Sprocketを導入することで、400社以上の企業がCX改善を実現しています。実践に取り入れられるヒントが満載の代表的な事例をピックアップしました。
株式会社IDCフロンティア様 導入事例インタビュー
データーセンタ事業とクラウド事業を中心に提供する株式会社IDCフロンティア。同社が提供するクラウドサービス「IDCFクラウド」は、安心・安定して利用できるパワフルな国産のクラウドサービスとして認知されている。利用料金は月額500円〜とリーズナブルだが、性能は高く、サーバー起動時間が20秒と早いことなどが評価されている。
どのような業務を担当されていますか?
谷口氏:オンライン開発部は2014年にできた新しい部署です。ビジネス開発本部は営業部隊で、私も以前はお客様先におうかがいして販売する直販を担当していましたが、クラウドサービスについてはオンラインで利用を促進しようということで、発足しました。
Sprocketはどのような経緯で導入されましたか?
谷口氏:オンラインでの販売促進にあたっては、すでに広告やSNSなどを実施してきましたが、何か次の施策が必要ということで、メンバーでアイデアを出すための合宿をしました。その合宿の時に、ユーザーが積極的に訪問したくなるような、楽しい仕掛けとしてゲーミフィケーションを取り入れるというアイデアがありました。
まずはゲーミフィケーションをサービスに取り入れられるのかどうかを、サービス開発部に相談してみました。しかし社内のリソースで実施するには、ノウハウがなく、開発の工数も読めないことから外部サービスで導入しやすいものを探しており、その時に知ったのが、Sprocketさんでした。
導入を決定したのはどんな理由ですか?
谷口氏:提案をいただき、導入に関わるコストが低いこと、導入にあたっての手間がほとんどかからないことがわかり、それが決め手になりました。クラウドサービスの開発エンジニアは通常の開発業務に注力しているため、付帯機能の開発については最小限のメンバーで運用していくことになり、Sprocketは導入も運用もサポートがしっかりしているので弊社にぴったりでした。
Sprocketの導入でどんな期待がありましたか?
谷口氏:IDCFクラウドでは、サービスのアカウント登録をされているにも関わらず、サーバー作成を完了しない人がいる、という課題がありました。アカウント登録をしているのですから、クラウドサービスを利用したいという意思はお持ちだと思いますが、その後の作成手順が複雑であること、クラウド独特の用語があることなどから、作成完了前にやめてしまうようです。
実際に、ユーザーの行動分析をみると、離脱しやすいポイントが数カ所あることがわかり、ここをどうテコ入れしていくか、という課題がありました。
当初、ユーザーを楽しませるためにSprocket Advanceを導入しようと思っていましたが、ゲームに寄りすぎてしまうと、ビジネスユースの方にはそぐわないのではという懸念もありましたので、まずはSprocketを導入して、吹き出しでナビゲーションするSprocketガイドを活用することにしました。
導入のシナリオはどのように作成しましたか?
谷口氏:Sprocketさんに弊社のサービスを実際に利用していただき、わかりにくいポイントを洗い出していただきました。その上でどのようなガイドを表示するのが適切なのかを提案していただき、話し合いを重ねました。
シナリオの一つに、「仮想マシンの構築が完了した時点で課金が発生する」ということを伝えるメッセージをSprocketガイドで表示するものがあります。これに我々は気づかなかったのですが、ユーザーの視点から見ると、どのタイミングで課金が発生するのかがわかりにくいから、構築を開始するのを踏みとどまってしまうのではないか、という仮説に基いています。
提案から導入までの期間や手間はいかがでしたか?
谷口氏:ご提案のスケジュールが非常に早くてありがたかったです。契約が9月末でご提案をいただきシナリオを決定して、11月にはリリースできていましたから、実際1ヶ月くらいで導入ができました。
Sprocketのタグを埋め込む作業は社内のエンジニアに依頼しましたが、タグを埋め込んだ後はSprocket側で設定をしていただけましたし、シナリオの調整などは私でも対応ができましたので、社内リソースは最小限に抑えることができました。非常にスムーズに導入できたと思います。
導入にあたっての社内の反応などは?
谷口氏:Sprocketの導入にあたって、経営層が参加する会議で私が導入についてのプレゼンを行いました。「ようやくこういう取り組みができるところまできたんだね」という雰囲気で前向きに受け止められましたし、導入後の成果にも期待をされています。
導入効果はいかがですか?
谷口氏:IDCFクラウドのアカウントを登録してから、仮想マシンの設定を完了して使い始める人の割合が、Sprocketガイドを表示する場合は、しない場合に比べて123%となりました。やはりSprocketガイドによる効果があるのだなと実証できましたので、現在は全員にガイドを表示しています。今はユーザーをグループに分けて、それぞれ異なるパターンのガイドを表示して効果を検証しています。
弊社ではハンズオンのイベントを開催しており、仮想サーバーの構築をしてもらっているのですが、つまずくポイントがあってなかなか先に進めない人がいましたが、Sprocketガイドを出すようになってから、つまずく人が減っていますね。
経営陣の反応はいかがですか?
谷口氏:とても評価されていてこのまま継続しよう、シナリオをさらに改善しよう、と言われています。効果が数字で見えるので今後もシナリオを試しながら改善したいですね。また、Sprocketさんからは、今後のバージョンアップでアクティビティの追加などが弊社側からもできるようになり、運用のスピードが上がると聞いていますので、期待しています。
部署内では合宿で出たアイデアが現実になって、数字の成果が出たことで、自分たちの考えは間違っていなかったという自信がつきましたし、チーム全体のモチベーションアップにつながっています。
今後はどういった取り組みをしたいですか?
谷口氏:今は一部にしか導入していないので、最終的には全部の画面にSprocketガイドを表示させていきたいと考えています。
例えば、サービスのアカウント登録で電話で認証するステップがあるのですが、そこの離脱率が高いので、早急に対応したいですね。また、Sprocketを導入後にIDCFクラウドの機能を追加したため手順が1画面増え、Sprocketガイドの流れが途切れてしまうようになりましたので、そこも一つガイドを追加したいです。
Sprocketを実際に導入してみてわかったことは、想定していたよりもいろいろなことができるということです。吹き出しだけの表示のつもりでしたが、背景をグレーにして特定の部分にフォーカスしたいといった要望にもすぐに対応していただきました。ツールなのである程度形が決まっているのかと思っていましたが、非常に柔軟に対応いただけるので、いろいろなアイデアを実現できそうです。
また、Sprocketの分析でユーザーの行動分析ができるということですから、ユーザーの行動でグルーピングして、それに適したシナリオを考えていくといったこともできそうです。今後もぜひよろしくお願いいたします。
ありがとうございました!
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