにディスクリプションの内容が表示されるとは限りません。検索エンジンが「ディスクリプションの内容」と「自動で本文から抽出した要約」を比較して「ディスクリプションのほうが検索キーワードに対して適している」と判断されたときのみ、設定した内容が反映されます。
つまり、検索結果画面において、ページタイトルの下に設定したとおりのディスクリプションが表示されていない場合、検索エンジンに「元のディスクリプションより、本文から自動抽出した要約の方が検索された語句に対して適切な説明だ」と思われているのです。
ディスクリプションに設定した内容を表示させたいのであれば、検索エンジンが「自動抽出したものより適切な説明だ」と判断するようなディスクリプションに書き直すしかありません。ただし、ディスクリプションの修正は、スニペットへ即時には反映されません。Webサイトの内容を調査する「クローラー」というロボットの巡回を待つ必要があるため、しばらく時間がかかります。
ディスクリプションは直接的にSEOに影響しません。設定しているからといって検索順位が上がることはありませんし、逆に設定していないから順位が下がるということもありません。
しかし、検索エンジンによる検索キーワードとページの関連付けや、検索結果を見たユーザーからのクリック率に差が出るため、間接的にはSEOに関係してきます。詳しく見ていきましょう。
ディスクリプションは「そのWebページをどんなキーワードの検索に対して表示させるか」を検索エンジンが判断するための材料になります。つまり、ディスクリプションを設定することで、より正しく、詳細に記事の内容を検索エンジンに伝えられるのです。
ページタイトルに入らなかった関連キーワードなどを盛り込みながらディスクリプションを作成すると、適切な検索結果にそのページを表示してくれる可能性が高まるでしょう。
悩みや疑問があって検索をした人は、タイトルとディスクリプションを見て「このコンテンツに何が書いてあるか、自分の求めている情報がありそうか」を判断してからリンクをクリックします。そのため、ユーザーの興味を引き、コンテンツの内容を的確に説明したディスクリプションを設定できれば、検索結果からのクリック率(CTR)が上がります。
検索順位そのものは変化しなくとも、検索結果を見た人がクリックしてくれる率が高ければ、結果としてコンテンツへ訪れる人の数は増えるでしょう。「クリック率が高いということは、それだけこのコンテンツはユーザーの悩みに応えるものなのだな」と検索エンジンが判断するため、検索順位の上昇にも効果があると考えられています。
ディスクリプションとして適した文字数は、スマートフォンとPCで異なります。検索結果のスニペットに表示される文字数がスマートフォンとPCで違うためです。以前は携帯用サイトのURLとPC用サイトのURLを別々に用意していましたが、現在はスマートフォンでもPCでも同一のURLを利用し、表示デザインを変えるレスポンシブデザインが主流です。
ただし、PCの表示に合わせてディスクリプションを設定してしまうと、スマートフォンから見た時にディスクリプションの文章が途中で省略されてしまう点に注意が必要です。
検索エンジンの種類や仕様などによって幅がありますが、PCで表示されるスニペットは120文字前後です。BtoBのWebサイトではPCで表示されることを想定したディスクリプションを使うことが一般的ですが、スマートフォンから見た時にメインとなる部分が省略されてしまわないよう、重要なキーワードはできるだけ前半に書いておきましょう。
スマートフォンの場合、スニペットに表示される文字数は多くても70〜80文字程度です。Googleアナリティクスを利用すれば、ユーザーがどんなデバイスを利用してWebサイトを閲覧しているか分析できますので、スマートフォンからの閲覧者数が多ければ、70文字以内で記事概要を説明できるよう、PCより短めのディスクリプションを意識して設定しましょう。
ディスクリプションに盛り込むべき要素を抽出する方法と、それを文章中に入れるコツを5つのステップに分けて解説します。
検索結果を見たユーザーは「このWebページの中から、どれが一番自分の悩みに対して良い答えを持っているだろうか」と考えています。「記事のメインテーマ(メリット)」と、「記事を読んだ結果ユーザーが得られる利益(ベネフィット)」を整理し、ユーザーに「この記事を読んだら、あなたの悩みが解決しますよ」と伝えましょう。
例えばSEOについて解説する記事であれば、メリットは「SEOとは何か?がわかる」「SEOの対策方法がわかる」、ベネフィットは「自社サイトの検索順位を上昇させられる」「自社サイトの閲覧者数を増やせる」などになります。
他社の記事とディスクリプションが似ていると、中身は違っていてもそれを読んだユーザーに「同じような記事なのだな」という印象を持たれてしまいます。より自社のコンテンツを必要としているユーザーにクリックしてもらうためにも、競合記事と違う自社ならではの点をアピールしなくてはなりません。
具体的には、検索結果に上位表示される競合記事のディスクリプションをチェックし、それと差別化できるような自社のポイントを盛り込みましょう。
検索結果に表示されるスニペットでは、そのユーザーが検索したキーワードが太字になって表示されます。太字部分があると、検索結果を見たユーザーが「自分の知りたい内容について、この記事で触れられている」と気づいてクリックしやすくなります。
検索上位を狙いたいキーワードがある場合、ディスクリプション内に積極的に盛り込んでおくことで、よりクリック率の上昇が期待できるでしょう。
どんなにクリック率が高いディスクリプションができたとしても、ターゲット層からのクリックがなければマーケティングとしては失敗です。ターゲットが理解しやすく、惹きつけられやすい文章で書くようにしましょう。
例えば、パソコン初心者にRAMとは何かを伝えるための記事であれば「RAMとはRandom Access Memoryの略でDRAMとSRAMがある」といった専門用語は使わず「RAMとは、パソコンで作業するときに一時的に使うメモリのことです」と書いたほうがわかりやすいでしょう。
ステップ1〜4の要素をすべてディスクリプションに入れようとすると、120文字では足りなくなってしまいます。そこで、中でも重要と思われる要素を厳選し、120文字以内に収まるように削る作業が必要になるでしょう。スマートフォンに表示される最初の70文字以内に最も重要な内容を盛り込み、その補足を続く50文字で行うようにすると、スマートフォンでもPCでも読みやすいディスクリプションになります。
例えば会社サイトなら、最初の70文字に「株式会社〇〇は東京都にある特殊印刷に強い印刷会社です」などの簡単な概要、続く50文字に「箔押し・エンボス加工で結婚式の招待状にオリジナリティーを」とより詳しい説明を入れるといいでしょう。
ディスクリプションを正しく機能させるためには、いくつかの注意点があります。
以下の3つの点に気を配ってディスクリプションを設定しましょう。
ディスクリプションの内容がどのページでも同じだと、それを読んだユーザーには「このページにどんな情報があるのか」がわかりません。検索結果からクリックされにくくなったり、クリックされても「自分の求めている情報ではなかった」とすぐ離脱されてしまったりする可能性が高まります。また、検索エンジンがコンテンツの内容を正しく把握できず、狙ったキーワードで上位表示されにくくなってしまうでしょう。
ページの内容ごとに適したディスクリプションを設定することで、ユーザーと検索エンジンに正しく情報が届きます。ターゲットにアプローチするためにも、1ページずつ適切なディスクリプションを考えましょう。
SEO対策としてキーワードを盛り込むことは重要ですが、無理にいくつもキーワードを詰め込むと文章そのものが変になってしまい、記事内容をユーザーに正しく伝えられません。ユーザーの読みやすさに配慮して、不自然にならない程度にキーワードを入れましょう。また、盛り込んで良いキーワードは「記事に関係のあるもの」のみです。
検索されやすいキーワードだからといって、記事で触れていない言葉まで入れてしまうと「スニペットに知りたいキーワードが表示されていたからクリックしたのに、記事内にその情報がなかった」とユーザーからの信頼をなくす結果になります。
ディスクリプションはHTMLソース上部にある<head>〜</head>間に、以下のように記述します。
content=“ ”の内容(Sprocketは〜ノウハウなどがあります。の部分)がディスクリプションとなりますので、ページの内容に合わせて文章を用意しましょう。headタグ内以外の場所にメタタグを設置してしまった場合、検索結果に反映されなくなることがあります。
WordPressを利用しているのであれば、プラグインを利用する方法が簡単です。テーマによってはデフォルトでディスクリプション設定機能がついているケースもあるため、よく分からない場合は、まずWordPressの投稿画面の下部をチェックしてみましょう。
下図のように「meta description」「記事の説明」などを入力する場所があれば、その部分にディスクリプションを記入するだけで設定が可能です。
ディスクリプションを入力する場所が見つからなかった場合は、プラグインを導入します。ダッシュボードの「プラグイン」から、「All in One SEO」や「Yoast SEO」をダウンロードし有効化すれば、記事投稿画面の下部にメタディスクリプション入力部分が出てくるでしょう。
ディスクリプションの書き方に迷ってしまったら、ライバルとなる他社のディスクリプションをチェックしてみるのもおすすめです。検索結果を見るのが簡単ですが、後半部分が省略されているケースも多いため、より正確にディスクリプションを知りたいのであれば、Webページのソースコードを確認しましょう。
ソースコードからディスクリプションを確認したい場合は、まず見たいWebページを開き、何もない場所を右クリックしてメニューを開きます。Google Chromeであれば「ページのソースを表示」、Microsoft Edgeなら「ページのソース表示」を選択すると、別ウィンドウにHTMLソースコードが表示されるので、その中から「meta name="description"」と記述された部分を探しましょう。基本的にHTMLソースの上部にあるので見つけやすいとは思いますが、難しい場合は「ctrl + f」でソースコード内を検索すると良いでしょう。
3万回のA/Bテストで見えた!「顧客を動かす」訴求メッセージ
些細な表現の違いが、コンバージョンや売上に大きく影響することは少なくありません。顧客視点に立ち、「気の利く提案」や「つまずきケア」となるメッセージ発信が重要となります。この資料では、コンバージョンに影響する「訴求メッセージ」の言葉選びについて解説していきます。
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