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導入事例 株式会社メディカルトリビューン様 | 株式会社Sprocket

導入半年でPV2倍、滞在時間2.7倍以上に!:Medical Tribune様

Medical Tribuneのリニューアル責任者 株式会社メディカルトリビューン デジタル事業部 課長 福永幹氏

Medical Tribuneのリニューアル責任者 株式会社メディカルトリビューン デジタル事業部 課長 福永幹氏

Medical Tribuneは週間の医学新聞として1968年に創刊した。創刊当初から読者ターゲットは医師だ。2007年に会員制のニュースサイトMedical Tribuneをオープンし、2015年9月にリニューアルした。その時導入したのがSprocket Advanceだ。医師向けのサイトに「ゲーミフィケーション」の仕組みはマッチするのか。不安もあったが思い切った決断は、予想外の効果を見せることになった。

今回は、Medical Tribuneのリニューアル責任者としてSprocket Advanceの導入を指揮した株式会社メディカルトリビューン デジタル事業部 課長 福永幹様にお話をうかがった。

2015年9月のリニューアルでSprocket Advanceを導入されたということですが、きっかけはどういったことだったんでしょうか?

福永氏:私自身「ゲーミフィケーション」という言葉は知っていたものの、医療の世界で通用するとは考えていなくて、当初は選択肢にはありませんでした。

オープン以来のリニューアルでしたし、単純な医療分野のニュースサイトという立ち位置から脱却して、競合サイトとは違う何かをやりたいと考えていました。また、会員制のクローズドのメディアだからこそ、会員にアクティブにサイトを利用してもらいたいという思いもありました。会員がアクティブになれば、おのずとサイト内外でもバイラル効果が生まれて、新規会員の獲得にもつながるからです。

なお、医師をターゲットにしたメディアの場合、広告などを出稿するクライアントは製薬会社になります。会員がアクティブということは、クライアントにとって媒体を選定する上で重要な指標なんです。

そんなとき、代理店から「ゲーミフィケーションを取り入れてみてはどうか?」という提案を受けたんです。最初は、医師という属性にゲーミフィケーションという仕組みがマッチするのか不安でもありました。しかし、業界初の試みだし、他社との差別化にもなるということで、思い切って導入を決めました


今回導入されたSprocket Advanceの仕組みを教えて下さい。

福永氏:会員登録すると、ステータスが表示されるようになります。ステータスにはレベルがあって、コンテンツの閲覧やメルマガの開封などのアクションをとると、経験値が溜まってレベルが上がります。さらに、ステータスは、「医療記事」「ライフ記事」「PR記事」などの詳細項目があって、それぞれの記事を閲覧したり、特定のアクションを起こすと関連するステータスが上がっていくという仕組みです。レベルごとに称号を決められるのですが、称号には「山」を設定しました。レベルが上がるほど高い山の称号が得られます。

レベルとは別に「カプセル」というポイントもあります。こちらは、1日1回回せるルーレットやスタンプラリーで獲得できるもので、プレゼントの応募やサイト内に設置されたアンケートの実施に使えます。


導入したSprocket Advance

なるほど、称号を山にしたというのがユニークですね。このアイデアはどうやって生まれたんですか?

福永氏:全社員にメールを出してアイデアを募りました。デジタル部門だけで考えるよりも、普段毎日のように医師と接している編集部門の人の知恵も借りたかったからです。結果「登山を趣味にされている先生方が多い」「男女問わず山はなじみがある」ということから「山」を選びました。一番高い山はエベレストに設定し、そこに到達するまでに2年間くらいを想定していたんですが、実はまだ導入半年なのに、既に達したユーザがいるんですよ。


それは想定外ですね。それだけ熱心に利用している方がいるということですよね。

福永氏:はい、想像以上に活発に利用していただいています。シナリオの設計やレベルの上がり方などは、Sprocketさんの方から細かくアドバイスをいただいていますが、ユーザが想定以上にステータスをあげるために、いろいろなアクションをしてくれています。

しかも、一番うれしいのは記事へのコメントですね。記事にコメントを投稿できるようにしたのですが、あまり使われないかなと思っていたんです。そうしたら予想外にコメントが盛り上がりまして、1つの記事に100コメントくらいつくんです。多い場合は300コメントつくときもあります。コメントの投稿もレベルに影響するので、それがモチベーションになって、投稿しやすい雰囲気を作ってくれたようです。

しかも、いわゆる「参考になった」「よかった」などの一言コメントのようなものは少なくて、非常に質の高いコメントを投稿いただいています。コメントには「共感」というボタンがあるのですが、この「共感」もステータスに入っていて、自分の投稿がどれくらい共感されたかわかるようになっているんですよね。だから、価値のあるコメントが多いのです。ニュースサイトの機能とSprocketのゲーミフィケーションの設計が非常にうまくかみあっているんです。

また中には「ひと言コメントはやめてほしい」というコメントを投稿される方もいて、自発的に質を高めていこうとする動きなどもあります。


コメントが活発に投稿されるというのはすごくよい効果ですね。そこから新しいフィードバックも得られますよね。

福永氏:そうなんです。まったくの想定外の効果として、編集部のモチベーション向上にもつながっています。みんな、自分の記事のコメントは必ずチェックしていますし、批判的な意見もきちんと読んで、次の記事に活かしています。


医師限定の300件のサンプルがとれるというのは、すばらしいですね。導入効果を数値的に見るといかがですか?

福永氏:PVはリニューアル前に比べて2倍になりました。週の再訪率は75%となっています。他の数値も次のように圧倒的に伸びていますよ。


  • ・ページ/セッション:2.5倍
  • ・滞在時間:2.7倍
  • ・1月あたりの新規医師会員入会数:1.5倍

PRの記事のステータスもあるので、PR記事も読まれています。メルマガの開封率はリニューアル前とは検証できていないのですが、平均すると20−30%くらいの開封率で、リンクのクリック率は多い時で45%くらいです。特定のコンテンツだけでなく、サイト全体のアクセスが上がっています。

また、導入時にバイラル効果による新規会員の拡大を期待していましたが、登録数が1.5倍になっているので、ここでも効果があると感じます。

想定以上の効果が出ています!と福永氏

すごく高い伸び率ですね。もちろんリニューアルでサイトが見やすくなったなどの効果もあるとは思いますが、すごく成果が出ていますね。

福永氏:リニューアルだけでは再訪率はここまで伸びなかったと思います。ログを見ていると、ステータスのマイページをご覧になっている方が多いので、サイト訪問の動機付けとしての影響がかなりあると思います。また、他の人のステータスも見られるので、競争心をあおる効果があって、うまく行っていると思います。

このレベルは、正直上げたところで何の得もないんですよね。カプセルはプレゼントの応募に使えますが、あくまで応募であって必ず当たるわけではないゲームのようなもの。金銭的なインセンティブは一切なしで、医師会員の方にここまで喜んでいただけたのは驚きです。業界初の試みなので、医師会員にとっても新鮮で面白いと受け入れていただいたのだと思います。逆に人気が出過ぎてしまって、予定より早くレベルが上がっているので、次の施策を打たないといけないですね。


Sprocketを導入して最もよかったと思うことは?

福永氏:数値としての成果が出ているだけでなく、当初の目的だったMedical Tribuneの色、競合との違いが出せたことですね。

エンタメ要素が強すぎると、既存会員が逃げるのではないか、という不安もありましたが、メディアの質を下げずにエンタメ要素が加わったことがよかったようですね。記事は医療系の論文解説など難しいものなので、その中に遊びの要素が入るというギャップがよかったのかもしれません。


今後はどうしていきたいですか?

福永氏:人のモチベーションをあげるツールですから、飽きられないように次の施策を考えていきたいですね。山の次は何がいいのかを考えています。ABテストもできるということですから、いろいろ試して会員の関心を維持していきたいです。


ありがとうございます!