施策の効果を最大化するための 消費者の行動心理をマーケティングに活用する方法
人間が行動をするときにどのような心理に基づいているかを紐解く行動心理学。その原理原則を正しく活用すれば、商品やサービスの魅力を最大限に訴求したり、顧客を動かすことが可能となります。この資料では、マーケティングに活用できる行動心理学についてわかりやすく解説します。
「インタフェースデザインの心理学」という面白い本があります。タイトルをみるとUIに閉じた内容に見えるのですが、実はマーケティングに使えるネタがたくさん書かれていてとてもおもしろい。こちらを紹介します。
出版社もオライリーだしどちらかというとWebデザイナー向けの本かと思いますが、僕らの好きな人間の行動の原理を考えるという観点で読んでもとてもおもしろく読める本でした。
言ってみればUIに関するTIPS集のような本なのですが、「心理学」というタイトルの通り色々な研究結果の中でインタフェースのデザインに関連しそうなものをたくさん集めてきてくれている、という内容になっています。その数がなんと100!
個人的に刺さったものを備忘録がてらご紹介しようと思います。
どこがインタフェースのデザインなんやというトピックを選んでしまったのですが、こういう観点があるのがこの本の面白いところ。Webのインタフェースはユーザーになにかを見させる、読ませる、理解させる、というようなことをさせるためにのものですが、そのユーザーは結構注意散漫だということを理解しておこう、という話です。
これ、僕らも実際にポップアップで接客コミュニケーションを実践していてよく感じることなのですが、ユーザーは結構書いてあることを読んでいません。一方で、ページの中に書いてあると、サイト運営の立場からするとつい「書いてあるから読んでるだろう」という前提で考えてしまいがちになります。
なので、ぼんやりを前提とするなら、書いてあってもぼんやりして読んでないかもしれないから大事なことは繰り返し伝えようとか、もっと目立つようにしようとか、僕らで言うと読んでなさそうならポップアップで知らせてあげようとか、そういう施策につながります。
こういうTIPSがたくさん書かれた本です。で、この本がいいのがもう1つ。
このぼんやり仮説みたいに、「たぶん人間はこういう動きをしているはず」みたいなことは、コミュニケーションの設計をしたり実践してみたりしていると色々と出てきますし、皆さんもそういうネタは色々と思いつくのではないかと思います。
ただ、本当にそうなのかを検証するのは結構難しい。僕らの印象にすぎなくて、仮にその仮説でもって適用したコミュニケーションシナリオが効果を出したとしても、本当に読んでいなかったのか・ぼんやりしていたのかということはわかりません。
そこがこの本では、
注意散漫はよくある現象で、日々の活動でも30%。ときには70%にもなることがある
と書かれていることについて、出典もちゃんと「カリフォルニア大学サンタバーバラ校のジョナサン・スクーラーによれば」というように明記されています。参考文献もちゃんとついているので、これまでの経験上「たぶんこうだよな」に対して「やっぱりそうだよね、ちゃんと検証されてるんだ」という形で教えてくれる。
これを100のTIPSについて1つ1つやっています。相当書くのに労力かけてるだろうなと思います。
論理的思考力と洞察力を養い、問題解決能力を伸ばすためには多角的な視点を持つことが重要です。Sprocketでは顧客心理を読み解くためのヒントをわかりやすくお届けするメディア「スプ論」も公開しています。知見を広げる情報発信を行っていますので、ぜひご覧ください。
Webの中でも人の顔はまず注目し認識する、顔の中でも目が重要で、目線に合わせてしまったりという現象はWebの中の顔画像に対しても起きる
とのこと。目線に合わせてしまう、というのは例えば画像内の顔が上を向いていると、つい上に目をやってしまう、という行動をユーザーはとるということを指しています。
実際に顔を合わせて話している際に相手が横を向くとつい自分もそちらの方を向いてしまいますが、あれと同じことがWebの画像でも起きるんだそうです。目線をやるだけで必ずしもその先のものを読むとは限らないそうですが、それでもこれを知っていれば見せたいものをうまく見せることに応用できそうですよね。
人間が行動をするときにどのような心理に基づいているかを紐解く「行動心理学」をマーケティングに活用するポイントをわかりやすくまとめた資料を公開中です。そちらもぜひご参照ください。
情報量が多いとユーザーが圧倒されてしまう。クリックを増やすかユーザーに考えさせるかで迷ったら、クリックを増やす方を優先しよう。
とのこと。これもなんとなくそうじゃないかな、という気がするタイプのTIPSですが、ちゃんと研究している人がいるんですね。「段階的開示」という言葉を作った方、J.M.ケラーという人だそうですが、学習意欲とデザインの関係を研究する中でこういうことが検証されたそうです。学習者がその時に必要としている情報のみを提供するというやり方が良いとのこと。
例えばトップページは、色々なユーザーが来るだけに情報量がどうしても多くなりがちです。結果、どれを見ていいかわからずに直帰してしまうという現象が起きやすくなってしまいます。訪れたユーザーの学習段階がわかれば、それに合わせて情報を削ぎ落とすことで直帰を減らすことができそうです。
などなど、これらはかなり具体的な内容で、そのままサイトデザインやパーソナライズの応用として活かすことができそうです。
書籍中では色や形・文字などのズバリインタフェースデザイン、というものから、人間の読み方、覚え方、考え方、注目の仕方などインタフェースデザイン上注意しておくべきポイント、人はどう決断するのかという意思決定に関わるものまで幅広く記載されていて、とても参考になります。
マーケティングにも活用できる内容もかなり豊富にありますので、よろしければ一度ご覧になってください。
最後に。Sprocketはこのように、「人を動かす」にはどうすればいいのか、なにか応用できる原理原則がないのか、ということを常に試行錯誤してきています。どのような実験をしているの・・・?ということをホワイトペーパー「成功する定番シナリオ[EC編]」にて解説しておりますので、よろしければコンタクト情報をご記入の上ダウンロードいただければ嬉しいです。
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人間が行動をするときにどのような心理に基づいているかを紐解く行動心理学。その原理原則を正しく活用すれば、商品やサービスの魅力を最大限に訴求したり、顧客を動かすことが可能となります。この資料では、マーケティングに活用できる行動心理学についてわかりやすく解説します。
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